2022年6月9日

インタビュー・岸本さとこさん

投稿者: nishiogiorg

5月25日13時 岸本さとこ後援会事務所にて

伊藤)西荻のこと研究所からまいりました。東京女子大の伊藤です。よろしくお願いします。私達は若い世代の選挙への関心のなさに問題意識があり、今回のインタビューで西荻に暮らす大学生の目線から、今日はいくつか質問させていただいて、お話伺えればなと思っています。

まず最初に、区長になったら重点的に進めていく、これをまずやっていきたいみたいな政策があれば教えてください。

岸本)一番私が最初にかつ重点的にやりたいことは、情報公開です。情報公開、情報共有。今日、議会の傍聴に初めて行きましたけれども、ここでね、いろんな問題が議論されておりました。都市計画道路の問題とか、がん検診の問題だとか、それで、議員さんが質問するんだけども、あの要は本当に情報が共有(されていない)議員の中でも、区の幹部とか区長とかと共有されてないってことがすごくわかって。

最初の前提として、「みんなでつくるみんなのまち」というのが私のキーワードなんですけども。一番最初にやらなきゃいけないことは、とにかくいろんな情報ですよね、区に関するいろんな情報を全て公開して、しかも、長期的にはわかりやすい形で住民の方たちに伝えていく努力っていうのを、もう100%でやっていきたい。

やっぱりそこからじゃないと対話とか、会話とか、対策とか政策とかが生まれてこないというふうに、強く思っているので。これは本当に区政の基本的な姿勢だと思いますし。それをやっていきたいと思います。

伊藤)私も区政に対して、街をこれからどうしていくのか?みたいなビジョンってあんまりよくわかっていないので、そういう中でどういう進め方が区の中で行われていて、みたいなところがわかったら、なんか私もより関心を持てるし。

岸本)そうですよね、やっぱりいいアイディアを聞こうと思ったら、考えようと思ったらまず何が起こってるのかっていうのを知らなかったら、いつ何がどこで決まるのかっていうこと。何がどこであって、どういう議事録が残っていて、そしてこういう計画があってとか、基本的なことをね、それを常に公開していくっていうことじゃないと、何かアイディアがある人たちっていうのが意見が言えないし議論が始まらないですよね。

なのでこれはもう本当に民主主義の基本だと思いますし、これは大きな街でも小さな町でも絶対にできるのが情報公開ですので。さらにその公開するだけじゃなくて、それをわかりやすく例えば、区の予算お金がどう使われてるのか、例えばどういうまちづくりの計画があって、誰が何をやってるのかっていうことがわかりやすい。そこから始めたいと思います。

伊藤)ありがとうございます。私、大学卒業したら杉並区から引っ越す予定なんです。お願いなんですけど、私を杉並区に引き止めてみてください。こんないいまちにするからいた方がいいよみたいなのがあれば、教えて下さい。

岸本)大学卒業した方がこの杉並区に残りたいって思うことですよね。それは、きっといろいろあると思うんですけど、一つは杉並の今の良さというのを守っていくことじゃないかなと思います。自分は横浜の新興住宅地で育ったんですね。

それでいわゆる、どこにでもあるゼロから作った町なので、ユニクロがあって東急があって、マンションがバーッてあって駅前の広場があってっていうところで育ったのね。

杉並に来たときにもう本当に嬉しくて。お店があって、それで商店街があって、ちょっとおしゃれなところもあって。そういう個性的な文化が残る街って、意外に東京の中でもそんなにないんじゃないかなと思って。これは多分それこそライブハウスとかも含めてね、その文化的なものですよね。

小さな映画館とか文化的な施設も含めて、それは魅力になるのかなと。ただそれだけではなくってね、みんなが働きやすい、生活しやすい街であるっていうことは、若い人にはもちろん大事だけども、誰にとっても大事なことだと思うの。その生活のしやすさって言ったら、やっぱり歩いてとか、自転車で動ける、自転車は、どこでもあんまり考えずに止められて、お金もかけずにね。自転車促進したいなと思います。

伊藤)私は今日西荻から自転車で来たんですけど、あ、やばい駐輪場どこだってなって。

岸本)そう、だから、駐輪のことを考えたら自転車乗らない方がいいな、今日みたいな。そういう思考になってて、それは残念だなと思って。自転車で動ける町っていうのが、これから環境のことを考えると、自転車で動ける街っていうのが結構いいんですよね。

車が少なくてね。そこが一つのなんていうかスタンダードっていうのかな、リトマス紙みたいになっていくのかなと私は思います。

伊藤)岸本さんは「車」乗られないんですか?

岸本)乗らないんです。

伊藤)免許も?

岸本)も、ないんです。そういう意味ではとても21世紀型と22世紀型というか、私自身はアムステルダムに住んでて、その後ブリュッセルに住んだんですけども。アムステルダムは自転車の街なので、そこが良さでもあって。別に私の場合ちょっと特殊なんですけど、例えばカーシェアリングとか、キャンプ行くときは車借りてとか、そういうやり方もあるので、町には町の車の使い方というのがあると思うんですよね。そういう未来型の街にしていったら、若い人たちも魅力的なのかなと思いました。

伊藤)ありがとうございます。これまで、杉並区では、原水爆禁止運動だとか、環境運動とか市民運動が活発なイメージがあるんですけど、そういう主体性のある区民性についてどういう印象をお持ちですか?

岸本)主体性。もうとっても大事だと思います。区民、住んでる人たちが自分たちの生活のことを主体的に積極的に考えたり、関与していくこれがまさに地方自治の基本でして、そういうところから区政に関わるところも関わらないところも、みんなが自分の地域を良くしたいと思って動いていくってことは、もうかけがえのない財産だと思うんですね。

これ、どこにもあるわけじゃないですよね。やっぱり歴史があって、そういう人たちが今まで作ってきたものがあるから、それを受け継いでるわけですよね。例えば福祉のネットワークだとか、災害っていうことを考えても、人と人が繋がってるっていうことが一番の強みになると私は思ってるんですね。

災害というのは本当に何があるかわからないですので、どういう状況であっても小学校のね、大体学区ぐらいの範囲でみんなの顔が見えてという。できるだけそういう関係を作っていけるかっていうのが、おそらく私はまち作りのソフトのね、一番中心になっていくのかなというふうに思っています。

おっしゃった原水爆禁止の署名の運動が始まったという、本当に誇るべきあの杉並区ですので。今、国際的にはあの核拡散禁止条約、核兵器禁止条約っていうのがありまして、日本はね、唯一の被爆国でありながら、それのオブザーバー参加もできていないと。署名ももちろんしてませんし。これは、本当に残念なことだと思っていて。むしろ杉並区から、自治体からね、国に対して核兵器禁止条約に、日本もちゃんとリーダーシップ果たしましょうっていうことをね、いろんな自治体が言っていく中で、それは杉並がまさに率先して言えることだなと私は思っています。

伊藤)ありがとうございます。子ども・子育てプラザって今の区政で増えていって、乳幼児を受け入れる体制ってすごい整備されてきたじゃないですか。その乳幼児が育っていって、就学後も安心して、そのお母さんとかお父さんが子供を預けられる場所とか、子どもが自由に遊べる空間っていうのはこれから増えていくんでしょうか?

岸本)増えなきゃいけないですよね。というのは、もう私達の世代、共働きって当然だし、していかなかったらとても生きていけない。というか生活費出せていけないし。私は自分も仕事をして子育てしてきたので、その大切さっていうのが痛いほどわかるんですね。これは時代の要請ですので当然やって行くわけなんですし、今の杉並区も一生懸命やってる部分でもあると思うんですね。

でもこの分野っていうのは、例えば施設とか収容できる子供の数が、その数が揃えばいいっていうことじゃ、私はないと思っています。これは人、子供の居場所、発育、学校に行きにくい子供、いろんなすごく細かいね視点が必要なので。ケアっていう大きなもう本当に赤ちゃんが生まれてから、お年寄りになるまでいろんな人たちがそのケアっていうとこに関わってるんですけども、まさにその小学生、保育園、小学校の児童館、それから学童保育、中学生の?居場所も全部これケアの問題なんですね。

これに関しては、数とか建物ではなく、質っていうのが私は一番考えてるとこです。この質を見ようと思うと、やっぱりそこを使ってる方、ご両親、そして働いてる方たちの声を丁寧に聞かないと?見えてこないんですね。

数だったらほら、何人子供がここに何人、ここに何人っていうふうにできるんですけども。それだけでは私は十分ではないと思っていて。今まで杉並区というのはもう全国に先駆けて、特に児童館ですけども、いろんなところが視察が来るような非常に先進的な保護者と職員と働く人たちが一緒に作ってきたっていう歴史があるので。そしてそういうものが各地に点在するっていうのが杉並区のすごいところだったんですよね。

でもそれが今変わり始めてますけども。それはきちんと杉並区の良いところをもう一度再発見して、質の良い場所そのケアっていうところをこれ、私の政策の中心に据えていきたいと思います。

伊藤)今のお話ともちょっと関連するんですけど、実は私3月末に廃止になった児童館でアルバイトをしていて。すごく先生たちが忙しそうで。アルバイトの人もたくさんいるけどちゃんと児童館のことがわかっていてみたいな人が、あんまり足りてないのっていうふうに見えて。そういう児童館だとか、子供に関わる施設だとかの正規雇用の職員を増やすことって難しいことなんでしょうか?

岸本)難しいか難しくないかで言ったら、難しいと思うんですよね。でもやらなきゃいけないことだと思います。私はそれ最優先でやりたいことの一つなんですね。ていうのはおっしゃったように、保育から教育から、あらゆる場面で課題をそれぞれの個性的な課題を抱えた子どもさんもたくさんいて。

ベテランの先生、長年の経験を持った先生なり、働く方っていうのはものすごい重要な分野なんですね。これは、当然正規でやんなきゃいけないし、当然、ずっと続ける仕事として次の世代を育てていく仕事ですので。

そして若い方たちが、もちろんこれ1年2年とかの契約ではなくて、次の年に契約があるかわからないっていうのが、非正規の職員ですよね。今その保育の現場が変わるときに、移動したり、新しくできたりするときに、委託ってことになっていってるんですね。

委託ってなると、それは民間委託ということで形が変わるんですけど。そこで起きることは、正規から非正規なんですよ。この大きな流れがあるっていうのはもう間違いのない事実なんですね。でも、これ本当に私達の社会の行くべき方向ですか?ということを私は強く疑問に思ってます。いろんな側面からなんですけども、それはもちろん子どもたちにベテランの先生がついて安心できる。親御さんたちも。それと同時に、やっぱり働く人たちですよね。特に若い方たちが教育を終えてケアの分野でこう仕事をしていくっていうことに誇りを持って、その仕事を長く続けられて安心できて、長く続けられて誇りを持てるその分、ちゃんと賃金をもらえるって当たり前じゃないですか。

まさにエッセンシャルワークなんですよ。でもこれは私はそれを強く信じてますけれども、杉並区だけじゃなくて日本全体がね、そうじゃない方向にずっと来てますので、そういう意味では大変だと思います。ただ、やらなきゃいけないと思ってます。

伊藤)何か今後の進め方の第一歩みたいのがあれば教えていただきたいです。

岸本)まずは、今残っている公立の保育園、施設をきちんと守る。これ最初にやんなきゃいけないこと。そして次にやらなきゃいけないことは、今まで民間委託だとかいろんなことで変わってきた形が変わってきた、特にケアの施設ですね、図書館とかそういうこともとても重要なんで。それが本当にこの10年間、20年間の結果どうなってきたのか。利用者にとって、働く人にとって、特に雇用っていう労働の現場にとってどうなってきたのかっていうのをやっぱりきちんともう1回検証したいんです。進む前に。

伊藤)今西荻窪に住んでて、学生からすると家賃が高く、生活が苦しいです。なんかちょっと再開発が進むと、家賃がすごい高くなっていくって聞いたんですけど。西荻の家賃もこれから高くなっていくんでしょうか?

岸本)既に高いですよね。議会で傍聴したときに、東京23区の中で、家賃補助があるのが17区、結構あるんですよ。それで質問で、杉並区は家賃補助をやる計画があるんですかって質問した方がいて、答えが「ない」ということですね。これはね家賃補助っていうのは、やろうと思えばできるんです。

伊藤)家賃補助っていうのはどういう人が受けられるものなんですか?

岸本)今、再開発があったとしてもなかったとしても家賃の占める割合、特に単身世帯、それから若年世帯もちろん障がい者いろんないろんなのチャレンジを抱える人で家賃が自分の収入の3分の1を超えてるっていうことがあるわけですよね。それから、コロナで大変な生活に困窮されてる方、事業者の方、個人事業者の方、たくさんいろんな課題がありますけども、ひとまず大家さんも、ちゃんと守っていかなきゃいけないっていうのがありますので。それは例えば一か月の家賃補助というのがかなり広範に得られたら、大家さんも困らないし借りる人も困らないんだし。私は町の豊かさの基本っていうのは、比較的安く賃貸があることだと思うんですね。

ゆくゆくは公的な住宅を増やしたいと思ってます。それで安心して長く住めるっていう。これは今の時代とは逆行しますけども、私は住む権利というのはとても大切だと思っているので、それを長年かかっても拡充したい。

おっしゃった、再開発とかになってね、大きな建物、マンションが大きくなったり、道が大きくなって全体として町が変わっていく中で、家賃が上がっていくっていうのは、これジェントリフィケーションっていうんですけども。これは避けられないです。そうじゃなくたって家賃上がってますからね。

ですので、そういうジェントリフィケーションというこの全体の住む価格が上がってって、高所得者というか割と裕福層の人たちを中心とした駅前だったり、駅近っていうことを杉並区の住民が望んでいるのかどうか。それを考えた上で、やっぱり再開発ってのはきちんと考えなきゃいけないと思います。

私は杉並区の豊かさというのは比較的安価に若い方たちが、単身でも女性でも安心して住めるというのが長期的には基本の豊かさだと思っています。

伊藤)大家さんとか土地を持っている人からすると再開発って利益があるんじゃないんですか?

岸本)大家さんはひとくくりにできなくて、例えば自分が持ってる家のほかに、もう一軒部屋があります、アパートがありますっていうような大家さんと、150戸とか持ってる大きな不動産とはやっぱり全然違うわけですよね。ですのでそこはわけて、自分のなりわいとして、年金だけでは暮らせなくって、自分が一生懸命計画して作ってきた財産で、人に貸しながら、老後を暮らそうと思ってるっていう大家さんと、やはり東京の大不動産と。大不動産ってのは別に日本とは限りませんからね、と一緒にしないで、地域の大家さんはもちろん普通に他の商売となりわいと同じようにちゃんとサポートしていかなきゃいけないですけども。このどこにいるかわからない大きな大資本の大家さん、その顔も見えない大家さんっていうのを、私は積極的にそういう人たちが中心になっていくまち作りっていうのは今大変疑問を持っています。

伊藤)ありがとうございます。私は西荻のバス通りを西荻窪駅までのルートとして、ほぼ毎日使います。道路の拡幅について、私は単なる通行人でしかないんですけど、その通行人としての意見ってなんか意外と重要なんじゃないかなっていうふうに私は思っていて。そういう通行人としての意見を道路の拡幅の進め方について反映していってもらうのは、私ってどういうことができますか?

岸本)たくさんのことができなきゃいけないですよね。通行人の人たち、そしてそこに住んでる方たちもみんなの意見を聞かなきゃいけないですよね。だって、この道路を広げるとか道路計画の結果、都市計画の空間デザインですよね。いろんな人にいろんな形でものすごい影響のある分野なんですよね。なので住んでてもちろんそこに商店がある人たちには直接的に毎日の生きる課題ですけども、使う人たちにとっても使う交通手段によっても、道の見え方というのは全然違う。

歩く人とバスに乗る人と、自転車に乗る人と、自家用車の人は全然違いますよね。そういうことだよね、非常に複雑な問題ではあるんですけど。非常に可能性がある問題で、課題でもあると思うんですね。まちづくりを考えたときに利害が衝突する課題であるんです。

やっぱり自家用車に乗る人たちはもっと早く、車が停めやすい、早く行きやすい。対する利害というのはやはりお年寄りが安全に歩きたいという利害とは衝突してしまいますよね。で、これは当然なんです。

利害の衝突というのは当たり前なので、それをきちんと、どれだけのお金があって、何を一番最初に達成しなきゃいけないのかっていうことを明確にした上で、全部情報出していろんな立場の人が喧々諤々議論するしかないと思うんですよね。やっぱり何を達成したいかっていうところが共有できていれば。例えばこの街を良くしたい、環境を良くしたい、ていうことが、前提としてみんなの大きな合意としてあれば、それをどういうふうにデザインしていくかっていうのは、いろんな立場の人が議論したらもっといい答えが出てくるし、それに関して急ぐ必要はないと思います。

急がなきゃいけないことは、本当に改善しなきゃいけない。危ない朝とか、危険な場所とかを、修理するとかガードレールを作るとか、そういうことはやった上で、長期的なビジョンで未来のまちを考えたって、とことん話し合うっていうのがいいんじゃないでしょうか。

伊藤)そうですね、私も、これから町がどうなっていくのかっていう、ビジョンは共有して持っていった方が、納得したまち作りができるんじゃないかと思ってます。

岸本)1か100かじゃないので、いろいろ話し合う中で、みんなが少しハッピーみんなが少しハッピーでも、誰か1人がハッピーじゃなくて、100人の人みんなが納得できるラインっていうのがきっとあると思うんですよね。なので、「一部の人がすごいハッピー」じゃない。そうであるべきだと思わない、でも「100人が全員ハッピー」ってことは多分ないんですよね。

伊藤)ありがとうございます。最後に、選挙に関心のない若者に一言いただけると嬉しいです。

岸本)私選挙に関心のない若者に対して選挙に関心を持てっていうことは全く言うつもりはないですね。それを、やっぱりそういう選挙に関心を持てない政治を作ってきてしまった、責任なんです、私も含めて。今日議会傍聴して思ったけど、自分たちが思う一票とか政治の選挙の一票の区長を変える一票を確かに持ってるんですね。

でもこれがどういう意味があるのかっていうことを教育の中でも、実際の現場の生活の中でも、教わってきてないし、体験してませんよね。話してない。そういう人に権利なんだから、一票を行使しなきゃって言われても、なかなか響かないメッセージだと思うんで。でもやっぱり、私達は1票持っているっていう責任と、ものすごい貴重な権利、市民の権利っていうことは絶対に変わらないので。でもそれを伝えていこうと思ったら、やっぱり選択肢があるってことまずは選択を作るっていうところ。そして今回、今までは行かなかったけど行った人が「あ、変わった」って思える。吉田はるみさんを当選させた人たちもきっとそういう感覚があったと思うんです。

で、その後に彼女が国会で頑張って、その後にまた杉並区に戻ってきてこの質問しましたって言ったら、キャッチボールが始まると思うんです。これはもし難しい言葉で言ったら政治の信頼を取り戻すってことなんですけども。これは本当にみんなでやっていかないと、失われた信頼を取り戻すのは同じぐらい時間かかるので、それは丁寧にやっていくしかないですね。

伊藤)そうですよね。街の声をちゃんと聞いて、うん。それを代表してちゃんと聞いてくるっていうのがあって。

岸本)何かがね変わり始めると、例えば、情報がものすごい公開されて何かいろんなミーティングがいろんな課題でね、給食、道路、都市計画、福祉とか図書館とか学校とか、いろんなミーティングがどんどんあって、どんどん区長とか職員が町に出てくるみたいなことになったとするじゃないですか。

それでいろんな新しい政策が、例えばパートナーシップ条例みたいのがね、杉並区でできないかなちょっと議論しようよみたいな。それは議会じゃなくて、まちで議論して、それが議会に繋がっていくみたいなのができたら、ちょっと面白い変化になると。私達は変化を見ないと関心が持てないので、変化をどんどん作っていきたいと思います。

伊藤)ありがとうございます。これでインタビューを終わります。ありがとうございました。