2021年5月28日

西荻のこと研究所 メールマガジン 25号 (2021.5.28)

投稿者: nishiogiorg

6月5日・6日は
北銀座通り拡幅事業の
自由研究発表会 2

前号でもお知らせしたとおり、「北銀座通り拡幅事業の自由研究発表会 by 西荻のこと研究所」パネル展示の第二弾を、6 月 5 日(土)・6 月 6 日(日)に北銀座通りのヒューマンプラザ千代野(西荻北 2-26-5)で開催します。

西荻・北銀座通りの道路拡幅(事業名は都市計画道路補助132号線)、事業決定がされてからはや1年が過ぎました。コロナ禍もあり、今のところは目立った変化は見受けられないのですが、それでもやはり、拡幅を契機にして閉店を決定したお店もあり、建物の取り壊しの話も聞きます。とはいえ、いつごろ何がどうなるのか、よく見えないことが多く、それが不信感にもつながっているように思います。
西荻のこと研究所では、多くの住民、特に該当地の地権者・お店を持っている人が、今実際にどのような思いでいるのかを知るべく、アンケート調査を実施してきました。またそれと並行して、杉並区の担当者(都市整備部土木計画課・都市整備部市街地整備課・杉並区産業振興センター商業課 ほか)などと会合の場を設けるなどして情報収集をしてきました。他エリアのまちづくり事例を調査しながらイメージをふくらませつつ、拡幅後の雰囲気を、杉並区案とこと研案のふたつの3D画像で紹介するなど、さまざまな提案を発表し、そもそもはその前提となる「市民参加のまちづくり」の実現に向けて活動してきました。
今回は、昨年11月にやった展示第1弾の内容を、よりわかりやすくなるようブラッシュアップしています。道路計画の概要、アンケート調査結果のほか、さまざまな事例とともに、計画見直しを訴える沿道住民グループのコーナーも設けながら、こと研活動の最新情報を展示します。

5月に開催予定だった杉並区による132号線オープンハウス(パネル説明会)は、残念ながらコロナ禍のため中止(延期)となりました。区に問い合わせたところ、このオープンハウスで新情報を発表することは予定していなかったそうですが、今後のオープンハウス再開のときにまとめて回答していただけるよう、みなさんの声を行政に届けますので、ぜひさまざまなご意見をお寄せください。

(※会場では新型コロナウイルス感染症対策を講じて展示を行います。来場されるみなさまにもご協力をお願いいたします。)


6月5日・6日は……
西荻散歩

上記展示と同日に「西荻散歩」が開催されます。本来ならば「西荻茶散歩」として、参加各店でふるまわれるお茶をいただきながら西荻の街歩きをする、初夏の風物詩的なイベントなのですが、コロナ禍のため各店でのお茶提供を中止するので、お茶抜きの散歩イベントとなっています。

西荻窪駅南口・松庵にある登録文化財建築「一欅庵(いっきょあん)」では、こと研メンバーの西荻案内所は「ちょっと昔の西荻」展を開催します。昭和30年代を中心に、ちょっと昔の西荻窪を写真や資料とともに紹介します。1月にこと研イベントでお話をお伺いしたクリーニング店のカラキヤさん、伏見通りで食肉店を営んでいた栗原さん、茶舗あすかの渡邉さん、一欅庵を管理している辻さんが、貴重な写真や資料を提供してくださいました。

その中の一部をご紹介します。

中央線高架化前の西荻窪にあった踏切、北口の丸井、銀行の時計台、5つの映画館……などなど、時代を彩る数々のモノから見える商店街の活気。
かつてふだんの住民の買い物需要を一手に引き受けていたのが近所の商店街でした。ほんのご近所に出るだけでなんでも揃ったといいます。今はちょっとした買い物でもスーパーマーケットまで少し出かけねばなりません。高齢化が進む中で、またコロナ禍下において、いま一度かつてのコンパクトな街の姿をふりかえり、ただ懐かしがったり珍しがったりするだけでなく、時代とともに得たもの失ったものを見直し、これからの私達の街の暮らしに必要なものはなんなのか考えるきっかけの展示になればと思っています。

なお、一欅庵では同時にあと2つの展示企画が開催されます。そちらも注目。

1つ目は書籍『草木鳥鳥文様』(梨木香歩・文、ユカワアツコ・絵、長島有里枝・写真 福音館書店)に掲載されているユカワアツコさんの鳥の絵の展示です。一欅庵で撮影された作品が、撮影されたのと同じ場所に展示されるとのこと。古道具のひきだしに描かれた静謐な鳥の絵を、歴史ある古民家・一欅庵でじっくりとみるぜいたくな時間。本メルマガ21号でこの本のことを取り上げました。あわせてお読みください。

もうひとつは、一欅庵で開催している落語会「古典廻し」さんによる「古典廻し周りのこと展」。落語会のときの楽屋の雰囲気を再現しつつ、過去のチラシや原画などを展示する予定とのこと。「古典廻し」主宰の斎藤さんは、ノンキ建築設計事務所として西荻でいくつかの店舗設計を手がけていて、実はニシオギ空想計画のメンバーでもあります。斎藤さんの空想計画「すわれタウンニシオギ」は、まちの隙間に憩いの場所を、というもので、メルマガ02号でも紹介しました。

思えば、「西荻のこと研究所」につながっていく「ニシオギ空想計画Vol.1」は、2年前にこの一欅庵で開催されました。落ち着いた時間の蓄積を感じる建物です。ふだんは一般開放していませんので、この機会にぜひ見学をしにいらしてください。もちろん感染対策は万全に、少しでも体調に不安のある方はけっして無理をしないでくださいね。

(奥秋圭)


杉並区のコロナ対応
ワクチン接種が本格化
プレミアム付商品券の販売も

杉並区のコロナ関連情報はこちらにまとまってます。

https://www.city.suginami.tokyo.jp/news/kansensho/covid-19/index.html

上記によると、杉並区では5月27日現在で、累計で約6,500人が新型コロナウイルスに感染したことがわかります。杉並区の人口は57万人なので、100人に1人以上はすでに感染したことがあるということですね。ほんとうにすぐそこにウイルスが迫っているということがわかります。そんな中、5月17日からは65歳以上の高齢者のワクチン接種が始まりました。対象者は124,460人。写真は桃井原っぱ公園内に設置された仮設会場。

また「区民生活を応援するとともに、コロナ禍の影響を受けている区内商店等を幅広く支える」ことを目的に、5月27日付けで発表されたのが「杉並区プレミアム付商品券」。杉並区が販売する商品券で、今回は特別に30%とのことですから1万円で1万3000円分の商品券が購入できることになります。現在は取扱店舗の募集をしています。なお、今回からデジタル商品券ということで、バーコード読み取りのものと従来どおりの券とが併売されるそう。

取扱を希望されるお店の方、商店会に加盟しているお店は商店会から連絡が来ると思いますが、そうでないお店の方は忘れずチェックされることをオススメします。


西荻のこと研究所
メルマガアンケート

メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
アンケートはこちらから

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読みやすい杉並区議会議事録

平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。

以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf


西荻窪の未来を考える会 議事録

2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。

西荻窪の未来を考える会議第1回

西荻窪の未来を考える会議第2回


本メールマガジンに掲載したアンケートと座談会を収録した冊子ができました。300部限定で配布をしていますので、必要な方は西荻のこと研究所までご連絡ください。

西荻のこと研究所のミーティングに遊びに来ませんか。
毎週水曜19時〜21時くらい
西荻エリアにて(主にカフェインザラフ)

研究所員をいっしょにやりませんか?
参加希望の方、まずはメールをお送りください。
info@nishiogi.org


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次号 2021年6月10日
(木)予定


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