気になるまちに行ってみよう vol.3 横浜元町商店街
横浜といえば、港町・異国情緒・美しい景観・グルメ・買物……首都圏屈指の観光地です。
それらの中で観光スポットにもなっている老舗中の老舗の商店街が元町にあります。その歴史は江戸時代末期、横浜開港当時まで遡り、数々の日本の歴史の波を越えながら現在まで日本の中でも屈指の“商店街”としての地位を築いて来ました。
近年ではみなとみらい線「元町・中華街駅」の開業に合わせて、街の更新を図っています。また、商店街と行政(横浜市)の約60年わたる官民連携でまちのマネジメントを続けて来たことも、いつまでも賑わいのあるストリートの継続の要因ではないかと考えられます。
今回はメインストリートに当たる「元町通り」と「元町仲通り」を歩いてみました。歩く程に商店会のまちに対する愛情・誇り、そして、惜しみない努力が滲み出ていたように感じました。
元町ショッピングストリート
●所在地:神奈川県横浜市中区元町
●アクセス
・みなとみらい線 元町・中華街駅(元町口)下車 徒歩0分
・JR京浜東北線 石川町駅(元町口)下車 徒歩2分
・桜木町駅よりバス15分
●エリア:元町通り
●公式サイト:https://www.motomachi.or.jp/
●元町ショッピングストリートについて
ブランドステートメント
ブランドコンセプト Brand Concept
“変わらない想い。変わっていくストーリー。”
Changing Stories with Authentic Spirit
ブランドミッション Brand Mission
1.わたしたちは、オリジナリティとホンモノにこだわる店を築きます。
2.わたしたちは、お客様の声を真摯に受け止め、信頼の絆を育みます。
3.わたしたちは、上質な山の手スタイルを発信し、元町ファンを創ります。
まちづくり憲章 The Charter of Town Management
歴史と文化をいかしたまちづくり
品格のあるまちづくり
次世代を見据えたまちづくり
☆まちづくり団体のようにコンセプトや理念をはっきり宣言している商店街(会)はめずらしい。
●元町まちづくり公式ルールブック
まちづくり憲章 The Charter of Town Management
横浜開港以来、元町地区は多くの異文化を吸収しつつ、誇りある歴史を刻んできました。これまでに培われたこの恵まれた環境を大切な財産と認識して、住むことと、商うことの共生を理念とした新しいまちづくりを進めます。地元の人々にとって、安全で快適なまちであるとともに、このまちに集う人々にも夢と安らぎを与えられる魅力的なまち並みをつくり続けて行きます。
街づくりの基本理念
1.歴史と文化を活かしたまちづくり
私たちは、先人達の熱意と努力によって築き上げられてきた歴史と文化を守り育てながら、これらを生かしたまち並みを創って行きます。
2.品格あるまちづくり
私たちは、元町に住むこと、商うこと、働くことに誇りと責任を持ち、ルールとマナーを遵守します。またそれぞれが個性的でありながらも、全体として調和した、品格をそなえたまちを目指します。
3.次世代を見据えたまちづくり
私たちは、これまでの元町の伝統を尊重するとともに、まちの成長と発展に向けた新たな試みを取り入れ、次世代の人々に受け継がれてゆくまちづくりを心がけます。
元町通り入口
車道
歩道
歩道のベンチ
様々な形状のベンチ
駐車帯のない箇所には必ずベンチが設置されている。形状やデザインは様々であるが、座面が木質系で統一されている。植栽とも上手く融け込んでいる。平日の午前中で気温も高い時間帯だったため、座っている人は少なかったが日陰ではゆったりと腰を下ろしている人がいた。
ベンチと緑
とにかくベンチと緑の組合せは必須条件?のよう。ここにもイマドキお洒落植栽がされている。
青タイル
やはり、横浜といえばマリンカラー。ベンチにも青いタイルで少し懐かしい感じが。
スチールベンチ
こちらは少しクラッシックなスチールベンチ。座面と背は木製なので座り心地が良い。よく見ると座面に年期が入っていて、大勢の人が利用していることが伺える。
店舗の表情など
商店街振興組合
元町クラフトマンシップ・ストリート
●所在地:神奈川県横浜市中区元町
●アクセス
・みなとみらい線 元町・中華街駅(元町口)
下車 徒歩0分
・JR京浜東北線 石川町駅(元町口)下車 徒歩2分
・桜木町駅よりバス15分
●エリア:元町仲通り、代官坂通り、水屋敷通り、汐汲坂通り、本牧通り
●公式サイト:http://www.motomachi-cs.com/index.html
元町仲通り
路地的通り
メインの元町通りと比較する道幅も狭い路地的な通り。落ち着いた店舗が多い。こちらは無電柱化されていない。ただし、道路路面はタイル貼りのため、「元町通り」の雰囲気と統一感はある。
店舗前の活用
小さな店舗が多いが、店舗前面の小さな空間に椅子やテーブルを出している。「元町仲通り地区街づくり協定」により壁面後退の距離が示されているからこそ可能になる屋外空間か?
その他
川・海と丘の間(ハザマ)
通りの片側は川・海、片側は急峻な丘なので、自転車という選択肢は少ないエリア。丘の上は高級住宅地。買物は車?
★参考★
■横浜元町ショッピングストリート 元町について
元町まちづくり公式ルールブック
https://www.motomachi.or.jp/about/
■商店街振興組合 元町クラフトマンシップ・ストリート
http://www.motomachi-cs.com/about-cs/
■元町通り街づくり協定(協同組合元町エスエス会)
https://www.motomachi.or.jp/wp-content/themes/mmss/pdf/about/3_kyotei_mmss.pdf
■元町仲通り地区街づくり協定(商店街振興組合元町クラフトマンシップ・ストリート)
https://www.motomachi.or.jp/wp-content/themes/mmss/pdf/about/4_kyotei_mmcs.pdf
■元町まちづくり協定 運用規定
https://www.motomachi.or.jp/wp-content/themes/mmss/pdf/about/1_kyotei_matidukuri_unyo.pdf
■元町町づくり協定(元町自治運営会)
https://www.motomachi.or.jp/wp-content/themes/mmss/pdf/about/2_kyotei_matidukuri.pdf
■神奈川県横浜市 地域まちづくり推進条例
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/toshiseibi/suishin/chiikimachizukuri/suisinjyourei.html
☆商店会・自治会のまちづくり協定等も是非ご覧になって下さい!
協定があることで、通りが歩きやすくて、素敵な景観を保っていられるということがよく分ります。