2021年4月28日

西荻のこと研究所 メールマガジン 20号 (2021.3.12)

投稿者: nishiogiorg

「西荻ポケットパーク認定」
はじめます!

西荻のこと研究所が発足して1年が経とうとしています。
この1年では特に132号線の道路拡張をテーマに会議や地域住民の方へのアンケートや、研究発表会を開催し、たくさんの情報や御意見・御要望を頂きました。
その中で、「もっと街歩きを楽しみたい!」という声をたくさん聞きます。
上の写真は、誰かがそっと置いたベンチですが、お年寄りが街歩きの途中で休憩に使われていたり、学生がホットスナックを食していたり、子供たちが買い物中のお母さんを待つ為に使われています。まるで、そこは公園の様に……。

この様な空間は、実は街のいたるところに存在します。
そこで、西荻のこと研究所では、この様な街路に沿った公園的空間を「西荻ポケットパーク」として認定しメルマガ等でご紹介して、皆さんの楽しい街歩きへのお手伝いができたらと思っています。
将来的にはスマートフォンのマッピングツール上で、ポケットパークの位置が確認できる様に開発も行っていく予定です。
ポケットパーク認定するスポットは、いくつか候補が上がっていますが、自薦他薦問わず募集しています。 応募先は下記メールアドレスまでお送りください。
info@nishiogi.org

(こと研・鈴木)


コロナ禍でのある東女生の生活記録

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、入学式が中止されることが知らされたのは去年の3月17日のことでした。春から東京女子大学に入学が決まった新入生の初々しいツイートをみると、去年新生活にワクワクしていた自分の姿と重なって、ほほえましい気持ちと、あれからもう本当に一年もたってしまうんだなあという、ちょっとした虚しさみたいなものが混ざって複雑な気持ちになります。

 このメルマガの執筆のお話をいただいてから、去年の3月はどんなふうに過ごしていたか思い出すためにスケジュール帳を見返してみて、二重線の多さにびっくりしました。「受験が終わったら絶対遊ぼうね!」と約束していた友達との予定がことごとくキャンセルになっていました。
 特にショックだったのが、好きなアーティストのライブの開催自粛でした。大好きなアーティストが初めて地元に来るということで、それをモチベーションに受験勉強に励んでいたので、卒業式の帰りに開催自粛のお知らせをみたときはさすがに息絶えそうになりました。ツアー自体は延期となって別日に開催される予定となっていますが、地元の公演はライブハウス自体が閉店してしまい、幻となってしまいました。許せない…。

 3月半ばにコロナ対策の特別措置法が成立したころ、授業の開始や行事の開始が延期が決まっていました。緊急事態宣言が出てからは、今学期に対面授業が始まることはないなと踏んで、地元でアルバイトを始めました。結局は後期も対面授業は始まらず、2月に引っ越すまで約10か月近く働いていました。

 授業が始まってからは、ほとんど毎日家の中に引きこもっていました。初対面の人とオンラインで会話をするというのは、今でこそ慣れたものの精神的に辛いものでした。タイムラグのせいで話すタイミングがかぶってしまったり、誰が最初にミュートを外して場を回すのかの駆け引きがあったり。オンライン特有の気まずさが辛すぎて、外に出て人間と会話するほどのやる気はもう全くありませんでした。朝起きて、授業に出て、空きコマは昼寝したりして過ごしていました。たまに友達に誘われて遊びに行ったりすると、世の中はこんなに動いていたんだなと毎回びっくりしていました。混み合った電車や、並んで歩く小学生だとか、部屋で一人パソコンに向かう私とは全く違った姿ばかりで、自分だけが社会から取り残されてしまったようにも感じていました。人が多いショッピングモールに行ったりすると自分のキャパ以上の人間の姿があるので、脳が処理しきれずに気持ち悪くなったりしたこともありました。

 東女のオープンキャンパスで初めて西荻に来た時「ここで大学生活を送れるなんて最高じゃん!!」と思ったのをよく覚えています。住む人のリアルな生活の真横に、ちょっと生活を豊かにしてくれるようなお店があったりする道が続いているのが、田舎の田んぼに囲まれた通学路を通ってきた私にはとても魅力的に感じました。その時からずっと西荻は憧れのまちでした。吉祥寺よりちょっと親しみやすくてディープな感じと、その奥に現れる東女のキャンパスがたまらなく好きでした。こんな理由もあって私は東京女子大学に入学しました。しかし、この一年のうち東女生としてキャンパスに入ることができたのは、10月のFreshman’s Day(新入生向けにキャンパスの入構制限を解除して、新入生同士が実際に会える機会を作ったイベント)の時のみでした。

 グループワークで何度か一緒になった、SNSで繋がっているなどのいくつかの条件が重なっていて、個人的に話していた子に当日会えた時は本当に嬉しかったです。その反対に私の中で一番辛かったのが、お互いに何となく顔はみたことあるけれど名前が一致していなくていまいちどんな人なのか分からないケースでした。いったいどんな距離感で話せばいいのか全く分からず手探りのまま終わってしまうことも多かったです。画面の中だと小柄なイメージなのに、実際に会ってみたら170cm近くある子だったなんてこともあって、聞いてないよ!!と思ったりもしました。それからまた半年以上の期間が空いて、4月からみんなに会うとなると一体私たちの関係はどうなっていくのか、不安が9割くらいです。

 東女に入ったら、友達とカフェに行ってくだらない話をしたり、おしゃれな雑貨とか買って部屋をかわいくしたり、目的もなく歩いてたらおいしそうなごはん屋さんを見つけたりなんて、キラキラ東女ライフを思い描いていました。が、この1年はまったく違うものになってしまいました。西荻に繰り出してこその東女生だと勝手に思っているので、未だに東京女子大学の学生としての自覚は1㎜もありません。西荻経験値の低いうちは新入生を名乗っても許されると信じて、フレッシュな気持ちで西荻のまちを闊歩してやりたいと思っています。

(東京女子大学1年 伊藤ちゃん)

通学路の歩道橋からみたアルプスの山並み

杉並区内の避難所と備蓄倉庫

東日本大震災から10年。これまでに体験したことのない長い揺れに驚き、リアルタイムの津波映像、そして原発事故に戦慄した当時のことを思い出します。西荻ではスーパーが品薄になる程度のことはありましたが、翌月曜にはいつもの出勤風景がありました。西荻から都心に通勤する友人は「なにごともなかったかのようで逆にこわい」ともらしていて、日々の不安の中で近所の人とより声をかけ合うきっかけともなりました。

首都直下型地震において、杉並区内で一番被害が懸念されるのが住宅火災です。木密地域の高円寺・阿佐ヶ谷付近では、炎が竜巻のようになる「火災旋風」の発生も懸念されています。
いつ来るかわからない「その日」に備え、近隣の避難所や備蓄倉庫、給水所、消火設備等がどこにあるのかをチェックしておきましょう。杉並区ではどのような備えがあるのかを調べてみました。検索サービスで「杉並 防災」で検索すると3番目に杉並区防災マップがあります。PDFで日本語版英語版(←直リンク)があり、スマホでも見られます。西荻窪周辺を見ると、広域避難場所として善福寺公園、東京女子大学、井草八幡宮、桃井はらっぱ公園、農芸高校が指定され、公立小中学校は震災救援所となっています。備蓄倉庫は地蔵坂、原っぱ公園、西荻地域区民センター、南荻窪。駅北の善福寺・桃井・今川周辺には避難場所が点在していますが、駅周辺は桃三小のみ、駅南もあまりないのが現状です。
なお、善福寺公園側の杉並浄水所は震災時の「給水拠点」としては休止中です。水は上井草の給水所まで行かなければなりません。
消火器・大型消火器の設置状況については「すぎナビ」の「(震災編)地区の防災マップ」をチェック。上で紹介したPDFの防災マップと重なる避難所情報はもちろん、防災井戸の位置もわかります。すぎナビはいろいろなことが網羅されているすごいサイトなのですが、ブラウザ版はスマホでの操作が難しく、あらかじめアプリ版をダウンロードしておくとよいです(下にリンクあり)。

このエリアは数千人の帰宅困難者が発生するといわれていて、自身が被災することのみならず、発災時にそういう方をどうサポートできるかという地域課題があることも忘れてはなりません。
いざというときのために二つの地図に目を通しておくことをオススメします。

すぎナビのアプリ
iOS版
Android版

「すぎナビ」防災マップのスクリーンショット。
消火器がこんなに設置されているとは!

西荻のこと研究所
メルマガアンケート

メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
アンケートはこちらから

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読みやすい杉並区議会議事録

平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。

以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf


西荻窪の未来を考える会 議事録

2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。

西荻窪の未来を考える会議第1回

西荻窪の未来を考える会議第2回


本メールマガジンに掲載したアンケートと座談会を収録した冊子ができました。300部限定で配布をしていますので、必要な方は西荻のこと研究所までご連絡ください。

研究所員をいっしょにやりませんか?
参加希望の方、まずはメールをお送りください。
info@nishiogi.org


西荻のこと研究所 メールマガジン配信
次号 2021年3月25日
(木)予定


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