西荻のこと研究所 メールマガジン 35号 (2021.12.2)
杉並区総合計画等の計画案について意見募集
(再々掲)
(いよいよ12月3日締切)
杉並区では、「みどり豊かな 住まいのみやこ」を、区が目指すおおむね10年後のまちの姿とする新たな基本構想を策定しました。(こと研メルマガの紹介過去記事はこちら)
その基本構想を実現するために具体的にどうするのか、というのが総合計画ほか6つの計画案です。
- 「杉並区総合計画」
- 「杉並区実行計画(第1次)」
- 「杉並区区政経営改革推進計画(第1次)」
- 「杉並区協働推進計画(第1次)」
- 「杉並区デジタル化推進計画(第1次)」
- 「杉並区区立施設再編整備計画(第2期)・第1次実施プラン」
これらの計画案についてのパブリックコメントを募集中(締切は12月3日)。
上記計画案は「広報すぎなみ」の10月29日号に掲載されています。杉並区HPによると、こちらの広報は区内全世帯に配布されるとのことですが、こちらにてPDFをダウンロードすることができます。
ことビルの入居テナント紹介(4)
oriori
ことビルの2階の大部分は「西荻シネマ準備室」として「株式会社 西荻のこと」が運営していきますが、それ以外の場所はテナントさんに入っていただいています。
最後にご紹介するテナントさんは、ランドスケープデザイン事務所の「株式会社oriori(オリオリ)」さんです。「oriori」という不思議な語感の社名は、共同創業者のお二人の名前から来ているとのこと。
また、ランドスケープデザインというお仕事がら、四季折々のオリオリ、ハワイ語で「楽しい」を意味するオリオリと捉えられたりもしているそうです。そもそも、ランドスケープデザインってどんな仕事?という方もいるかもしれません。
orioriさんの主なお仕事は、駅や図書館などの広場、大学のキャンパス、保育園の園庭、個人のお宅の庭などの設計をすること。
それ以外にも、お店のインテリアやディスプレイ、ブライダル(パブリッシュや披露宴会場の花装、ブーケやアクセサリー制作)、花結い、ハーバリウム、アクセサリー、寄せ植えなど、活動は多岐に渡ります。日々のお仕事で心掛けているのは、対話、共感、環境への配慮を大切にして暮らしに寄り添った提案をすることだそうです。
土地の歴史や文化、地質や地形を読み解き引き継ぐべきコト、新しく迎え入れるコトなどを建築家や住人と対話し、共感を得られることを大事にして設計作業を行なっているとのこと。
また、資源の保存や循環、コンポストの実践、脱プラスチック、低炭素などを意識することで環境へも配慮した空間作りをしているそうです。実は、ことビルの屋上「西荻ルーフ」をどうしていくか、orioriさんに相談しています。
ヨガやお茶会をできるような場所にしたい、ビオトープを作りたい、コンポストを設置して生ゴミから堆肥を作りたい。
我々のわがままに付き合っていただきつつ、さまざまな具体的な提案をしてくれる頼りになる存在です。
来年の春くらいには形ができてくると思いますので皆様お楽しみに!HP https://www.oriori-inc.com/
Instagram @oriori.inc
(福田倫和)
速報:
都市計画道路補助132号線
パネル展示(オープンハウス)開催
12/17 12/19
杉並区都市整備部によると、コロナの影響で中止になっていた「都市計画道路補助132号線」の道路拡幅についてのパネル展示(オープンハウス)が、開催されることになったとのこと。
12月17日(金)14時〜19時@西荻南区民集会所
12月19日(日)13〜18時@勤労福祉会館3F集会室
事業の担当職員がパネルのわからないところなどを説明します。北銀座通りの拡幅の今後の進め方などについて詳しく知りたい方はぜひ。
(ここからは余談)
なお、今回この情報は「西荻窪駅周辺まちづくり懇談会」に参加している方からご提供を頂きました。
そこに同封された案内の手紙によると、
「(まちづくり懇談会の)意見交換では、都市計画道路に関するご意見・ご質問を多数いただきました。そのため、次回の懇談会を開催する前に、都市計画道路に関するご意見・ご質問に対応させていただく場を別に設け、ご理解をいただくことが必要であると判断いたしました」
とのこと。この案内状は「都市整備部 市街地整備課」から出されています。
都市計画道路のオープンハウスは通常、「土木計画課」がやっています。まちづくり懇談会を担当しているのは「市街地整備課」。
今回のオープンハウスでは、行政が縦割りの解消を模索していると取ることもできますが、はたしてどうでしょうか。
「西荻窪駅周辺まちづくり懇談会」の参加者によると、懇談会では毎度、都市計画道路が話題の中心になり、それで時間が終わってしまうという現状のようです。
しかし行政のほうでは、「西荻窪周辺まちづくり」のなかに「都市計画道路」のことを扱ってほしくない、「駅周辺まちづくり」と「都市計画道路」は、担当部署も違うし……と考えているようです。
でも北銀座通りは、西荻の「背骨」にあたるような重要な道なので、西荻窪駅周辺まちづくりにおいての最重要事項であることは間違いないのです。そこがどう変わるか、ということへの議論がされない、できないというのは、懇談会の参加者にとっては不満の残るところでしょう。
この不満や不信感があるかぎり、このオープンハウスの実施をもって、「西荻窪駅周辺まちづくり懇談会においては、都市計画道路補助132号線のことはもう発言しないでください」とはならないでしょう。
それにしても、都市計画道路についてあれこれ言うことに対する行政のタブー感みたいなのはなんなのでしょうね。
いずれにせよ、都市計画道路のこともふくめてわいわい話し合えるような場にならないと「駅周辺まちづくり」は空虚。いくら説明したって不信感は解消されないです。行政はタブーを払い縦割りを解消、市民は評論家やお客さんにならずに主体的に参加、自分と反対の人の意見もちゃんと尊重する、ということが大切なのだと思います。
(奥秋圭)
さらに速報:
緊急開催
勝手にオープンハウス
12/17 14−19時
@西荻シネマ準備室
いうわけで、杉並区の公式オープンハウスの開催を受けて、西荻のこと研究所も急遽「勝手にオープンハウス」をやることにしました!!!
行政のオープンハウスが実施される西荻南区民集会所のさらに駅寄り、ことビルの2F「西荻シネマ準備室」で、公式と同じ日時の12月17日14-19時となります。
「公式」のほうからのおかえりの際に立ち寄っていただくとか、ちょっと一休みくらいの感じで気軽にいらして、ざっくばらんな意見を聞かせてください。
参考までに、以下に前回展示の報告記事もあります。
ことビルオープニング企画
展示
西荻のこと、まちのこと、道路のこと
月日の経つのは早いもので、9月に開催した「ことビルオープニング企画」が開催されてから、3ヵ月近くが経ちました。現在はことビル全体で西荻のまちの魅力をアップさせるべく、各々のテナントが精力的に活動をしています。これからの展開を楽しみにして下さいね。
さて、振り返りになりますが、「ことビルオープニング企画:展示 西荻のこと、まちのこと、道路のこと」についてご報告します。
2020~21年に北銀座通りにて行った自由研究発表会(通称:勝手にオープンハウス)で展示したパネルと西荻の昔写真などを展示しました。併せて、「西荻のこと」のメンバーと有志のみなさんで壁や床等をDIYでリニューアルした「西荻シネマ準備室」のスペースの雰囲気を体感していただきました。
■開催日時:2021年9月13日(月)~20日(月) 14:00~20:00
■開催場所:ことビル 2F 西荻シネマ準備室
■来場者数:81名
当時は新型コロナウイルスの感染状況がかなり厳しい時期でしたので、訪れるみなさんに安心して見ていただくため、できる限りの感染対策も行いました。
今回は多くのみなさんがご来場できるように、期間は土日だけでなく平日も含めた8日間としました。また、お仕事帰りにも立ち寄れることを考え、14:00~20:00の時間帯に設定しました。その甲斐もあって、平日は仕事帰りの方、休日はご家族、ご友人同士、お一人でぶらり……と老若男女様々な方が訪ねて下さいました。
展示内容は「西荻のこと研究所」の活動内容とあゆみ、「都市計画道路132号線拡張計画」に係るパネル・模型・3D映像、国内外の道路空間やまちづくりの事例などで、広い空間でゆったりとご覧いただけたかと思われます。
また、西荻の貴重な昔の写真を集めて写真と映像で展示しました。主に1970年代の西荻界隈の道路や街路の様子で、現在の写真と併せて比較できような工夫もしてみました。
ご来場いただいた方はSNSを通じてこの展示を知り、足を運ばれたという方が多かったようです。また、北銀座通りのギャラリーの展示も見たという方もいらっしゃいました。みなさん、一つ一つの展示を丁寧にご覧になっていて、西荻に係る道路の問題やまちづくりについて、深く関心を寄せていただきました。さらに、このスペースはDIYで床や壁を仕上げたことに興味を示された方も多く、仕上げ方法を詳しく質問された方もいらっしゃいました。もちろん、このスペースを使ってみたいとの相談もありました。2Fにあるスペースですので、北銀座通りのギャラリーのように簡単に呼び込むことは難しかったのですが、とにかく、このスペースでゆったり過ごしていただけたのは良かったと思います。
行政などが開催するまちに係る計画や事業の説明会やオープンハウスは期間・時間が限られていて、情報が行き渡り難い場合があります。何となく敷居が高い気もしてしまいますね。そのため、自分事としてピンと来ない方も多いのではないでしょうか。
そうならないためにも、このようなまちづくりに係る情報を街中の身近なスペースで、日常の延長線上として触れる機会があることはとても大事なことだと考えます。また、同じテーマでも多様な考え方、捉え方がありますので、それらを一堂に会して見聞きすることで視野を広げることも大事で、そのような場も必要ですね。
これからのも「西荻のこと研究所」では “西荻のまちのこと”を共有できる場や事を提供しながら活動を続けてまいります。みなさんが気軽に活動に触れることができるよう、ハードルを低くしてお待ちしていますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
(ひらのあきこ)
西荻シネマ準備室の貸出について
西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。
展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど
1時間1,500円 または1日15,000円(9-21時)
(コロナ自粛期間特別料金です)
ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org
西荻のこと研究所
メルマガアンケート
メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
アンケートはこちらから
読みやすい杉並区議会議事録
平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。
以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf
西荻窪の未来を考える会 議事録
2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。
西荻窪の未来を考える会議第1回
西荻窪の未来を考える会議第2回
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参加希望の方、まずはメールをお送りください。
info@nishiogi.org
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次号 2021年12月9日(金) 予定
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