西荻のこと研究所 メールマガジン60号 (2023.1.1)
あけましておめでとうございます。
2023癸卯年、
本年も「西荻のこと研究所」を
よろしくお願いいたします。
5つのパブリックコメント
(うち4つは1月4日締切)
新年早々ですが、杉並区では5つのパブリックコメントの意見提出を求めています。うち4つの締切はなんと1月4日(水)(あと一つは1月31日(火)締切)。いつもは忙しい方も、お正月の時間をちょっと使って取り組んでみてはいかがでしょうか。
「実行計画等の一部修正案について」
「個人情報保護条例の改廃について」
「性の多様性が尊重される地域社会を実現するための取組の推進に関する条例(骨子案)について」
「パートナーシップ制度(骨子案)について」
「まちづくり基本方針(都市計画マスタープラン)(案)について」
以下、杉並区のHPに掲載しているそれぞれの紹介文と、入力フォームへのリンク、参考資料などです。
1)杉並区実行計画等の一部修正案についてご意見をお寄せください
区では、令和3年度(2021年度)に、区が目指すまちの姿を「みどり豊かな 住まいのみやこ」とする新たな「杉並区基本構想」を策定するとともに、その構想の実現に向けた取り組みを具体化するため、新たな杉並区総合計画等を策定したところです。
今年度、岸本聡子新区長が就任したことに伴い、その公約等を踏まえて速やかな対応を要する内容などについて、令和4年度(2022年度)~令和6年度(2024年度)を計画期間とする「杉並区実行計画(第1次)」 、「杉並区区政経営改革推進計画(第1次)」、「杉並区協働推進計画(第1次)」、「杉並区デジタル化推進計画(第1次)」、「杉並区区立施設再編整備計画(第2期)・第1次実施プラン」の一部を修正することとし、各計画の修正案をまとめましたので、お知らせします。皆さんのご意見をお寄せください。
2023年1月4日(水)までに、企画課へ(必着)。
修正案の内容はこちらのリンクへ
(2)杉並区個人情報保護条例の改廃について区民意見を募集します
区は、「個人情報の保護に関する法律」(以下、「法」といいます。)の改正に伴い、現行の「杉並区個人情報保護条例」を廃止し、法で委任された事項等を規定する新たな条例の制定を予定しています。そこで、「杉並区区民等の意見提出手続に関する条例」に基づき、新たな条例について皆さんの意見を伺います。
2021年(令和3年)5月19日に公布された、「デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律」により、国・民間・地方公共団体それぞれの個人情報保護制度の不均衡・不整合を是正するために法体系を一元化し、データ保護に関する国際基準に対応することを目的に、法が改正されました。
法改正により、令和5年4月1日から法が地方公共団体へ直接適用されることとなるため、区は現行の杉並区個人情報保護条例を廃止し、法の施行に関して必要な事項として、法で委任された事項等を規定する新たな条例を制定することで、適切な個人情報の保護を行っていきます。
2023年1月4日(水)までに、企画課へ(必着)。
郵送・ファクス・メールでも受付可。詳細はこちらのページ(リンク切れ)にて。
(3)(仮称)杉並区性の多様性が尊重される地域社会を実現するための取組の推進に関する条例(骨子案)」について区民意見を募集します
区では、全ての人が認め合い、支え・支えられながら共生するまちの実現に向け、「(仮称)杉並区性の多様性が尊重される地域社会を実現するための取組の推進に関する条例」を制定し、区・区民及び事業者の果たすべき責務及び区の取組の基本的事項を定め、推進していきます。また、全ての区民が性を理由とした差別等を受けることなく、自らの意思により、あらゆる分野における活動に参画し、能力を発揮する機会が確保されるよう取組を推進します。条例案について、区民の皆さんの意見を伺います。
2023年1月4日(水)までに、区民生活部管理課男女共同参画担当へ(必着)。
条例骨子案の内容(PDF)(リンク切れ)
郵送・ファクス・メールでも受付可。詳細はこちらのページ(リンク切れ)にて。
(4)(仮称)杉並区パートナーシップ制度(骨子案)」について区民意見を募集します
パートナーシップ制度は、区長がパートナーシップ関係(注:互いを人生のパートナーとし、相互の人権を尊重し、日常の共同生活において継続的に協力しあうことを約した2人の関係)にある2人の届出を受理したことを証明する制度で、東京都をはじめとする全国の約240自治体で導入されています。区では、国による法的な対応がなされるまでの措置として、婚姻制度を利用できないまたは利用しづらいパートナーシップ関係にある2人の生活上の不便を軽減するため、制度の創設・運用を図るものです。
2023年1月4日(水)までに、
区民生活部管理課男女共同参画担当へ(必着)。
制度骨子案の内容(PDF)(リンク切れ)
郵送・ファクス・メールでも受付可。詳細はこちらのページ(リンク切れ)にて。
(5)杉並区まちづくり基本方針(杉並区都市計画マスタープラン)(案)について区民意見を募集します
現在のまちづくり基本方針は、平成25年に策定しましたが、この数年間で私たちを取り巻く社会環境は大きく変化しています。
これまでのまちづくりの進捗を踏まえて、基本構想に掲げる区の将来像を実現するため、まちづくり基本方針の改定に向けて検討を進めています。このたび、「杉並区まちづくり基本方針(案)」をまとめましたのでお知らせします。皆さんのご意見をお寄せください。
2023年1月31日(火)までに、都市整備部管理課へ(必着)。
入力フォームはこちら
郵送・ファクス・メールでも受付可。詳細はこちらのページにて。
PDFあり。
「(5)杉並区まちづくり基本方針(杉並区都市計画マスタープラン)(案)」について、説明会を開催
まちづくり基本方針(都市計画マスタープラン)についてはパブリックコメントのほか、説明会を開催するとのことです。予定は以下の通り。各回50名。1月6日までに申込。
西荻では1月12日(木)18〜20時に開催です。
予約フォームはこちら
詳細はこちらのページにて。
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ことビル1階見学会
&
どうしよっかな会議
ことビル1階で営業していたnof coffeeさんが昨年12月末で閉店しました。
残念なことではありますが、ことビルを運営する私たちとしては、次にどうするかを考えないといけません。
私たち株式会社西荻のことは、まちづくり会社であり、普通の営利企業とは少し違います。
たんに家賃を払ってくれるテナントに入ってもらいたいわけではなく、ことビルのコンセプトに沿った事業を運営することを大切にしたいと考えています。
◯まちとひとが繋がること
・地域の情報を発信し、必要な人に届く場所
・西荻の文化を再発見し、発信できる場所
・多様な文化が混ざりあい、新しい出会いができる場所
・世界が広がり、自分が広がり、引き出しが増え続ける場所
・オープンマインドになれる場所
・連続するスペースをシェアして繋がる場所
・続けていける場所、まちの未来につながる場所
◯まちの時間が繋がること
・「西荻らしさ」を継承し、未来に繋ぐ場所
・古くから住む人、新しく暮らし始める人、西荻のことが好きな人、お店を閉める人、お店を始める人、お店を継ぎたい人同士の相談ごとが繋がる場所
・まちのビンテージを大切にできる場所
◯まちの種が育つこと
・「始める」が育つ場所
・初めてに挑戦できる場所
・応援できる場所
・一緒に「育ち」に参加できる場所
・イベントやワークショップの腕を磨く場所
・仲間と一緒に成長でき、自分をアップデートできる場所
・ 想いと思いが重なり、映し出せる場所
ことビルのコンセプト 「西荻のことのこと」
株式会社西荻のことHPより
https://nishioginokoto.co.jp/about/
ハラダエリコさんによる壁画を含め、nof coffeeさんが素晴らしい内装を残していってくれました。
あれだけ大きなワンフロアのスペースは西荻では他にはなく、高い天井も開放感を味わうことができます。
飲食店に必要なキッチンやカウンター、またフロアにある椅子やテーブル、照明などもそのままです。
通常、テナントが変わると、これらのものは壊し、捨てられてしまいますが、私たちはなるべく活かしていきたいと思っています。
1階の活用について、メンバーの間でも多くの意見が出ました。
シェアキッチンにしたい、マルシェをやりたい、西荻の情報が集まる場にしたい、ライブイベントをやりたい、などなど。
これらのものを組み合わせて、いろいろな機能を持った場になったらいいねというアイデアも出ています。
ただ、私たちだけの考えだけでは限界があります。
そこで、地域の皆さんにも活用のアイデアをお聞きするイベントを開催することとしました。
名付けて、「ことビル1階見学会&どうしよっかな会議」。
ことビルを使ってどんなことをしたいですか
ことビルにどんなことを期待していますか
ことビルがどんな風になったらいいなと思いますか
アイデアがある方はぜひ、教えてください。
実現可能じゃなくても、いいんです。
どんなプランも、最初は妄想からはじまります。
ことビルに興味があるから、ちょっと中を見てみたいだけという方も大歓迎です。
ことビル1階見学会 & どうしよっかな会議
日時 1月15日(日)
見学会 10:00-12:00 13:00-15:00
会議 11:00-12:00 14:00-15:00
場所 ことビル1階(杉並区西荻南3-6-2)
※見学会の時間内でしたら自由にことビル1階をご覧いただけます。お好きな時間にいらしてください。申込は必要ありません
※会議では、皆様の意見をじっくりお聞きします。できれば事前にご予約ください。事前予約でいっぱいになった場合、当日参加をお断りすることもあります。
申込・問い合わせ
株式会社西荻のこと
kabu@nishiogi.org
会議に参加をご希望の方は、お名前、電話番号、参加希望の会(午前or午後)をお書きください。
ブックレビュー
田中元子著
『1階革命 私設公民館「喫茶ランドリー」とまちづくり』
(晶文社)
著者の田中元子さんは、「1階づくりはまちづくり」をモットーに、株式会社グランドレベルを設立し、多くの施設や空間のコンサルティングやプロデュースをしている方です。
1階がなぜ大切か、田中さんの答えは「毎日多くの人が見るから」と、とてもシンプル。
確かに、道を歩く人にとっては、1階と2階以上では大きな違いがあります。1階がお店や街に開いた空間だと歩いていて楽しいですよね。街の魅力は1階にある、というのも実感としてよくわかります。
残念ながら西荻でも、お店だった建物が壊されて新しいものマンションが建つと、1階には住んでいる人しか入れないエントランスや豪華なロビー(誰かが使っているところを見たことない)になることが多いです。
それを見ると、もったいないなーと思ってしまいます。
田中さんは、両国で「喫茶ランドリー」という空間を実際に運営されています。
その名の通り、喫茶店と(コインではない)ランドリーを中心としながら、ミシンが置いてあったり、いろいろなワークショップをしたりと多種多様な空間です。
この本では、「喫茶ランドリー」を作り運営する上でのポイントが具体的に書いてあり、実際にまちづくりをやりたい方には参考になる点がたくさんあります。
例えば、スタッフの方には「店員ではなく、あなたがいてほしい」と伝えているそうです。従業員とお客様、という関係性ができてしまうと、利用者が威張ってしまったりクレーマーになってしまうことがよくあります。お金を払っているんだから、これくらいのサービスは当然、という感じで。
でも、スタッフの方が一人の人間である私、とふるまえば、利用者側も一人の人間として接してくれて、より良い関係が築けるとのこと。
僕も自分の店を運営する上で心がけている点なので、やっぱりそうだよねと納得ができました。
ただ、本にはそう書いていても、実際にスタッフの方が実践できているのかという、ちょっと意地悪な疑問も。結構、雑誌などの記事を読んで期待してそのお店に行くと裏切られるってことありますよね。
そこで、「喫茶ランドリー」に実際に行ってみました。
両国駅から徒歩数分。周りはお店がほとんどない、静かな場所にありました。正直、お店の立地としてはあまり良くありません。
ファサードは開口部が大きくとってあり、ほとんどガラス張りなので中で何をやっているのかがよく見えます。ここは設計上のポイントとして本にも書いてありました。
内装はオシャレすぎず、落ち着く空間。「カフェ」というより「喫茶」という雰囲気で、個人的には好きな感じです。本やチラシなど結構雑多に置いてあり、それも意識してそうしている様子。
中に入って、カウンターで注文。一人なので遠慮して窓際の狭めの席に座って待っていると、スタッフの方が「そこは寒いのでこちらへどうぞ」と、広い席に案内してくれました。また、他のお客さんとも打ち解けた感じで話をしていて、本に書いてある通りでした。
他にもヒントになることがたくさん。ぜひ皆さんも、この本を読み、「喫茶ランドリー」に行ってください。
(福田倫和)
西荻シネマ準備室の貸出について
西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。
展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど
1時間1,500円 または1日15,000円(9-21時)
(コロナ自粛期間特別料金です)
ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org
西荻のこと研究所
メルマガアンケート
メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
アンケートはこちらから
読みやすい杉並区議会議事録
平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。
以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf
西荻窪の未来を考える会議 議事録
2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会議」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。
西荻窪の未来を考える会議第1回
西荻窪の未来を考える会議第2回
研究所員をいっしょにやりませんか?
参加希望の方、まずはメールをお送りください。
info@nishiogi.org
西荻のこと研究所 メールマガジン配信
次号 2023年1月13日(金) 予定
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