2022年5月2日

西荻のこと研究所 メールマガジン 34号 (2021.11.27)

投稿者: nishiogiorg

ことビルオープニングトーク
「西荻のこと、まちのこと、これからのこと」(1)
〈西荻のこと研究所〉と〈ことビル〉のこと

9月19日(日)に、ことビルのオープニングイベントとして、まちづくりや都市計画の專門家である饗庭伸さん、中島直人さんをお招きして、「西荻のこと、まちのこと、これからのこと」と題してトークイベントを行いました。
「西荻のこと研究所」メールマガジンでは、その様子を4回にわたってご報告していきます。
今回はその1回目として、これまでの「西荻のこと研究所」の活動を振り返りながら、ことビル誕生の経緯についてご説明します。
なお、記事本文は「西荻のこと研究所」のウェブサイト(下記リンク)に順次公開していきますので、そちらのリンクをご覧ください。

オープニングトーク
「西荻のこと、まちのこと、これからのこと」

第1回
「〈西荻のこと研究所〉と〈ことビル〉のこと」

https://nishiogi.org/opening01/


ブックレビュー
9割の社会問題はビジネスで解決できる
田口一成 著
PHP研究所

著者の田口さんが経営するボーダレス・ジャパンは「社会問題を解決することを目的としたソーシャルビジネスしかやらない会社」です。

企業の目的は経済的利益をあげることで、社会問題に取り組むのは行政やNPO、市民団体などの非営利組織の役割というのが一般的なイメージかと思います。

それに対し田口さんは、ビジネスの目的は社会問題の解決で、利益が出る仕組みをつくることは起業家にとっての「けじめ」と言い切ります。

実際にこれまで立ち上げたビジネスでは、部屋を借りられずに困っている外国人が住むことのできる多国籍シェアハウスの運営、ミャンマーの零細農家が栽培したハーブで作ったハーブティーの販売、など社会問題の解決を目指しながらも、しっかりと利益もあげています。

またボーダレス・ジャパンは、社会起業家を目指す方のために資金やノウハウを提供したり、「ボーダレスアカデミー」というソーシャルビジネスの学校も運営しています。ゆくゆくは、年間100社のソーシャルビジネスを立ち上げ、「ソーシャルビジネス経済圏」を作っていくのが目標とのこと。それだけ多くのソーシャルビジネスが生まれて来れば、社会がどう変わっていくのか、楽しみです。

この本の中で再三出てくるのが「仕組みづくり」「ビジネスモデル」といった言葉。田口さんには到底及びませんが、僕も仕組みづくりが好きなので、やっぱり仕組みって大事だよねと再認識しました。また、こういった本にありがちな、創業者の想いや苦労話だけでなく、どうやってソーシャルビジネスの仕組みを作るかといった具体的な方法について書いてあるのが個人的にはありがたかったです。この部分は多くの方にとって参考になるのではないでしょうか。

最後に余談ですが、この本のタイトルを見た時、「ビジネスで解決できない残りの1割はどうするのかな」と思いました。特にそのことについては言及していないのですが、最後の方に「本気で社会を良くするために政治家になろうとする『社会政治家』をサポートする仕組み、これが必要だと考えています(p337)」と書いてあるので、やはり残りの1割は政治の役割と考えているようです。でもそもそも、「社会政治家」でない「政治家」がいるというのが不思議ですよね。政治家になる理由が社会問題を解決するためではないとすると、なんの目的があるのでしょうか。やっぱり「経済的利益」かな。

(福田倫和)


杉並区総合計画等の計画案について意見募集
(再掲)
(12月3日締切)

杉並区では、「みどり豊かな 住まいのみやこ」を、区が目指すおおむね10年後のまちの姿とする新たな基本構想を策定しました。(こと研メルマガの紹介過去記事はこちら

その基本構想を実現するために具体的にどうするのか、というのが総合計画ほか6つの計画案です。

  • 「杉並区総合計画」
  • 「杉並区実行計画(第1次)」
  • 「杉並区区政経営改革推進計画(第1次)」
  • 「杉並区協働推進計画(第1次)」
  • 「杉並区デジタル化推進計画(第1次)」
  • 「杉並区区立施設再編整備計画(第2期)・第1次実施プラン」

これらの計画案についてのパブリックコメントを募集中(締切は12月3日)。

上記計画案は「広報すぎなみ」の10月29日号に掲載されています。杉並区HPによると、こちらの広報は区内全世帯に配布されるとのことですが、こちらにてPDFをダウンロードすることができます。


西荻シネマ準備室の貸出について

西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。

展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど

1時間1,500円 または1日15,000円(9-21時)

(コロナ自粛期間特別料金です)

ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org

展示企画「西荻のこと、まちのこと、道路のこと」の様子

西荻シネマ準備室 利用条件(2021年9月1日現在)
○2時間からのご利用となります。なお、貸出時間には準備と片づけの時間も含みます。
○利用の際には事前に利用目的をお知らせください。内容によっては利用をお断りすることがあります。また、事前に打ち合わせた利用目的と利用実態が異なる場合は、期間中であっても利用を中止していただきます。
○利用人数の制限があります。詳細は管理者にお問い合わせください。
○以下の場合は利用できません。公序良俗に反するもの、違法な商品等の販売、高価なローンを組ませる商品等の販売、宗教またはそれに類する団体の勧誘・布教活動、反社会的勢力に関わる活動、マインドコントロールをともなうセミナー、室内を汚損する利用、差別・人権侵害のおそれのある活動、ほか西荻シネマ準備室のポリシーに合わない内容であると管理者が判断した場合。
○以下のことはできませんのであらかじめご了承ください。火気の使用、劇薬の使用、煙・悪臭を発生させる、本水を使用した上演、近隣に響くような音量の楽器・音響機器の使用、足踏みなど建物に振動を与える動きを伴う身体表現(ヒップホップダンスなど)、完全暗転を伴う上演作品、大きな声を出す上演作品、爆音上映。
○飲食をともなうパーティー等での利用については、感染症拡大防止のため現在は受付を中止しています。
○利用に伴い出たゴミはお持ち帰りください。
○利用を中止する場合は3日前までにご連絡ください。以後50%のキャンセル料が発生します。

撮影用の機材は持ち込みとなります

西荻のこと研究所
メルマガアンケート

メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
アンケートはこちらから

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読みやすい杉並区議会議事録

平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。

以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf


西荻窪の未来を考える会 議事録

2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。

西荻窪の未来を考える会議第1回

西荻窪の未来を考える会議第2回


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参加希望の方、まずはメールをお送りください。
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次号 2021年12月3日(金) 予定


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