2022年5月5日

西荻のこと研究所 メールマガジン 41号 (2022.3.18)

投稿者: nishiogiorg

杉並区シェアサイクル実証実験が始まりました。

杉並区のHPを見ていたら、【杉並区シェアサイクル実証実験】選べるシェアサイクル サイクルポートが広がります。というタイトルを見つけました。

「公共交通の機能補完、観光振興、災害時の移動支援等の効果を検証するために、公共施設の敷地(区立公園や区立自転車駐車場等)の一部をサイクルポートとして民間のシェアサイクル事業者に貸し出すなど、公民連携してシェアサイクル事業に取り組んでいきます。」(杉並区HPより抜粋)とあります。杉並区内には「ハローサイクル」が進出していますが、今回の実証実験には「ドコモ・バイクシェア」も参加となりました。しかし、地図を見ても西荻窪駅周辺にはサイクルポートが両社とも少なくチョット残念です。「公共施設の敷地」への設置場所も、善福寺児童館横の公園に「ハローサイクル」のポートが設置してありましたが、やはり西荻窪駅からはかなり遠く再び残念。設置場所については、〈適宜調整〉とありましたので、今後に期待しましょう。

杉並区にはJRや鉄道各社、スーパーマーケットなどと協力して駅近くに設置できるようにお願いしたいと思います。また、店舗横にあるような小さな空きスペースが設置場所としてどうかなぁと思います。どこに設置するかという事も民間べースだけでなく「観光振興」という視点から産業振興センターが設置推進の音頭をとってくれると考える人が増えるのではないかなぁと思います。

西荻窪駅周辺にシェアサイクルがあれば、JRで西荻窪→善福寺池→桃井原っぱ公園→井草森公園とか各段に行動範囲が広がります。また、「自転車でめぐるラーメン名店巡り」など、新しい視点の観光ができるのになぁと妄想が広がります。みなさんも一度シェアサイクルを体験してみて感想やこんなことできたらいいなぁというアイデアや妄想を区役所に届けてみてはどうでしょうか。

https://www.city.suginami.tokyo.jp/news/r0403/1070388.html
(杉並区HP)

https://www.hellocycling.jp/
(ハローサイクル)

https://docomo-cycle.jp/
(ドコモ・バイクシェア)

  (野田栄一)


黄色マルはハローサイクル設置場所

水色マルに数字はドコモバイク設置場所

善福寺児童館の隣の公園に設置されたシェアサイクルポート

3月19日
西荻窪駅周辺まちづくり懇談会

西荻補助132沿道まちづくりミーティング
開催

(前号記事の再掲です)

杉並区 都市整備部 市街地整備課 拠点整備係より、 2月5日開催予定で延期になっていた「西荻窪駅周辺まちづくり懇談会」と、「(仮称)西荻補助132沿道まちづくりミーティング」開催のお知らせが出ました。

杉並区HP:西荻窪駅周辺まちづくり
https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/machi/machidukuri/1034440.html

詳細は上記リンクからPDFを見ることができます。

開催日はどちらも3月19日(土)
場所は西荻地域区民センター(勤労福祉会館)3F
10時30分〜 駅周辺まちづくり懇談会
14時30分〜 補助132沿道まちづくりミーティング


西荻窪駅周辺まちづくり懇談会には、駅からだいたい半径500メートルとして設定した対象区域に居住または勤務または土地建物所有等、という参加要件があります。関根橋以北ですと、道路拡幅計画にかかりながら、懇談会への参加要件が満たせないという人がいて、「沿道を含めて対象区域を広げるべき」「参加エリアを拡大すべき」等の意見が寄せられていました。今回はこれらの意見を踏まえ、事業認可を取得した132号線沿道周辺を範囲としたミーティングを新設したとのことです。

参加申込はすでに締切。

ことビルが駅から500メートルの範囲内にあるので、「西荻のこと」メンバーも前半の懇談会に参加してきます。(参加要件が満たせない後半「132ミーティング」は、西荻シネマ準備室から傍聴します)

参考:「西荻窪駅周辺まちづくり」の対象区域
参考:「(仮称)西荻補助132沿道まちづくりミーティング」対象区域

ブックレビュー
くじ引き民主主義
政治にイノヴェーションを起こす
光文社新書 吉田徹

国民の代表となる人々を「くじ引き」で選ぶ。
一見、荒唐無稽で無茶苦茶な話に思えるかもしれません。でも、実は民主主義の原点、古代アテネでは重要な役職をくじ引きで選んでいたそうです。

かの有名なアリストテレスも「執政官がくじ引きで選ばれるのが民主的で、選挙で選ばれるのは寡頭勢的であるとみなされる」と書いています。また、教科書でおなじみ、18世紀のフランスの哲学者モンテスキューも「くじ引きによる選出は民主主義の本質であり、選挙による選出は貴族政の本質である」と主著『法の精神』で述べています。
そして、この本にあるように、現代でも日本を含め多くの国でくじ引きで選ばれた人たちが公的な意思決定に参画している数々の例があり、注目を集めています。

「くじ引き民主主義」に注目が集まる理由、それは現在の主流である「選挙による代議制民主主義」に対する不信感が高まっているからだと著者は分析しています。
ある調査では国会を信頼していないと答えた有権者は60%以上にもなるそうです。
また、選挙のたびに低い投票率が話題になります。選挙に行かない人を責めるのは簡単ですが、これだけ毎回低いということは、そもそもこの制度自体が今の社会に合っていないのかもしれません。
そして、そもそも現在の議員が国民の代表として相応しいのかという点も挙げられます。衆議院議員のうち、女性の比率はなんと9.7%。年代別では、50代が34.4%でトップ。40代と60代が同率の25.8%、70代8.2%、30代4.7%で20代はたった1人。これでは「国民の代表」というより、「おじさんの代表」と言った方がいいのではないでしょうか。
もちろん、いきなり国会議員を全てくじ引きで選ぶというのは現実的ではありません。ただ、テーマを絞ったり(例えば、夫婦別姓を認めるかなど)、地方自治体での課題については有効な議論、結果が期待できそうです。実際、日本を含め各国で現在行われている「くじ引き民主主義」はそういった形が多いようです。

「国民主権」としつつも、実際には選挙の時しか政治には参加できない今の「選挙による代議制民主主義」には限界があります。国会議員や首長に投票する際、その候補者の全ての政策に賛同しているわけではありません。選挙以外での市民の政治への参加と言えば、パブリックコメントやオープンハウスなどがありますが、とても有効に機能しているとは思えません。
重要なテーマの場合、くじ引きで選んだ人たちに議論してもらうことで、市民が政治に参加できる手段を増やすことができます。そして政策の決定のプロセスに市民が加わることで、決定結果への納得感が生まれるのではないでしょうか。このような制度があることで、「民主主義」の幅が広がり深みが増すように思えます。

今年は、杉並区長選挙や参議院議員選挙が行われます。この機会に「選挙による代議制民主主義」について考えてみるのはいかがでしょうか。

  (福田倫和)


小座布団ワークショップ
開催しました

昨年のオープン以来、一人芝居の上演や、トークイベント、試写会、ワークショップなど、さまざまにご利用いただいている西荻シネマ準備室ですが、今年は映画の上映をできるようにしていきたいと少しずつ準備中です。

小さなスペースと限られた設備で快適に映画を観られるように、まずは椅子なのですが、当分はいくつかかたい丸イスの席を使っていただくことになる……どうしたものか。
西荻のこと研究所のメンバーが絶賛おうちの片付け中で、古い座布団いりますか?と聞いてくれたことからこのプロジェクトは始まりました。

ことビルとなりの「ふとんの千代田」さんでは、ふとんの綿の打ち直しや、お座布団の仕立てを頼むことができます。店頭にふっくら可愛いいろんなサイズの座布団が積まれているのですが、ここはひとつ自分たちで作れないものかと思いました。
綿の打ち直しはプロにおまかせ。お座布団を託し、後日ふわふわに打ち直された綿が帰ってきました。おかえり〜

ここから、ふとんの千代田さんにご指南いただき、丸イスサイズの小座布団をお仕立て。

布地は3月はじめにことビル1F nofcoffee 店頭の「ことみせ」で展示販売していたインドのオリジナルブロックプリントの『インダスバレー』の大判クロスをチョイスしました。

直前にSNSでお手伝い募集をしたところ、12人が集まり、西荻シネマ準備室でちくちくお座布団仕立て大会となりました。

以下は参加してくれたこと研メンバーの感想より。

昨日は「西荻のこと手芸部_座布団づくり」にご参加のみなさま、おつかれさまでした。私が想定していたよりも多い人数、12名程の参加があり、かなり盛り上がりましたね。
縫物が得意な人もそうでない人も、とにかく座布団をつくろう!という目的のもと、
ゆる~い雰囲気で、時に雑談しながら、時にし~んと集中しながら、時間を忘れてあっという間に目標枚数をほぼ完成!気が付けば17時30分、、、本当に楽しかったです。
この場を楽しみつつしみじみ感じたのですが。

○手仕事に集中することで我を忘れる(日頃の変なストレスは、一時的にさようなら)
○キレイで彩のあるもの(布地や糸)に触れることで気分上昇!
○綿(わた)を使った「座布団」はサスティナブルな生活用品であることを再認識
○初対面同士の方も多かったのに作業をしながら自然と会話ができる
○覚えたことをお互いに教え合えることで脳内活性化
○世代(年齢)の壁無し
○達成感を参加者のみなさんと分かち合える


などなど。

こんな雰囲気ってまさに「西荻らしさ」なんじゃないかなぁと。こういうことはまちの素敵に磨きをかける活動のひとつで、粛々と続けると良いと思いました。
東日本大震災後、ある漁師町であまりにも過酷な経験をしてしまい、塞ぎこんでしまったまちの女性たちに仮設住宅の集会所に集まって貰い、クリスマスのオーナメントを手芸で作って売りましょう!ともちかけた団体があったそうです。最初は参加することをためらっていた女性の中には手作業をしながら何気ない会話が出来たことで前を向くことのきっかけになった方もいたそうです。しかも、それを東京の百貨店(確か西武百貨店)で販売というかなり大きな目的だったので、やりがいや達成感も持てたようです。
こんなことも思い出しつつ、コミュニケーション、コミュニティの意味を改めて考えながら、「西荻のこと」でも色々とトライできればと!

…という感想のように、お座布団ワークショップ、かなり楽しかったので、また機会を作って開催したいです。
今度は各々好きな布地持ち寄りで、マイお座布団を作りましょうね。また企画したらメルマガでもお知らせしたいと思います。

ちなみに、綿の打ち直しを頼んだり、座布団の作り方を聞いたりしたことビル隣の「ふとんの千代田」さん。
なんと創業50年!
以前は職人さんとご主人が裏でお仕立てをしていたそうですが、ご主人亡き今は工場に頼んでいるのですって。
本店は和泉の方で、そちらには綿の工場もあって、原料の綿花をシート状にする機械があったそう。
今はホームセンターでポリエステル綿のふとんが安く買えるけど、あれはね〜、すぐぺったんこになっちゃって、打ち直しできないから結局捨てるしかないのよね、とおっしゃっていました。
あと、個人的に最近ふとんの千代田さんで購入して使っているそば殻の枕が、ちょうどいい硬さと高さで気に入っているのですが、これも数年使ってそば殻がだめになったら、コンポストに入れられるのでは?と目論見中。
うーん、これぞサステナブル。
今回、身近な人やものを知ることが出来たことも面白かったです。
ぜひ西荻シネマ準備室に来たら、可愛い座布団にも注目してくださいね。

(奥秋亜矢)


NEWS
西荻区民事務所が3/31で閉鎖

駅前のサンジェルマンが入ってるビル(松岡ビル・西荻北2-2-1)の4Fにある杉並区役所の出張所「西荻区民事務所」が、3月31日をもって閉鎖されるということが発表された。閉鎖の理由は、「ビル管理者が実施した耐震診断の結果、耐震性能が不足しているとの報告を受けたため」とのこと。新たな開設場所については未定。各種届出事務はしばらくのあいだ、区役所および各区民事務所で対応する。

いきなりの発表にびっくりですが、はやく新しい場所が見つかるといいですね。耐震性能をクリアしていて、駅近くで、それなりの広さがある場所というと、候補はもうそんなにたくさんはなさそうです。

※その後、西荻南区民集会所へ移転、集会所の方は元・西荻北児童館の建物を利用と発表されています。

区民事務所が入っている松岡ビルのひそかな名所、階段おどり場のタイルアート。

西荻シネマ準備室の貸出について

西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。

展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど

1時間1,500円 または1日15,000円(9-21時)

(コロナ自粛期間特別料金です)

ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org


西荻のこと研究所
メルマガアンケート

メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
アンケートはこちらから

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読みやすい杉並区議会議事録

平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。

以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf


西荻窪の未来を考える会 議事録

2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。

西荻窪の未来を考える会議第1回

西荻窪の未来を考える会議第2回


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参加希望の方、まずはメールをお送りください。
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次号 2022年4月8日(金) 予定


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