2020年10月16日

西荻のこと研究所 メールマガジン 10号 (2020.10.08)

投稿者: nishiogiorg

インド料理 ガネーシャガルの
キッチンカー 、ついに完成!

インド料理 ガネーシャガルのキッチンカーが 、ついに完成しました!
宮前の「okatteにしおぎ」さんにご協力いただき、試食会を開催しました。
(ガネーシャガルの松岡さんは試作で忙しいため、今回は福田が代理で報告します)

準備したメニューは、カレー&ナンはもちろん、イベントへの出店を意識して、ナンをタンドリーチキンで挟んだ「タンドリーチキンサンド」やナンでケバブや野菜を包んだ「ナンロール」など。どれも流石の美味しさ!

定番のキーマカレーと焼きたてナン
お肉やわらかタンドリーチキンサンド
シークカバブ入りのナンロールは食べやすいのがポイント

ビールを飲みたい、など勝手なことを言い出す人も。
でもその気持ちもわかります。外で食べるならもう少し量が少なくても食べやすい方がいいとか、 お皿はこっちがかわいいとか、真面目な意見もたくさん出ました。

ガネーシャガルのキッチンカーには、本格的なタンドール窯が備え付けられています。
焼きたてのナンが出せるのが最大の売り。

キッチンカーの場合、普段のお店で出すのとはまた違ったこともいろいろ考えないといけないので、まだまだこれから詰めていく必要がありそうです。 11月7、8日のすぎなみフェスタへの参加(別記事に詳細あります)は決まったので、そこで今回の試食会の成果をお見せできると思います。
当日はぜひ、ガネーシャガルさんのカレーを食べに来てください!

出店できるイベントや場所も探しています。ガネーシャさんのキッチンカーに来て欲しいイベントがある、こんなところに出店してみたら、などアイデアがある方はぜひお聞かせください。

それから、ゆくゆくはキッチンカーのレンタルも考えています。 イベントへの出店やお店を持つ前の練習に、キッチンカーは便利だと思います。 レンタル料など詳細はこれから決めていく予定です。 ご興味ある方は西荻のこと研究所までご連絡ください。

(福田)


気になるまちに行ってみよう 第2回
GREEN SPRINGS

 “西荻窪は素敵なまち”であることはもちろん!なんですが、隣のまちにも、そのまた隣のまちにも……日本中、世界中に「あのまちいいよねぇ」と噂を聞くと、ついつい気になってしまいます。withコロナで色々と気を使いつつも、“気になるまち”を探訪してみなさんにご紹介できればと思います。

 今回は立川駅の北エリアで国営昭和記念公園に隣接する「GREEN SPRINGS」に行ってみました。
立川は多摩地域を代表する大きなまちです。立川駅周辺には百貨店や映画館など、大小様々な商業施設があり、多摩モノレール沿いにはIKEA、ららぽーと立川立飛などの大型商業施設、そして、緑豊かで圧倒的な広さを誇る国営昭和記念公園もあります。さらに、首都圏で大規模な災害が発生した際、防災拠点となる立川広域防災基地もあり、様々な要素が詰め込まれたまちでもあります。

 「GREEN SPRINGS」は緑溢れる屋外空間を持つ複合施設です。心にもからだにも健康的なライフスタイルをテーマにした「ウェルビーイングタウン」が実現されていて、緑と水があふれる広場を中心にショップ&レストラン、ホール、ミュージアム、ホテル、オフィス、アート……と屋外空間と屋内空間が自然に溶け込み、リラックスして過ごすことのできる贅沢な空間を持つ施設です。

 35℃越え?かつ晴天に恵まれ過ぎた8月の下旬に訪ねたのですが、緑と水辺に囲まれた施設の屋外は何とも居心地が良くて、エアコンの効いた屋内施設はサラッと見る程度、日陰にある屋外のベンチで冷たい飲み物を飲みながら、のんびりと過ごしました。エコライフ!ですね。オフィス施設もあるようで、こんなところで働いていたら、PCに疲れ切った眼を癒すブレイクタイムをちょいちょい取れる……羨ましい! なんて思いながら、レポートを忘れる程リラックス出来ました。
 ちなみに、今回のレポートは残念ながら買物☆とか、グルメ☆とかは登場していなくて、緑・水辺・ベンチなどの屋外空間ばかりです。詳しいレポートはこちらの記事をご覧ください。写真をいっぱい載せているので、訪れたつもり……になって楽しんでみて下さい!

 (文・平野)


カエル×こと研ワークショップ報告
ウォーカブル&グリーンな西荻へ

 132号線の計画が進む北銀座通りを、善福蛙の方々と歩くワークショップを9/26に行いました。小グループで道を歩き、最後にカフェに集合して各グループがそれぞれに思い考えたことを報告する流れにしました。ちなみに善福蛙とは、善福寺川を里川へと再生する活動をされている「善福寺川を里川にカエル会」の方たちです。
 北銀座通りは関根橋で善福寺川と交差します。道路のことを「道」だけの問題とするのではなく、「みち×まち」や「みち×かわ」しいては、「ひとと自然」の関わりまでも考えられたら素敵だなと考えてこの会は企画されました。
 あいにくの雨もようでしたが、都市の雨問題を実際に見て感じられます。見方を変えれば恵みの雨とも言えます。

 北銀座通りは中島飛行機(現・桃井原っぱ公園)と西荻窪駅を繋ぐ昔からの道。(西荻窪駅1922年開業 中島飛行機製作所1925年開所)1921年に整備されました。(昔からの農道は近しい形であったでしょうけれども)その後、現在の11m道路として再整備され、現在に至ります。(1966年、都市計画道路として今問題の16mの幅員計画となりました。)

 都市計画道路に掛かる敷地では建てる建物に制限があります。このため、建物をよく見てみると、「なるほどこの辺りまでが、道路計画の線なのだなぁ」と見出すことができます。そして場合によってはこれは1966年以前だねとかいう事も推理できるのです。そんなことを想像しながら、西荻窪駅を出発して青梅街道に向かって歩きます。 先ずは駅前「パンの田島&カルディ」の場所(旧・喜久屋)、昔の喜久屋さんを憶えている人は建物が奥へ引っ込んだ感じがしませんか? そう、道路計画が掛かるのです。カルディーが道に正対していないのは、ここが交差点の角の予定だからなのです。昔の喜久屋の角のイメージでしょうか。(下の写真は2018年2月撮影)

 そして、少し進んで三原堂さんのあるビル前の緑地帯なども同じ理由からこのように道からさがった形になっています。今は木が植わっていたり、ベンチが置いてあったりしますね。

 暗渠から昔の水路や河川に想いを巡らす様に、建物の形からも色々なことを想起するのが今回のみち歩きの特徴。概ね5mほど西に道が広がる計画なのですが、数字だけを聞いても、あまりピンと来ませんものね。実際に歩いて探検です。
 坂本屋さんを過ぎて豆大福の喜田屋さんを越した辺りから、少し歩道が広くなります。先にある、交差点辺りが現況で一番道幅が広く、歩道で5mほどはあるでしょうか。
この近辺は第一期の計画には入っていませんが、道路の東側も計画線に入っているところです。さらに先に進み美容室ミレニアム・ニューヨークとハンバーガーショップSTARDUSTがあるところより北、つまり青梅街道寄りが、今回事業認可が下りた都市計画道路の区間になります。

 長さにして606m、今11mの道を16mに広げる事業です。606mx拡げる5m=3000㎡。
 数寄和さんの並び、お店のテラスが出たりして、少し広場となっている場所は、オープンエアな空間が道とお店の間にある事で、楽しい感じになっています。こういう場所を見ると、「道」と「街」のつながり方が大切なことがよくわかりますね。

 関根橋で善福寺川と交差します。このところの気候変動で街の治水の話は耳にすることが多くなったと思います。ついこの間、豪雨の際、道の側溝に溜まった雨を車が弾き、私の胸から下がびしょびしょという漫画の様な事がありました。この日もアーケードに降った雨が勢いよく道に吐き出されていました。道に集まった雨は、側溝を通り道路に埋まっている下水管に集まります。「道がぬかるんで」という言葉、今では実感が遠のいたように思われます。
 東京の多くの雨水は家庭で出た汚水と同じ管に入ります。本来は汚水が混ざっていますから、下水処理場で処理されてから河川や海に流れます。しかし、あまりに雨水の流入が多い時は処理が追い付きません(そのままですと、下水が溢れてきてしまいます)このため、そういった場合には泣く泣く河川(西荻北だと善福寺川)に流します。関根橋の下にもそんな光景が見られました。

 関根橋を下流に少し下ると「関根公園」があります。この横に大きな工場の様な建屋がありましたが、ここでは、善福寺川に沿ってトンネルを掘り、一時貯留池をつくる工事をしています。お恥ずかしい話、この日までこの施設の意味を判っていませんでした。貯留地としてのトンネルは直径2.4mで善福寺池まで1500mほど続きます。およそ7000㎥。大雨の日の善福寺川を想像してください。話を聞いた時、2.4mの管って大した事がないんじゃないの?と思いました。しかし実はこれ、大雨が降った際に汚水の濃度の濃い最初のところを溜めておくのが目的なんですって。なるほど、雨と混ざる前の汚水を溜めておいて後ほど処理する。川に流入する水を少しでも綺麗にという事なのですね。うーん、納得。感心しました。
 (この界隈1.5km×1.5km=2.25k㎥)/杉並区面積34k㎥  = 7% 、杉並人口59万人×7% おおよそ4万人 1日の下水量0.25㎥/1人と仮定すると、10000㎥。スケール感としてぴったり合う。環七地下に通る貯留管は54万㎥。
 建築では、この頃は雨水を下水に流さない事が一般的になりました。敷地に雨水浸透をしていきます。1kmほどの132号線、その面積は1000mx16mで1万6千㎡。1hに100mmの雨の場合、1600㎥/h。6400人分の1日の排出下水量にあたります。

 少し進むと東京ガスの跡地で解体工事が進んでいました。今はもう上屋は無くなり、地下施設を解体していました。広いですね。
 せっかく広い敷地があるのなら区に取得してほしかったなぁとも思います。施設再編の代替地利用や、これからのまちの更新にも場所があると何かと助かるだろうになと空想。
 100mほどに渡り北銀座通りと接していて、まちづくりにおいてもここのつくられようは重要なところでもあります。道路反対側は集合住宅が並び店舗が無い為、特にそう感じるのかもしれません。
その後青梅街道に向うまで素敵なお店が続きますが、道路西側は軒並み道路計画線に入ってしまっています。
 と、雨の中このように道をあるき、発見をおしゃべりしながら楽しく歩きました。僕らは都市図を見ながら、善福蛙さん達は下水道台帳を見ながらのまち歩き。その後、カフェ・インザラフでの報告会となりました。
 この結果は、10月31日と11月1日に開催のニシオギサンポー/西荻散歩にあわせて、ヒューマンプラザ千代野にてパネル展示をする予定です。
みなさんも、普段とは違った視点から北銀座通りを歩いてみてはいかがでしょう。

(石井)


秋の西荻イベント

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くのイベントが中止・変更となってきましたが、それでも秋の西荻は、多くのイベントが開催されるとのこと。

ニシオギサンポー/西荻散歩
10月31日(土)・11月1日(日)11: 00 – 18:00

毎年6月初旬に開催しているまち歩きイベント「チャサンポー/西荻茶散歩」は、昨年から秋にも開催しています。しかし今年の6月は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止。今回は「各店で無料のお茶を楽しめる」という基本コンセプトを封印して「チャ」をはずしたニシオギサンポーとなります。61店舗が参加。HPからマップのダウンロードができます。
https://www.chasampo.com/
(同日で西荻のこと研究所はパネル展示企画をやっています。詳細は下の記事にて)

トロールの森2020
11月3日(火・祝)・11月23日(月祝)善福寺公園ほか

2002年から善福寺公園で開催している野外アートイベント「トロールの森」は今年で19回目。善福寺公園上の池周辺でのアート展示やパフォーマンスのほか、西荻窪駅界隈のまちなかでも作品展示やイベントあり。
http://www.trollsinthepark.com/

すぎなみフェスタ
11月7日(土)・11月8日(日)桃井原っぱ公園

毎年恒例の大規模イベント、すぎなみフェスタは、子どもに人気のキャラクターショーやエアトランポリンの中止、テント出店数を減らすなど、3密対策を講じた上での開催となります。
https://www.sugifes.com/
(メルマガで紹介しているガネーシャガルのキッチンカーが出動します)


西荻のこと研究所の予定
10月31日・11月1日
西荻のこと研究所 パネル展示

会場=ヒューマンプラザ千代野(西荻北2-26-5) 補助132号線・北銀座通りの拡幅をめぐってあれこれ考え、これまでの活動から見えてきた課題や問題点などを、その解決案とともに展示。9月26日ワークショップの成果報告も。まちづくりについての提案やご意見もお聞かせください。
11月7日・8日
ガネーシャガルのキッチンカー出店

会場=すぎなみフェスタ(桃井原っぱ公園・桃井3-8-1) メルマガ今号でついに全容を見せたインド料理店・ガネーシャガルのキッチンカー(愛称募集中)が、西荻のみなさんにお披露目となります。本格タンドールの焼きたてナンとカレーを、ぜひ食べに来てください。


読みやすい杉並区議会議事録

平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。

以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf


西荻窪の未来を考える会 第1回議事録
2020年7月17日に西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。
西荻窪の未来を考える会議第1回会合議事録

本メールマガジンに掲載したアンケートと座談会を収録した冊子ができました。300部限定で配布をしていますので、必要な方は西荻のこと研究所までご連絡ください。

研究所員をいっしょにやりませんか?
参加希望の方、まずはメールをお送りください。
info@nishiogi.org

西荻のこと研究所 メールマガジン
次号 10月22日(木) 予定


北銀座通りの自由研究
気になるまちに行ってみよう 2
キッチンカープロジェクト 5
ほか


西荻のこと研究所では、みなさんが気になっていることなどを取り上げてまいります。感想やご意見、取り上げてほしいことや疑問質問などお寄せください。また、「西荻のこと」についての投稿などもお待ちしています!

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