2023年11月21日

西荻のこと研究所 メールマガジン69号 (2023.8.8)

投稿者: nishiogiorg

ニシオギ大調査結果報告
(2023年前半)

2022年9月からスタートした「ニシオギ大調査」、ガイド付き参加、個別参加、様々な形で、西荻のまちに関わるみなさんに参加して頂き、調査は現在進行形で実施しています。
この間、都市計画道路補助132号線の道路拡幅の事業は止まることなく進んでいる状況はこのメルマガを読んでいるみなさんもご承知かと思われます。

「ニシオギ大調査」をスタートさせてから10ヶ月近くが経ちました。調査のチラシを手に取り、個別に歩いて調査して下さる方も増えて来ましたが、今年の5~6月にかけてはガイド付き調査をAコース(北銀座通り)で試み、参加者のみなさんと意見交換しながら歩きました。

2022年9~11月の調査結果については「ニシオギ空想新聞2」で紹介しましたが、今回はその後の調査結果はどうなったかということで、2023年1~6月の調査結果を参加者の多かったAコースに注目し、また、参加人数や季節・天候などの条件は違うのですが、2022年の調査と比較する形でまとめてみました。また、コメント欄には現場を見ての率直な感想を入れて頂いたのでそちらも紹介します。このコメントを読んでみると、刻一刻と変化している補助132号線の様子がわかります。

まだ「ニシオギ大調査」に参加したことのない方、1度参加したけれど昨年参加した方、是非、“今の補助132号線”を調査してみませんか。調査の視点で道路を見てみると色々と気付きがあると思います。いつでも参加できますので、よろしくお願いします。

(平野)

【いつでも「ニシオギ大調査」参加方法】こちら
https://nishiogi.org/magazine55/


アテンド希望の方は西荻のこと研究所まで
お問い合わせください。


どんな人たちが参加したのか
(Aコース・2023年1~6月)
性別・年代・来街地

女性が約6割、30~50代が中心、西荻界隈に在住が約半数を占めました。

ガイド付き調査の実施
○実施日:5/10(水)、5/11(木)、5/18(金)、5/28(日)、6/11(日)
○参加人数総数:17名
(杉並区議会議員も5名参加)
個別参加
○参加人数総数:7名

10の評価項目

(1)歩きやすいと思いますか?
(2)滞在しやすいと思いますか?
(3)雰囲気の良い建物が多いと思いますか?
(4)雰囲気の良い人が集まっていると思いますか?
(5)交流が盛んに行われていると思いますか?
(6)居心地が良いと思いますか?
(7)賑わいがあると思いますか?
(8)人との新しい出会いがありそうだと思いますか?
(9)家族や友達などと楽しく過ごせると思いますか?
(10)また来たいと思いますか?

そう思う ⇔ 思わない
4.00  3.00  2.00  1.00

各チェックエリアの評価状況

1 青梅街道から入る通り

昨年の調査時よりも、評価に大きな変化はなかったのですが、(6)居心地が良いと思いますか?の評価については、評価が下がっていました(0.36ポイント)。用地買収が進み、セットバックした箇所や雑草が生え放題になっている空地を見ての評価と考えられます。一方、コメントに“セブンイレブンが入口横の空きスペースに置いているテーブルと椅子”を良い場所と記載している人がいました。天候により出ている時とそうでない時もありますが、以前から我々も評価している場所です。

調査したエリアについて、
気が付いたこと、感じたことなど

  1. 目的地に行くために通過するエリアです
  2. 新築工事や取り壊しの現場に
  3. 道が広がったらつまらない場所になると思う。
  4. 用地買収済みのエリアのレンガ風通路に衝撃を受けた。新築住宅が建てられているが住む人のことも街並みのことも全く配慮がない。一番いい場所はセブンイレブンのテーブルとベンチ。
  5. 事業認可区間で用地売買済みでセットバックしている用地は、街並みの統一性も無くチグハグな印象。新たな住宅も住みやすいとは思えない。セットバックした箇所の歩道のタイル敷きのセンスの無さにも唖然。あの使い方、色合いは街の美観を損ねる…。
  6. 想像以上に計画が進んでいました。ショックな風景に。
  7. 拡幅用地が点在していて落ち着かない。店を削るのももちろんやめてほしいが、マンションの自転車置き場や駐車場がなくなったら、住民はかなり困るのではないか。
  8. セブンイレブンのテラス席は使いやすそうだと思った。のっぺりした投資用の住居は良い感じがしなかった。自転車が多くてあぶない。
  9. 昔の道路計画は今の時代にはあってない。衰退しているのに右肩上がりの時の計画。住む人の生活の質を考えてない。
  10. 緑が多いといいな。
  11. 空き地にしている所も4軒長屋を建てた所も見てくれがわるい。
  12. 拡幅による建替えの建物が残念な感じになっている。

2 ライフ西荻窪店のある通り

昨年の調査時よりも、評価に大きな変化はなかったのですが、(3)雰囲気の良い建物(0.41ポイント)、(5)交流が盛ん は評価が下がっていました(0.46ポイント)。
売却されている土地がちらほらと出始めている印象が強かったからかもしれません。

調査したエリアについて、
気が付いたこと、感じたことなど

  1. 歯抜けになってきてさびしい。ユニークなお店もあるが、全体として活気が感じられない。道路拡張は本当に必要なのだろうか?今の歩道幅で十分に歩きやすい。
  2. ライフを拠点に近くのお店を巡りたい!
  3. 売却されている土地が多いと感じました
  4. ライフ周辺の公共用地の使い方は、ポケットパークなどの設置が望ましい。事業認可後の用地にテナントなどが入らず、ビル群になると面白みのない街並みに変わってしまう。東側の8階建てマンションなど…。
  5. ライフ北側の空き地の有効利用はまちの声を聞きながら早期に対策ができる場所のひとつでは。 昨年建った堅いつくりのマンションはアグリー過ぎる
  6. ライフの前は歩き易い。歩道は広い方がいいのかなぁ。
  7. こだわりのお店があるので、続いてほしい。 あと、街路樹とか緑はもっと増やしてほしい。
  8. 何せ、人が歩くのも気をつけて歩かないといけないので、歩ける場所の確保を。
  9. (1)エリアよりも雰囲気の良いお店が多い。 ライフは少し開けてない感じもするけど、生活のインフラに良さそう
  10. ライフが出来てちょっと便利になった。歩く道の広さに差が出てしまったので良い所と残念な所がある。
  11. 広げた方がいいが、それに伴う問題はあると思います。
  12. スーパーLIFEがあり歩道も広く賑わいがある。

3 プラタナス並木のある商店街

(1)歩きやすさ、(2)滞在しやすさ が、何故か前回の調査より高評価でした(1.01、0.4ポイント)。季節・天候の影響があったかもしれません。ただし、全体的にどの評価も高かったのですが、今後、事業が進んだ時の評価の変化を注視したいエリアです。

調査したエリアについて、
気が付いたこと、感じたことなど

  1. 駐車スペースが少ない。
  2. この通りだけにプラタナスが植えてあることが不思議でした。
  3. 不動産屋の看板、新築工事など変化が目につくようになった。
  4. プラタナス並木をめぐる課題(早々に葉を落とす事)、商店の由来、テナントを無視した用地売買、公共用地のあり方、投資物件問題、景観を損ねる看板等々、事業認可エリアで様々な問題が発生していることを再発見した。かなり深刻。西荻らしい街並みが無くなっていく。
  5. 認可が下りているエリアの残酷なコンクリート地の状況やツインマンションの事情を知り、複雑なシチュエーションにどのように行政が向き合っていくかの責任と方向性問われていると感じた。
  6. 飲食店とギャラリーや古着屋が入り混じっていて、いい商店街だと思う。
  7. 素敵なお店が多い。
  8. このエリアすら少しずつ変化していますね。
  9. 個性的なお店が多く、楽しそうだと思いました。商店街とニシコトとの繋がりが凄い。東大和市でもやりたいな。
  10. 古いお店と新しいお店がいい感じに並んでいる。
  11. 小さな空き地が草ぼうぼうとなっている。

4 坂本屋付近の商店街

“坂本屋付近の商店街”とエリア名を付けていたのですが、何と坂本屋さんが閉店。古くからの名店が無くなってしまったことによって、通り全体の賑わいに関わる評価が大きく下がりました。 ((4)雰囲気の良い人/-0.65ポイント、(8)人との新しい出会い/-0.59ポイント、(9)楽しく過ごせる/-0.52ポイント、(5)交流が盛ん/-0.5ポイント、(1)歩きやすい/-0.5ポイント) また、歩道が広さの差異やバス停の問題など、道路・歩道に関する気付きも多かったようです。

調査したエリアについて、
気が付いたこと、感じたことなど

  1. バス停の問題は何かしら解決を見いだせないのかと思いました。
  2. 坂本屋さん閉店の行列、胸が痛い
  3. バス停の停車位置の問題等、普段は気付かないことへの課題が発見出来た。視覚障害者の方の降車場所等々。また、広い歩道は確かに歩きやすい。
  4. 西荻北三丁目バス停の降り口が危険。視覚障害者にとっての使い勝手が悪過ぎる。各住民によって事情も色々ある。
  5. 歩く道は舗装し直したり、広くしたりしているのに、車が通る道はなぜ全体をまとめて工事しないといけないのかわからない。70年前に計画していたなら車の量が増えた時点で工事出来なかったのか?住宅地はどこも後回しなのか?
  6. これ以上広げる必要はないのでは?と思う箇所もある。アーケードは、区が補助金を出して改修すれば良い。
  7. 素敵な店が多い、また来たい
  8. 坂本屋さん通り、車道が狭いし、店前のテントを支えている支柱が錆びて危ないのでは?
  9. 坂本屋さんが閉店。

5 アーケードのある商店街

アーケードに対する関心と評価は変わっていないようでしたが、駅に近づくにつれてどこの街にもある店舗が増えて来たことで、(4)雰囲気の良い人、(5)交流が盛ん については前回よりも評価が下がっていました(-0.84、-0.83ポイント)。

調査したエリアについて、
気が付いたこと、感じたことなど

  1. アーケードの設置有無の裏事情を知ることが出来て興味深い。
  2. アーケードの屋根が切れている事情などビックリ
  3. また来たい
  4. アーケードがあると商店街らしく感じるし、この幅で両側にあるからちょうどいい。
  5. 賃料が高く、新しく出店したい人にはハードルが高い
  6. このエリアは大手資本の関連のお店が多いので、楽しくない。何処にでもある町並み。
  7. 暑くなるとアーケードは有難いけど、歩道が狭いので、人とぶつかり易い。
  8. せまいけどそれが良かったりするし、なんとも言えない。東横線の学芸大とか都立大などの駅前よりいいと思うが
  9. アーケードの歴史が知れたのはよかったです。5年ほど空き店舗のお店があるのはもったいないと思いつつ、家賃80万では元を取るのも大変なので借り手がつくのは難しいと思いました。
  10. アーケードが中途半端 リサイクルショップ多い

6-1 駅北口周辺/6-2 駅高架下
2023年の調査から、駅北口と高架下は2つに分けました。 6-1.駅北口周辺では賑わいはあるものの、(2)滞在のしやすさに関しては特に評価が低かったです。座れる場所が全くないことやバス停の在り方などが顕著だったかもしれません。 一方、6-2.駅高架下ではシャッターが閉まったままの店舗が多かったり、座る場所がなかったり、賑わいに関わる評価は低かったのですが、(1)歩き易さの評価は高かったです。手の入れ方次第で価値が上がる可能性がある場所かもしれません。

調査したエリアについて、
気が付いたこと、感じたことなど(6-1北口駅前)

  1. コンクリートだらけ。花壇もうめられて殺伐としている。緑やベンチが必要では?
  2. 駅前の広場に滞留できる場所が無い。交流スペースの確保が必要。駅前でイベントが出来るようなスペースが必要。
  3. バスターミナルは小規模でもよいので検討が必要だと思う。
  4. 駅前バス停3番の横の長い島みたいな部分はどうしてこういう作りになったのか?JR、西荻窪の駅前にベンチを置きたくない理由は何なのか?
  5. 花壇が欲しい、緑が欲しい。
  6. 駅前の広場を活かしたら滞在しやすくなりそう スペースがもったいない
  7. 駅前も人が座れる空間が欲しいと思いました。 バス停を駅側に寄せて、向かい側のカラ館とかの前の歩道を広げてほしい。(街路樹は残して)

調査したエリアについて、
気が付いたこと、感じたことなど(6-2高架下)

  1. お店がどんどんなくなって寂しくなった。かつてはにぎわっていたのに。空き店舗がなくなり、装飾をする等して、楽しい通りに生まれ変わることを願っている。通路なので、ベンチを置くことは難しいかもしれないが、装飾なら可能では?
  2. 高架下なので、少し薄暗い感じがします
  3. 寂れた印象で残念な高架下。活用できそうなのにどうして、、、
  4. 広い空間を有効活用出来ていない印象。一休み出来るスペースなどが無い。空き店舗が多いのも気になる。せっかくの空間をうまく使えると良い。
  5. お店がなくなってしまって寂しい。
  6. 意外と居心地がよく、賑わい創出には色々と可能性のある場所。シャッター街にならないようにしたい。
  7. JRの高架下、家賃下げるなどしてお店入ってもらえば良いのに….もったいない。お店側を向いてギター弾いて唄ってたお兄ちゃんまで移動してしまった。が、サンドラッグ前で唄ってたので良かった。
  8. 家賃を下げていいお店が入れるようにした方がいい
  9. 雰囲気がいいのにもったいない
  10. ここにベンチを置いたら、熱中症になりそうな時に少し休める場所になるかな?

7 駅南~神明通り入口

10の評価項目の傾向は大きく変わらず、(1)歩きやすさの評価は低く、(2)滞在のし易さ、(7)賑わいについてはさらに低くなっていました。(-0.57、-0.59ポイント)調査をしている最中にバスや救急車が通りかかったことで、道路問題を具体的に体感できたようでした。

調査したエリアについて、
気が付いたこと、感じたことなど

  1. 神明通りのクランクの問題は深刻。早期に解決しなければならない課題だと感じる。
  2. 自転車が通れない。救急車が来たら渋滞が起きた。
  3. 救急車両が通れない。道の拡幅が必要。
  4. 自動車、自転車、歩行者、みんな危険と背中合わせ
  5. 神明通り入口の交差点、バスがぎりぎり
  6. こちら側の方が車の問題など大きいと思うが、通すのはパス、緊急自動車、荷物運ぶ車、タクシー、歩く道、自転車ぐらいにして一般自家用車は通行できなくしたらよいのでは?

8 神明通り~クランク予定地まで

2022年の調査と大きく変わらない傾向でしたが、他のエリアでは低い傾向にある③雰囲気が良い建物 の評価が高いのがこのエリアの特長のようです。それに反して、(1)歩きやすさ、(2)滞在のしやすさの評価は低く、実際に歩くことで危険を感じることは変わらなかったようです。

調査したエリアについて、
気が付いたこと、感じたことなど

  1. 歴史を感じます
  2. 商店街から神明通りに曲がるところの危険さがよくわかったが、神明通りの商店街は潰れてほしくない。そして、住宅街で曲がって南へ向かうのは、ちょっと意味がわからない。
  3. 回答が難しかったのは、雰囲気はいいのに歩きにくい。狭い道に車でヒヤヒヤ。
  4. 自動車が案外スピードをだすので歩いて怖い。大型車両も多い。
  5. 計画を教えないのがこの国の計画らしいのでこちらから探っていかないと知らない内に何かされちゃう。

いつでもできます
ニシオギ大調査

  「西荻のこと研究所」で実施している「ニシオギ大調査」は、当初はイベント開催でしたが、現在では恒常的にできるようになっています。コースはAコースとBコースの2種類。
スタート地点から歩きながら、チェックポイントにてスマホで入力フォームにアクセス。それを繰り返すだけの簡単調査です。
コースガイドは「西荻のことカフェ」はじめ、西荻のいろんなお店のチラシラックなどにありますので探してみてください。こちらからPDFのダウンロードも可能です。


区立施設再編整備計画の
検証に関する意見交換会
~未来へつなぐ公共施設のカタチ~
に参加しました。

7月8日(土) 西荻地域区民センターで「区立施設再編整備計画の検証に関する意見交換会」~未来へつなぐ公共施設のカタチ~が開催されました。

「高井戸」「阿佐ヶ谷」「方南」「荻窪」「高円寺」「井草」「西荻」の七地区でそれぞれ開催されるので、「善福寺児童館」や「西荻地域区民センター」など、西荻地区の施設再編や、今後行われる再編について意見表明ができるのかなと思い申し込みました。

後日、選ばれましたというお知らせと、当日の資料が送付されて来ましたが、資料を見ると具体的な再編計画の記述はなく、「計画決定のプロセスの変更についての説明資料」などが同封されていて個人的には、この意見交換会の目的は何だろうか??? 疑問符だらけで当日の会場に向かいました。

***

会場は5つのテーブルで4人の班に分けられていて、私は1班になりました。

時間になり、意見交換会のタイムスケジュール、進め方の説明になると、何人かが進め方について異議があるとのこと、事例紹介や班ごとに行うグループワークを止めて自分たちが意見表明をする時間を長くしてほしいと発言がありました。

事務局から、この会は個別の再編計画に対しての意見交換会ではなく、今後施設を再編する場合に今までのように行政がほぼ完成形の計画を提示するのではなく、行政から複数の「計画のたたき台」を提示してそれぞれの案に対して区と地域住民が対話を行い「計画案」を作成、区民の意見を踏まえて「計画決定」をするというプロセスの変更についての意見交換会と説明がありました。

しかし、約半数の参加者はグループワークではなく全体での意見表明を希望されたので、東京都立大学・讃岐先生の「まずは知ろう! そして語ろう! 公共施設の現状と将来のビジョン」が割愛され、全体を2分割して「全体での車座で意見表明」「グループワークを2班」で変則の意見交換会となりました。かなり、バタバタとしたスタートでしたが、検討会の構成を変えたことは良かったと思いました。

私はグループワークに参加したので以下はグループワークがどんなことをやったかを中心に報告します。

区からの説明によると、今後は上図のように計画案の前に「計画のたたき台」を提示され⇒計画案⇒計画決定となります。今までより私たち地域住民の意見がより計画に反映された計画案を「区」と「地域住民」が作成することを意味しています。グループワークでは「これからの施設再編の進め方について皆様の意見をお聞かせください」として以下の6項目が提示されました。

  1. 区が考えるこれからの施設整備の進め方についてどう思いますか
     
  2. どのような人(利用者、年代等)と検討を進めるべきとかんがえますか。
    また、検討を進める際の人数がどのくらいが適当だとかんがえますか。
     
  3. 意見の聞き方についてはどのような手段を用いればよいとおもいますか。(対話の機会の設定、アンケート、利用者懇談会etc)
     
  4. どのような単位(範囲)で意見を聞いていくべきだとおもいますか。(関係する施設の抽出、学区単位、7地区ごとetc)
     
  5. 各地区で意見を聞きながら検討を進めていく中で、意見がまとまらない場合、どのように整備の方針を決めていくべきだとおもいますか。
     
  6. 地域ごとに施設整備を検討した結果、地域間で施設の有無(偏り)が生じる可能性がありますがどうおもいますか。(〇〇地区には△△施設があるが、□□地区には無い等)

この設問が書かれた模造紙に自分の意見を書いていくのですが、書きながら「これってとても大きな変更だ」と感じました。そして「地域住民と行政がしっかり話し合い、一定の着地点を見つけて、それをもとに計画案を作成する」……これって、こと研が道路拡幅にずっと望んでいたことではないか! 特に6番目の「地域間で施設の有無(偏り)が生じる場合があります。」はとても大きな問題で、今後こうした懇親会などで出た意見が施策に反映される=住民もある一定の責任を持つ!……ということになるのではないでしょうか。

また、5番目の「意見がまとまらない場合どのように整備方針を決めていくか」これもこと研でずっと話し合ってきたこと。「賛成」「反対」だけでなく「なぜ賛成か」「なぜ反対か」。その意見について対話をする。こと研で約3年間話してきたことがサラッと提案されているではないですか。

意見交換会には、岸本区長の本気が垣間見えたと感じました。でも、こうした住民参加による大きな方針変換を区民や区議が理解しているでしょうか?

8月12日には区長も参加して施設再編に関するシンポジウムが開催されます。もう少し、区民に説明しないと今回の意見交換会でおきたような混乱が各所でおきるのではないかなぁと心配になりました。これから色々な部署でこうした方針変更が起こってくると思います。私たちもHPなどで情報を確認して、意見を表明しないといけないなぁと感じました。

(野田)


地権者と行政だけのやり取りだけでは課題あり
〜買収済み道路用地の暫定整備で起きたこと〜

岸本聡子区長になってからでも、都市計画道路補助132号線の事業認可が下りた区間については、地権者との合意が取れた箇所から用地の買収が進んでいます。

地権者は原則として、売却前に更地にすることになっています。その状態で渡された行政側は、買った道路用地に面する元地権者と相談しながら、ガードレールを設置したり、タイルを敷いたりなど、暫定的な整備をすることになります。

しかしここでひとつの問題が発生しました。北銀座通りに面するマンションでの出来事です。

そのマンションはワンオーナーで、部屋はすべて賃貸、1Fには店舗が1つ入っていました。建物自体はすでにセットバックしていて、マンション前のスペースは1F店舗が搬入出などの際に利用してきました。そのスペースをマンションのオーナー(地権者)が区に売却したのです。ここまでは特に問題がないのですが、問題は、この店舗の店主(店子)が全くこのことを知らないままに、暫定整備の方針や日程が決められていたこと。

店舗前のスペースに工事関係者とおぼしき人たちが集まり、打ち合わせと測量をしていたところに、1F店舗の店主(店子)が「なにをしてるんですか」と声掛けをしたところから、店舗前スペースがすでに売却されていることを知ることになりました。どのように整備するか、また工事の日程などもおおよそ決まっていたとのことです。店子としては、工事期間の営業に支障が出ること、また搬入出の問題など、営業が難しくなれば店舗の移転も考えなければならない事態。これが4月の区議会議員選挙直前のこと。

店子は商店会を通して杉並区の担当課に問い合わせたそうです。そうすると「手続き上の瑕疵はない」「地権者は了承済み」というようなことで、当初は相手にされませんでした。その後、いろいろな方がこの件について気にされて動き、けっきょくはいわゆる「議員案件」として区議会議員ほかが働きかけ、元地権者と行政だけでなく、工事の日程等を、店子も交えて調整するということになったようです(8月7日現在、当該地工事中です)。
道路事業では、地権者と店子との関係における摩擦はそちらで解決させておいてくださいね、というのが行政側のスタンス。今回の場合は地権者が一番影響を受ける店子に説明を怠ったというのがよくなかったので、行政側が言う通り「瑕疵はない」わけですが、今後もこのようなことはいくらでも起こる可能性があり、その都度「議員案件」になっていたのでは、不信感がつのるというもの。

「対話」と「情報公開」をかかげる岸本区長だけに、「民・民の問題だから」と片付けず、行政と地権者の合意だけではない、それぞれのケースに合わせた対話と調整の場を丁寧に積み重ねていくことが、道路事業の成否だけではない、持続可能なまちづくりにつながると感じています。

(奥秋)


大好評発売中!!!
「ニシオギ空想新聞Vol.2」

(全16ページ/フルカラー)
発行日 2023年3月15日
販売価格 330円(税込)

西荻の道路や開発のことを扱った「ニシオギ空想新聞2」。ぜひ多くの方に読んでいただいて、西荻の人自身で西荻のことを考える機運となればと願っています。

販売店(5/31現在・順不同)
西荻のことカフェ/信愛書店/古書音羽館/村田商會/カフェインザラフ/暮らしのいろいろ ていねいに、/三つ枝商店/インド料理ガネーシャガル/カフェカワセミピプレット/今野書店/Loupe/Dawner/やきとり戎/アトリエハコ/サロン+アトリエポルカ/Title/BREWBOOKS/ランチハウス/数寄和


目次:
◯抄録 ことビルオープニングトーク 「西荻のこと、まちのこと、これからのこと」     饗庭伸・中島直人
◯報告 ニシオギ大調査     コース紹介・参加方法・分析座談会
◯分析 さとことブレスト
◯インタビュー 都市計画道路担当課長・星野剛志さん
◯4つの疑問と6つの提案
◯インタビュー 西荻の人に聞きました2
やきとり戎/JR西荻窪駅/関東バス株式会社     信愛書店/あなたの公差転/杉並区長/中野書店     区議会議員(1)/区議会議員(2)
◯ニシオギ空想新聞図書室


お問い合わせメール
info@nishiogi.org

なお、3年前の2020年1月に西荻案内所から発売されたVol.1はこちらから無料でダウンロードできます。そちらも合わせてぜひチェックを。


西荻シネマ準備室の貸出について

西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。

展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど

1時間2,200円 または1日22,000円(9-21時)


ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org

西荻のこと研究所
メルマガアンケート

メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
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読みやすい杉並区議会議事録

平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。

以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf


西荻窪の未来を考える会議 議事録

2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会議」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。

西荻窪の未来を考える会議第1回

西荻窪の未来を考える会議第2回


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参加希望の方、まずはメールをお送りください。
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次号 2023年8月21日(月) 予定


西荻のこと研究所では、みなさんが気になっていることなどを取り上げてまいります。感想やご意見、取り上げてほしいことや疑問質問などお寄せください。また、「西荻のこと」についての投稿などもお待ちしています!

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