2023年1月5日

西荻のこと研究所 メールマガジン59号 (2022.12.12)

投稿者: nishiogiorg

外環道本線大泉側シールドトンネル工事の
「工事の状況」や「今後の進め方」などに関する
オープンハウスに行ってきました。

11月24日、井荻小学校で、外環道本線についてのオープンハウスが開催されました。今回のオープンハウスは、昨年10月調布市で発生した地表陥没についての再発防止策と今後の進め方の説明です。私は外環道上の地権者でもあり、直接説明を聞きたく会場に足を運びました。工事の再開に関心が高いのか、会場では結構な人数の方が説明を聞いていました。

パネルを見ているとの係の方が声をかけてくれました。今回は工事の進め方についての説明ということで「NEXCO中日本」の方でした。事故発生以降、「有識者委員会」による「再発防止対策」と「シールドトンネル施工技術検討会」による「ガイドライン」がとりまとめられ、「具体的防止対策」の確認を経て11月1日に大泉側の工事を再開、それで今回のオープンハウスが開催されていると説明がありました。

陥没の原因については少し専門的で難しいのですが、地盤の「表土が薄い」「変化が煙突状に伝わる砂の層が連続」「塑性流動性(良い固さ・まとまり)の確保が難しい」 事に加えて、マシンの「夜間停止中に土が固まってしまい作業開始時にカッターが回らなかった事」、「回らないカッターを回す作業の時に土を取り込みすぎた」そのために「マシン上部にゆがみが発生して上方に煙突状に伝わって陥没・空洞が発生した事」によって事故が発生したとのこと。

今回の事故は、多摩川やその支流が形成された地盤で発生したが、私の物件は善福寺川の周辺なので、そのあたりの地盤は大丈夫なのでしょうか? と質問すると、「善福寺川周辺は粘土層・砂・礫などで構成されて流動化しにくい地層であり、西荻北での追加ボーリング調査でも、想定通りの地層が再確認できました」と杉並区周辺の地質図を見ながら説明がありました。また、「添加剤を見直し、マシン側の停止後に土が固まらない事を確認しました」とのこと。その他対策としては、「停止中も土の締め固まりを生じさせない(対応1)」「取り込んだ土の量を丁寧に把握する事(対応2)」「地表面のモニタリング強化や積極的な情報提供(対応3)」に分けて対策がされていること。特にわかりにくい技術的な問題を、わかりやすく解説したいという思いが伝わったのは印象的でした。

会場を出るときに杉並区の職員がいたので、今回の区報、HPでの告知に当日行われた「意見交換会」のお知らせが載っていなかったのはなぜか?と聞きました。すると、「掲載の関係で情報が間に合わなかったかもしれない」というので、「武蔵野市のお知らせには掲載されていましたが杉並区はむりだったのですね。区報は無理でも、HPには追加は可能だったはず。外環は杉並区が事業主体ではないが地域にとってとても大きな問題なので、こうした情報の周知は注意してほしい」とお願いしました。

外環本線については東京外環プロジェクト以下のURLをご参照ください。
https://tokyo-gaikan-project.com/

  (野田栄一)


さとことブレスト
1〜3回目までの意見・発表等を公開中

まちづくりの中で道路を考える、区民と区長の対話集会「さとことブレスト」は、12月10日に第4回目の西荻開催が終了し、2023年3月26日(日)にシンポジウムの開催が予定されています。

これまでの西荻での開催は以下の通り。
第1回 10月22日 対象者:西荻まちづくり懇談会(※)メンバー
第2回 11月7日 対象者:地権者・町会商店会長
第3回 11月10日 対象者:60歳以上の方
第4回 12月10日 対象者:一般公募者

※西荻窪駅から半径500メートルに住んでいる/事業所がある方を対象に参加募集をした、駅周辺まちづくりを考える懇談会

これまでの発表内容や交わされた意見は、こちらのページからたどると全てPDFで読むことができます。各回のボリュームが多いのですが、さまざまな意見が出ているというのが可視化されていて、大変興味深いです(第1回のときに私が言った意見もちゃんと入ってました)。とりあえずやりました、ということではなく、今後ここで交わされた意見がどのように結実していくのか。本番はこれからですね。

  (奥秋圭)


12/17 15時
バリアフリーだけじゃない!
生活目線で語り合う、
みんなのためのまちづくり
@かがやき亭

「杉並区議会へ女性を送る会」というグループからのおさそいで、西荻のこと研究所のメンバーがタウンミーティングに参加します。一緒に登壇するのはてらだはるかさん。

杉並区では今、大規模な駅前再開発や道路の拡幅事業が推し進められています。拡幅される道路の予定地に家を持って住んでいる人、開発地域に指定されたところでお店を営んでいる人など、当事者だけの問題として扱われがちなまちづくり。しかし、普段からその道を使う人、買い物をする人、遊びに来る人にとっても、10年も工事が続くような大規模開発は大きく関わる事柄です。

今回のタウンミーティングでは、みなさんの生活の中にあるまちの姿を語っていただき、本当に「みんなにやさしいまち」を作るにはどんな工夫が必要かを考えたいと思います。

特に西荻では、一部事業認可がおりてすでに用地買収も始まっている「都市計画道路補助132号線」について、どのようなアプローチをしていけば、表題にあるような「みんなのためのまちづくり」が可能なのかを考えていきたいです。その中で、現状の道路の様子や、西荻のこと研究所の活動について紹介します。

また、噂されている西荻窪駅前再開発については、多くの誤解があるように思います。安易な対立構図をつくることは簡単ですが、人それぞれの「正義」があるなかで、そこをどうやって乗り越えていくか、まずは解きほぐしながら、考えていきたいと思います。

12月17日 土曜日 15-17時
場所:かがやき亭(西荻北4-4-4)
資料代300円
申込 teraharu.minnanomachi@gmail.com
件名に「まちづくりTM参加」と書き、
名前・住所・電話番号・まちづくりへの思い を本文に書いて送信して下さい。


12/18 13時〜
キャンパスに触れる、
ピクニックする

 12月18日、東京女子大アーバンピクニック同好会主催のトークイベント「キャンパスに触れる、ピクニックする」が開催されます。

東京女子大アーバンピクニック同好会は、キャンパスの屋外空間を多様なアクティビティの生まれる居心地の良い空間にするために日々ピクニックに取り組んでいるそうです。

11月には、大学側と交渉し、社会実験として学生に自由にピクニックを楽しんでもらう試みが行われていました。

 今回は、その社会実験の結果を振り返るとともに、東京ピクニッククラブからランドスケープアーキテクチュアの研究者石川初さん(慶応大学環境情報学部教授)と都市計画とシビックプライドを研究する伊藤香織さん(東京理科大教授)をお呼びして、空間を遊びこなし自分のまち、自分のキャンパスにしていくためのあれこれを考えるトークイベントだとか。

 一般の方も参加可能です。

東京ピクニッククラブとは
2002 年にピクニック生誕 200 年を記念して結成。メンバーは建築家、都市計画専門家、グラフィックデザイナー、フードコーディネーター、ランドスケープアーキテクトなど。ピクニックの原形を歴史に探りつつ、多彩なクリエーターのコラボレーションによって、自由で洗練された現代のピクニックの姿を提案する。都市居住者の基本的権利として「ピクニック・ライト」を主張し、社交の場としての都市の緑地や共有スペースの利用可能性を追求する。東京を中心に活動中。アンティークピクニックセットのコレクションは120を超え国内最大を誇る。
http://www.picnicclub.org/


12/23
ウクライナ支援
クリスマスチャリティーコンサート

東京女子大学からもうひとつお知らせ。
東京女子大学講堂にてウクライナ支援のためのクリスマスチャリティーコンサートを開催します。メディアにも多く出演されているカテリーナさんがウクライナの民族楽器”バンドゥーラ”を演奏します。

日時 12月23日(金)18:30~20:00
参加費 無料 事前申込制
   (ウクライナ支援募金への協力をお願いいたします)
定員 先着400名(定員になり次第、申込締め切り)
   未就園児の入場はできません。
会場 東京女子大学 講堂
出演 カテリーナ(バンドゥーラ奏者)


西荻シネマ準備室の貸出について

西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。

展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど

1時間1,500円 または1日15,000円(9-21時)

(コロナ自粛期間特別料金です)

ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org


西荻のこと研究所
メルマガアンケート

メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
アンケートはこちらから

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読みやすい杉並区議会議事録

平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。

以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf


西荻窪の未来を考える会議 議事録

2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会議」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。

西荻窪の未来を考える会議第1回

西荻窪の未来を考える会議第2回


研究所員をいっしょにやりませんか?
参加希望の方、まずはメールをお送りください。
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西荻のこと研究所 メールマガジン配信
次号 2022年12月29日(木) 予定


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