2023年1月5日

西荻のこと研究所 メールマガジン56号 (2022.10.23)

投稿者: nishiogiorg

杉並区まちづくり基本方針骨子案の意見提出
→こと研メンバーの意見

杉並区では、杉並区まちづくり基本方針(杉並区都市計画マスタープラン)を定めるべく、その骨子案をオープンにして、区民からの意見を募集していました。
締切日までに約550もの意見が寄せられたそうです。西荻のこと研究所メンバーも各自、意見を提出しました。今回のメルマガではその意見を公開します。

(一部の意見は、フォームに直接書いて提出したため記録が残っておらず、記憶に基づいて再現したものがあります)

・まちづくりの目標
進捗状況や社会経済環境の変化に応じて見直す、との記述はとても良いです。加えて、住民参加のまちづくりの表現方法として、具体的な話し合いの場を検討する、でも良いと思いますが、記載してほしい。

・脱炭素を目指すまちづくり
大きな上位項目に入れたことは評価できますが、今後の具体的な提案が乏しい。詳細の検討を期待します。

・ユニバーサルデザインのまちづくり方針
ユニバーサルデザインの考えに基づくまちづくりの記載は評価します。個別の問題対応だけでなく、エリア全体で切れ目のないデザイン検討を望みます。

・SDGsと区の取組みについて
17のゴールと区の方針とを関連した説明は良いと思います。中学生、高校生にもわかりやすい表記だと思います。

・西荻地域
住民との対話を明記した点を評価します。実際の手順、段取りなどの詳細を期待します。

全体的に、今までのまちづくり基本方針より、具体的で読んでいてイメージのわく表記になっていると思います。引き続き、より良いまちづくりの検討をお願いいたします。

(石田摩美子)

■誰もが暮らしやすい住宅施策・住環境整備の推進について
杉並区は、緑豊かで文化的にも様々な刺激に出会える豊かな町です。そんな豊かさを感じて誰もが幸せに暮らし続けられる町の姿を思い描きたいと考えます。
高齢者に限らず、様々な人がコロナ禍もあって安定した住居に住み続けられなかったり、孤立しがちな生活を送っています。しかし、健康で文化的な暮らしを維持していくには、安心して住み続けられる住まいと地域で何らかのつながりをもつことが大切です。そういった観点から、以下のことを望みます。
①公営住宅の再整備のみならず、民間の賃貸住宅や空き家をアフォーダブル住宅として提供し、望めば誰もが住み慣れた地域に住み続けられるようにすること
②そのために、生活保護としての住宅扶助ではなく、家賃補助制度を創設(国ではいまだ法制化されていないため、基礎自治体で家賃補助を制度化していくことを強く望みます。)
③住まいと福祉の連携をはかる居住支援活動や様々な地域活動を支援し、地域の支え合いによって健やかに暮らす人がふえることで、医療福祉の費用を削減
④生活保護制度だけではなく、住まいを安定的に確保するための支援制度(家賃補助)をつくり、尊厳を失わずにより早期に自立できる手助けとなることで社会保障の支出を削減

■ユニバーサルデザインのまちづくり方針
多様な個性を持った当事者との対話のプロセスを持ち、様々な施策や具体的整備を実現化していくことを希望します。

■防災・減災・事前復興まちづくり方針
地域住民が計画し政策に反映させられる「地区防災計画」の制度の理念は、岸本区長が市民との対話から課題や意向をくみ取り施策に反映させていく姿勢に通じるものがあると考えます。小さな集まりでも多拠点で住民のアクションが起こって、災害に耐えられるコミュニティができれば良いと思います。

■西荻地域について
西荻の町を大切にしていきたい多くの人々がいます。そんな人たち一人一人が共に集い・議論し、現在のまちの良さを活かし、問題・課題は改善していきたい。そんなまちづくりを進めていくために、住民・行政・地元商店や企業・専門家などが対話・連携してまちづくりのプロセスを共にしていくまちづくりのフォーメーション=エリアプラットフォームの構築を望みます。

(狩野三枝)

土地利用・市街地整備方針

地域の魅力あふれる多心型まちづくりの推進
エリアマネジメントによるまちの活性化
大賛成です。こうした取り組みを通じてステークホルダーが意見交換、情報共有をすることがとても大切だと思います。
戦略的・計画的な土地利用の推進
計画的な土地利用を進める上でオープンスペースを確保することが必要になるが、民有地で大きなスペースが出るのは相続時が多い。相続税は10か月と期間が短いため急いで売却することも多い。事前にどの地域でどのようなスペースが必要かを情報をオープン化してもらえると事前に検討の対象に加えることが出来る。


交 通 整 備 方 針

安全で快適な自転車利用の推進
自転車は便利な乗り物でCO2削減の観点からも良いこと。しかし、現在の自転車は車道に線が引かれただけの状態で自動車からは障害物扱いです。歩道では歩行者が優先で、自転車はどちらでも邪魔者扱いです。そこで自転車専用道路の整備を推進して欲しい。用地確保が大変だが、西武新宿線の高架化に伴い線路下のスペースを自転車道に出来ないか? 中央線の高架下はある程度は自転車道として機能しているので、自転車での区内の移動ルートが確保できるのではないか?


ユニバーサルデザインのまちづくり方針

農福連携事業の強化
農地の持つ多面的な機能について評価してもらえたのはうれしいが、この施策は「環境施策・福祉施策」なのか「産業施策」なのかがあいまいです。かって「生産緑地」は地主の税金逃れの手段と言われたこともありこのようにあいまいな状態なのは良くないと思っています。


みどりと水のまちづくり方針

グリーンインフラを活用した水と水辺のある環境づくり
グリーンインフラの活用。大賛成です。西荻地区では補助132号道路拡幅に伴い、関根橋の架け替えが予定されています。関根橋の橋詰部分を拡大して善福寺川と一体化した施設を作れないか?


西荻地域

西荻窪駅周辺の地域生活拠点の充実と都市計画道路の整備
都市計画道路補助132号線の整備

 行政は、キチンと住民に情報を伝えて欲しい。なにより、行政はもっと住民を信じて欲しい。その情報をもとに住民は、対話を通じてこの西荻窪駅周辺の将来について「賛成」「反対」の二項対立ではなく着地点を見出す努力をすること。
こうした試みを通じて
行政は住民が出した意見を真摯に受け止め施策に反映させる
議会は予算審議などを通じてこの施策がどうなのか議決する
民主主義の原点を杉並区で取り戻して行きたい。

(野田栄一)

土地利用・市街地整備方針について:

◯近年、市街部で特に顕著に、店舗閉店→売却→投資型マンションの建設、というプロセスが進行している。1F部分に店舗がない共同住宅が商店街のどまんなかに登場することは、商店街の連続性をさまたげ、回遊性を阻害し、地域の総合的な魅力を減退させる。せめて商業地では1Fは必ず店舗にするなどのルールづくりができないのかと思う。
◯また、高齢化により閉店し、そのまま住居として住んでいる店舗兼住宅の場合は、1Fがガレージ等に改装されて住宅になるなど、一見すると空き店舗のようにも見え、商店街のにぎわいを損なう要素となっている。その一方で、区内で店の場所探しをしている若い経営者はとても多い。ここのマッチングができないものか。それにはまず、貸与する店舗部分と住居部分をわけるための店舗改装費等を行政がサポートするなど、大きな再開発ではなく、今ある地域の魅力の継続性を支える仕組みづくりが必要。
◯住宅地においては、屋敷林・樹林地が、大型マンションや介護施設等に変わることが増えている。すべてを保全することはむずかしいだろうが、屋敷林は杉並の自然環境を支える大きな要素であり、全体の把握はもちろんとして、区民にも屋敷林等の重要性をさらに啓発してほしい。

道路整備方針について:

◯杉並区の防災上の課題は、都市計画道路の整備ではなく、緊急車両が通行できない狭あい道路ではないか。消防車両が入れないエリアをいかになくしていくかがまず着手するべき課題であり、都市計画道路の整備は急ぐ必要がない。
◯前区長が都市計画道路の整備と狭あい道路の整備をごっちゃにして話していたことにもこの混乱の原因があると考える。
◯現在進行中の都市計画道路補助132号線について、事業認可がおりた区間については、進めるとしても画一的な道路整備をすることは望ましくない。現況にあわせた整備をしてほしい。
◯同認可区間においては、どの地権者が買収に応じどこが応じないかを行政側は把握してるはず。型通りの完成を目指すのではなく、それぞれの事情を織りこみつつ、緊急時の車両退避所や無電柱化など、最低限の機能改善を達成した暫定的なデザインを一時的な完成とみなし、まずそこを目指していけば、すくなくとも今よりは、行政と住民の連携が取れるようになるのでは。
◯むやみなパーキング設置は自転車通行と共存しないのでよくよく検討してほしい。
◯駅近くに共同利用ができる大型車両の荷さばき場を設置できないか。
◯買収済みの用地にガードレールを設置して立ち入りできなくするのをよく見かけるが、工期が長引くほどに商店街の衰退を招く下策。買収済み用地については、にぎわいを促進する設備を暫定的に置くべき。ベンチでもいい。現況で当該路線には座れる場所が少なすぎる。またやむなくガードレールを設置するとしてもその期間はなるべく短くするべき。
◯合意形成の過程でも、整備の過程でも、用地買収に応じない地権者が、不利益を被ることになったり、人権が侵害されたり、生活に支障をきたすようなプレッシャーを与えられるようなことがないようにしてほしい。ぽつんと一軒だけのこされるような前近代的な風景が出現するようなことは避けてほしい。
◯道路の必要性を訴えるだけでなく、なぜ都市計画道路の変更ができないのか、仮に変更・中止などをしたらばどのような手続きが必要なのか、また中止・廃止でどのような賠償・補償・制裁があるのかを区民と情報共有するべき。
◯補助132号線は優先整備路線部分の完成だけでは西荻窪駅前の交通がいまより混乱する。駅南側の整備が必要。
◯また、同路線の西荻窪駅より南、クランク部分の存在はやはり問題。なぜこのような不自然なルートになったのかを検証する必要があるし、未認可区間である以上、今からでも変更・中止の検討が当然されるべき。
◯同じく優先整備路線となっている高円寺「補助227号線」は実現不可能に近い。当該エリアの防災施策は都市計画道路ではない方法で考えることを検討したほうがいい。
◯地域を分断する「外環の2」は、計画の廃止にむけて準備を進めるべき。
◯暗渠道(旧井草川・旧桃園川等)を自転車道として整備できないのか。
◯暗渠道はその歴史経緯も踏まえて、清流として復活!みたいな事業化は避けるべきで、ひきつづき遊歩道として利用するのが望ましい。

交通整備方針について:

◯簡易的な車両によるモビリティは検討できないか。トゥクトゥクのような。
◯エイトライナーは実現性が乏しいので、方針図からはずしてよいのでは。
◯自転車利用に関しては、いかに教育するかが重要。危険運転が多い。
◯幹線道路ではなくその一本裏の道を自転車ネットワークにしたほうがいいのではないか。
◯自転車は買い物で一時的にとめられるのが魅力なので、商店街の歩道に駐輪スペースがほしい。
◯商店街の歩道に駐められた自転車は視覚障害者にとっては非常に危険。またゴミ捨て場も同様。

ユニバーサルデザインのまちづくり方針について:

◯当事者を交えたデザインの会議が必要。

防災・減災・事前復興まちづくり方針について:

◯都市計画道路整備を防災の中心課題に据えるのが適当でない。杉並最大の防災上の課題は高円寺〜阿佐ヶ谷付近の木密地域の防災性向上であり、消火困難区域をいかに減らすか。それには狭あい道路の整備が重要なのは明白。それより都市計画道路(しかも高円寺ではなく西荻の)が優先される状況は健全とは思えない。
◯地域防災のかなめとなる町会などは加入者が一部に限られている。賃貸マンション・アパートの住民には声がかからない。杉並区はそもそも賃借人が多いのが地域特性であり、それに基づく町会の改編等が必要なのでは。
◯たとえばふるさと納税制度と絡めて町会の加入促進をするなどの方法を立案できないか。

みどりと水のまちづくり方針について:

◯雨水の積極利用も項目に入れてほしい。各住宅・事業所等が雨水を地面に浸透させることを促進するべき。雨水利用は湧水の保全/回復だけでなく、洪水対策とつながることを明記してほしいです。雨水を下水管に流さないことが一般に広まれば、善福寺川の非常時水量を軽減することができるのでは。また以上のことを念頭に、透水性舗装などを促進するべきと考えます。

景観まちづくり方針について:

◯荻外荘については、建物としての資料的価値以上に近衛文麿の邸宅であったという文化的・歴史的価値が重要であると考えるが、近衛文麿という人物をどう評価すればいいのかがわからない。杉並区としてもそこをこれまで避けてきているように思う。たとえば外国人の友人を荻外荘に案内するとき、近衛文麿についてどう説明すればいいのか、自信がない。荻外荘の建物評価以上に、近衛文麿という人物の評価が必要なのではないだろうか。
◯貴重木・保護樹木のリストや位置を公開できないのか。情報にアクセスできない。杉並の宝として、しっかり広報するべき。

ゼロカーボンシティを目指すまちづくり方針について:

◯自転車活用の推進をするためにいろいろしてほしい。
◯日本国内においては特に、原発問題との兼ね合いを考える機会が生じると思われるが、原水爆禁止運動発祥の地である杉並区では、ゼロカーボンと脱原発というふたつの課題がぶつかり合い、オープンな議論ができるのではないかと思う。

SDGsと区の取組について:

◯現況のまちづくり基本方針とSDGsの項目が一部しか合わないです。ここまできて、脱貧困・平等などのテーマを考慮して再度全体を見直す必要があると感じました。

(奥秋圭)

「現在の杉並区の課題分析」
現在杉並区が抱えている課題の分析があるとよいと思えます。それを踏まえ、この様な方針があるのだという理由が見えてくると良いのではないでしょうか。また、都市は不可逆的事由を抱えながら発展衰退していきます。歴史的経緯なども見えてくると、課題も明確になってきます。全体を通し、課題分析、時間軸-展望の視点が不足していると感じます。

「まちづくりのプロセスについての言及が必要」
まちをどの様に誰がつくっていくのか?住民との協働(公民連携)が今後のまちづくりには欠かせないことは世界的な共通認識として杉並区でも理解されていることは存じておりますが、それらの言及があまり重要に見受けられません。都市マスに於いても、一章を割いてもよい重要な事柄だと思われます。隣接市区においては、エリアプラットフォームなどの具体的手法についての言及や位置付けもあります。一人ひとりの暮らしが、まちと地続きであることが実感できるような仕組みが必要です。主体的な住民との協働施策が実現しない限り、住民にとって、公共や行政という仕事が税金の対価としてのサービス程度の認識に陥ってしまわないか心配です。先ずは住民と行政が一緒に学ぶ「場」を共につくっていきたいものです。
区の重要な課題として取り組んで頂きたいと存じます。

「住民の要望反映ではない、杉並区のビジョンを」
地域課題は解決するべき問題として設定されがちですが、同時にその地域になくてはならない魅力としても機能しています。例えば西荻駅南口ののみ屋街は防災上の課題があります。これは多くの一般の人たちにも感じられるほどのものです。しかし、一方で、この地域が西荻の個性を体現している魅力ある場所であることも同時に共通認識としてあります。
その様な課題は至る所、様々なジャンルに見受けられることです。上位計画として近代的都市の枠組みはともすれば平均化された顔の無い都市像を個々に押し付けかねません。多様性が人間世界のキーワードの一つになってきておりますが、その理由を深く認識する必要があります。意見集約による課題認識の手法なども同様な理由で平均化されます。有効な方法論であることは確かですが、盲点があることへの理解も重要です。
この様な事も踏まえ、地域課題を「解決するべき問題」としてだけではなく、地域の「魅力でもあるテーマ」とし現行法だけにとらわれない、大きなビジョンを目指して頂きたいです。

瑣末なこと
・アンケートの選択項目は検討の余地がある様に思えます。4段階の適否の判断は難しいです。全般としてとても良い事がかかれておりますが、それをもって充実となるのかどうか、情報量と専門性が私には(多分ほとんどの人にも)足りません。
・情報公開における、市民意見の要約に関して、これまで、市民意見は一行ほどに要約され、近しいと判断された内容は集約されてきたと思います。インターネットが一般的になってきたことも考えると、統計の他に、一部でも良いので、内容の全文を公開していくのはどうでしょう。一次情報の公開です。これは無意識に入る恣意性を回避する方法のひとつです。
・地域課題取り組みのアイディア。
各地域の課題はそれぞれの特殊性があることが多いと思います。そういった課題に対し、個別の担当部署ではなく、地域に特化した部署を横断した行政のチームを作って事にあたって頂きたいです。今後各地域でプラットフォーム的な枠組みができるのであれば、そのメンバーとして、行政チームはもちろん地域の区議など幅広い人材との連携が大切だと思われます。特に区議は、それぞれの政策、施策のテーマをお持ちだと存じますので、議会だけではなく、それらの知見を大いに活用して頂きたくも存じます。

以上

日々、公務御苦労さまです。

(石井祐樹)

西荻窪在住で不動産関係の業務を生業としています。
まちづくりには思い切ったビジョンが必要で、できそうなことから考えるのではなく、どの様な未来を作りたいまたは、作るべきなのかという観点から、目指すまちの姿を描いてみることも大切なのではないかと思います。
例えば、2050年までにゼロカーボンを目指すというのは、まちのハード面を策定するうえで非常に重要なビッグビジョンになると賛同します。
今は都市計画道路事業計画推進が杉並区の複数のエリアで問題視されていますが、この都市計画道路の施策一つとっても、計画を遂行する場合としなかった場合をカーボン数値で試算して比較し策定判断基準の一つとし、市民と情報を共有し共に検討する。
区内すべてのエリアで今ある都市計画を実行した場合と、しなかった場合の費用やCO2の比較があれば、どちらの道が2050年までの目標達成にどのように影響するのかを共通の軸で考えてみるということができると思うからです。


◆道路整備
仮に今後道路整備などをするのであれば、グリーンインフラ整備や車を排除するまちなど、先進的な取り組みをすると良いと思う。電柱の地中化(個人的には朝焼けや夕焼けを背景に見る電柱や電線のシルエットは情緒的で好きですが…)や公共インフラとして利用できる自動運転車路線のようなものを推進するためにセンサーを道路に埋めるなど、最新のテクノロジーの実験都市としての機能を持たせることも出来るのではないでしょうか。
特に阿佐ヶ谷や高円寺など、直線的な道路には活用できるのではないかと考えます。

◆ウォーカブル推進地区を制定
杉並区はウォーカブル推進都市として賛同しているので、【ウォーカブルな街づくり】を基軸に、まちの構成を考えてみるのは如何でしょうか。
まずは今回区分けされたエリアごとに一つないし複数のウォーカブル区域や滞在快適性等向上区域を指定し、それを軸にまちづくりを進める。
エリアを定め区域に指定することにより【まちなか再生推進事業】対象事業として、様々な社会実験やPRプロモーション、セミナーやワークショップ開催することができるようになります。
そのような取り組みを通して市民のまちづくりへの関心と理解を高め、行政と市民が連帯感を以てまちづくりを進めることができるようになると確信します。
ハード面の社会実験の一つとして、
【ウォーカブル区域】を推進することでできる社会実験の例として、
・車を街の中心部に入れない様に、まちの周辺道路で迂回できる道路ネットワークを組み、まちの中心地はトラムの様に緩やかに利用できる公共交通機関と自転車や歩行する人のためのエリアとする。
トラムは通常路線を引いた大規模な工事が必要になるが、それを自動運転バスのようなものを利用することで、大きな予算を使うことなくまちなかのインフラを整えてみる。
・ウォーカブル区域では、既存の建物を利用して店舗や公共スペースとして再利用するので、SDGS志向をもってまちを変えていくきっかけになる。
・杉並区内にある代表的な公園や河川にかかるエリアは都市公園の新たな利用やミズベリングなど【都市公園法の特例】を活用して、杉並区の特性を最大限に高めることができる。
このように国交省も推進する【ウォーカブルなまちづくり】を基軸とすることで、脱炭素化やSDGSが当然の流れて推進されていくのではないかと考えます。

◆不動産価値の向上
杉並区内に横断する3本の鉄道と2本の河川に対して、縦線の公共インフラを整備することで不動産の価値が向上すると考えています。
回遊性の高いまちと滞在時間の長い場所においての商業発展の関係性はすでに国内各地でも実証されています。
ヨーロッパやアメリカの各地で車をまちの中心部から排除しトラムなどを利用して歩行で移動できるまちへ変化させたことで、自転車や歩行で移動できるエリアを広げ、駅から1㎞以上のエリアでも駅周辺と同じような賑わいを作ることができ、不動産の資産価値が向上している結果が出ています。
現在はコロナの影響で中止となっていますが、西荻窪で歩行者天国をつくり開催される【あさ市】は常にたくさんの人で賑わい、他エリアからも人が訪れる名所となっています。
社会実験として、【ほこみち】(歩行者のための道)をつくりどのような変化がみられるか試してみたいと思います。
・阿佐ヶ谷北東エリア 駅~早稲田通り 
・西荻窪エリア 駅を中心に東西南北へトラム型自動運転バスを導入してみる 
駅~青梅街道、 駅~五日市街道、 駅~東京女子大、駅~環八 
以上、まとまりのない意見ですが、このようなことは市民・民間だけでは絶対に実現することができません。ぜひ官民が一緒に、【未来の理想とするまちづくり】に取り組んでいる杉並区を作っていきたいと切に願っています。

(松本弘子)


「さとことブレスト」
12/10参加者募集中

広報すぎなみ2022年10月15日号より

※※募集は終了しています※※

区民と区長が道路を考える対話集会「さとことブレスト」、1回目は10月22日、「西荻窪駅周辺まちづくり懇談会」メンバーを対象に募集して、抽選された20人によって開催されました。西荻のこと研究所メンバーも参加することができましたので、そのレポートは後日にでも。

なお、広報すぎなみ10月15日号において、「さとことブレスト」西荻地域向けの、おそらく第4回にあたる回の募集が始まりました。、「区内在住・在勤・在学ならばどなたでも参加できる」とのことです。はがきまたはネット上のフォームから。
開催は
12月10日午前10時〜12時 @勤労福祉会館
募集締切は
11月4日
とのことです。



西荻シネマ準備室の予定

ことみせの予定


西荻シネマ準備室の貸出について

西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。

展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど

1時間1,500円 または1日15,000円(9-21時)

(コロナ自粛期間特別料金です)

ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org

「ことみせ」の貸出について

ことビル1Fのカフェ「nof coffee」店内入ってすぐの小さな展示スペースが「ことみせ」です。販売も可能です。出展を検討している方は、「(株)西荻のこと」までお問合せください。

展示会○販売会○作品展○研究発表 などなど

平日2,000円 土日祝4,000円
(11‐18時/木休 ※nof coffeeのラストオーダー時間まで)

ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org


西荻のこと研究所
メルマガアンケート

メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
アンケートはこちらから

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読みやすい杉並区議会議事録

平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。

以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf


西荻窪の未来を考える会議 議事録

2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会議」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。

西荻窪の未来を考える会議第1回

西荻窪の未来を考える会議第2回


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参加希望の方、まずはメールをお送りください。
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西荻のこと研究所 メールマガジン配信
次号 2022年11月4日(金) 予定


西荻のこと研究所では、みなさんが気になっていることなどを取り上げてまいります。感想やご意見、取り上げてほしいことや疑問質問などお寄せください。また、「西荻のこと」についての投稿などもお待ちしています!

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