2020年6月4日

西荻のこと研究所 メールマガジン 02号 (2020.06.03)

投稿者: nishiogiorg

「西荻のこと研究所」発足!

西荻のこと研究所

未来のニシオギを考える「西荻のこと研究所」は、街づくりにおいて西荻らしさの研究、にぎわいの確保、住民主体のまちづくりの実現を目指して発足しました。
まちづくり団体としての登録をきっかけに、これから行政が行う都市計画事業に対しての私たちの立場についてあらためて話し合い、ことばにして再確認しようという作業に取り組んでいます。
 
もともと賛成や反対だけが選択肢ではないのではないか、どちらでもないという立場だからこそできることがあるのではないかと考えてきましたが、賛成でも反対でもないのであれば、「中立」という立場なのだろうか? では、「何を中立とするのか」「中立とは一体誰の味方なのか」「中立という言葉への違和感」そんな熱いやりとりも。
やりとりを経て見えてきたのは、「西荻のこと研究所」では未来へ向かっていく道筋の中で当事者の思いや疑問に寄り添い解消するプロセスを大切にしたいということです。
 
目の前の作業をこなすことと、未来のなかで生活するひとびとの顔を想像しながら作り上げていくことは、工程が同じだったとしても全く違うものが出来上がるのではないでしょうか? そこには“思い”があるから。
 
街に変化が訪れたとき、そこで生活する私たちは気持ちの置き場に困ることがあります。でも、当事者として関わることで解消されたり、お互いに歩み寄り共に選択していくことで、他の街にはない西荻らしい街づくりができると信じています。他の地域へのモデルプランとなっていく未来だって選択できる気がしているのです。
 
賛成も反対も大歓迎、西荻について調べ、西荻にある素敵なことを磨いたり練ったりしながら西荻の未来へつなげていきたいということが私たちの願いであり、目指すものです。


西荻未来の羅針盤 第2回
ウォーカブルシティは
すわれタウン??

今年1月に発行された「ニシオギ空想新聞」のオンライン解説が5/29(金)に行われました。
ニシオギの「現状」と「空想」をワイドショーの様に分かりやすく、詳しく、またアットホームに解説していました。

印象的だったのは、街や商店を牛耳るドンの様な目立った存在がニシオギにいないことから、まちのプレイヤーの関係性がフラットで、雑草の様に成長している現状があるということ。
その文化が、チェーン店ではなく数多い小単位の個人店を育み、街の個性をつくりだしているのかもしれません。

また昨年、2回に渡ってアイデア募集された「ニシオギ空想計画」の解説も一部の作者も交じえて賑やかに行われました。
その中で、「ウォーカブルシティ」を連想させた作品をいくつかご紹介をしたいと思います。

街のちょっとした “ すき間 ” にテーブルとイスと緑がある。そんな西荻がいいなと思います。

西荻窪駅南口のシンボルツリー「カラタネオガタマ」の周りや店々の間に椅子やベンチ、オープン席を設けて、街でくつろぎたいという作品。
駅前にたくさんの気軽に座れる場所があると、待ち合わせしたり、世間話をしたりとそれだけでちょっと駅まで歩いて行こうかという気にさせてくれますよね。
お隣り良いですか?の合言葉が「カラタネオガタマ」だったりして(笑)

駅南口のカラタネオガタマ周囲に椅子を設置した様子

すわれタウンニシオギ

こちらも座るがテーマの作品。街や通りのちょっとしたところに椅子やベンチを置けると街歩きが楽しくなるのでは?という提案。
今でも街に自然発生している椅子・ベンチは、待ち合わせ場所となったり、駅から少し遠い住民の休憩所にもなっていますよね。
どこかで座れるということはウォーカブルシティには必須かもしれません。まちにちょっと座れる場所があれば、お年寄りや子連れでもまちに出ていきやすくなると思います。


初夏のニシオギ空想計画

今年の5月は、密な公園を避けて住宅街を散歩していた方も多いのではないのでしょうか。あちこちの軒先に咲く花の姿に、ほっとする気持ちがとりわけ強く感じられた期間でしたね。そんな季節にぴったりの「ニシオギ空想計画」を紹介します。

バラのまち計画
素敵なバラ屋さん、お花屋さん、バラのお宅も多い西荻窪。とりあえず西荻バラMAP作成かな。

お店や住宅の軒先に咲く季節の花をみんなで楽しむ。風にのって感じるバラの香りは、5月の西荻の風物詩です。この案を寄せてくださったのはイラストレーター・Sammyさん。

また、この自粛期間中に存在を見直されたのは畑に併設された無人の野菜販売所。癒やしだけでなく、食と生活を支えてくれるものがすぐそばにあるありがたさを感じました。西荻のいろんな「緑」はかけがえのない地域資源です。
そこでもうひとつ空想計画よりご紹介です。

エディブルタウン西荻
〜「食べられる街」づくり計画〜

西荻窪の眠れる天然資源を有効活用、循環型社会のモデルタウンに。
1)まちベジ
誰でも収穫できるプチ菜園をコミュニティプランターとして各所につくる。駅や公園の協働花壇でハーブや野菜、果樹を育てる。井荻ウドの復活。
2)まち水
防災井戸の水で野点やスタンドカフェを開催。まち水MAP作成。かつて名水の誉高かった善福寺地域の上水の価値を再確認。
3)まち蜜
野生のニホンミツバチを市民が飼育しハチミツや蜜蝋といった生産物を食育や福祉に役立てる。

この案は、東京女子大の裏の畑に設置した巣箱(上の写真)ではちみつを採取している「森を守る蜂の話」さんより。5月31日には、西荻北のお惣菜屋「ひらた」の前で、西荻産はちみつの販売をしていました。いつもは毎月第4日曜日に井荻会館で開催している「西荻手しごと市」に出展しています(2〜5月はコロナウイルス感染拡大防止で手しごと市が中止)。

エディブルタウンについては、6月21日まで期間限定で無料公開しているこちらの映画も参考になります。
『都市を耕す〜エディブルシティ〜』(56分)
https://youtu.be/E61YhjXRQuI 

また、杉並区では直販で農産物を販売している場所のマップを毎年作成しています。
参考:農産物直販マップ|杉並区公式
https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/shigoto/nougyou/1014133.html


補助132号線の動き

4月7日に事業認可が降りた都市計画道路補助132号線(北銀座通り)の進捗について、杉並区都市整備部土木計画課に問い合わせをしたところ、6月8日(月)午前10時からの杉並区議会・都市環境委員会にて、進捗の説明をするとのことでした。「西荻のこと研究所」では、6月8日の委員会の傍聴をしてこようと思います。

なお、5月29日の区議会にて、補助132号線関連の関係権利者向け説明会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で見送り、感染の収束状況や、都・国の動向を踏まえながらあらためて開催した上で事業を進めていくとの答弁がありました。

また、杉並区が当初、防災上の観点で道路拡幅の理由の一つとしていた東京ガス西部支社が移転しました。近隣の方からの情報では、6月8日よりビルの解体工事に入るとのことです。今後この場所がどうなっていくのかにも、注目していくつもりです。


広報すぎなみをチェック!

半月に一度発行される「広報すぎなみ」、ちゃんと読めば暮らしに役立つ情報が満載です。出たばかりの6月1日号をチェックしていきましょう。

これからの季節に向けて、水害の注意喚起。数年に一回の頻度であふれる善福寺川が流れる西荻には大切な情報です。「避難所での新型コロナウイルス感染症対策」として、まずは「在宅避難」の検討が呼びかけられています。在宅避難とは、家の2Fや親戚・友人宅への避難のこと。
ほか、区内水害対策の解説や、雨水浸透設備設置への助成案内など。区内は合流式下水道なので、一定量の強い雨が降ると下水が川に流れ出します。その下水を含む川の水があふれれば感染症リスクもあります。まず、雨水が下水に入る量を減らすこと。そのためには雨水を地面に浸透させよう、というのが雨水浸透設備や雨水タンクの役割です。

***

7月5日(日)に東京都知事選挙が実施されます。投票時間は午前7時から午後8時までです。コロナ感染拡大が心配なこの時期、杉並区の選挙管理委員会に投票所での感染対策について聞きました。スタッフの方のマスクと使い捨て手袋着用、頻繁に換気や消毒を行うなど、スーパーなどと同様の対策を行うようです。また、投票に使う鉛筆やボールペンを持ち込むのもOKだそう。感染が心配な方は、マイペンを持っていくといいかもしれませんね。

選挙当日、特に午後は投票所が混み合うことが予想されます。密を避けるには期日前投票もおすすめです。西荻周辺では、南口の西荻南区民集会所で6月28日から7月4日まで投票できます。平日の夕方、土日の午後は混雑するそうなので、その時間を外していくとスムーズに投票できそうです。
次回メルマガでは、各候補の政策の中で、西荻に関係ありそうなものをピックアップしてお知らせします!

リンク:広報すぎなみ
https://www.city.suginami.tokyo.jp/koho/pdf/r02/index.html

西荻のこと研究所 メールマガジン
次号 6月17日(水) 予告

アンケート結果
6月8日 杉並区議会の傍聴記
ほか

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