西荻のこと研究所 メールマガジン 28号 (2021.7.16)
ことビル、内装作業中
ことビル、動き出しました!
これまでのメルマガでもお知らせしてきた通り、南口神明通りのカントリーキルトマーケットさんが営業してきた建物(西荻南3-6-2)が「ことビル」という名前で再スタートします。
7月に入り、内装工事がスタートしました。
4日(日)にはDIYワークショップとして、2階の「西荻シネマ準備室」の天井や壁のペンキ塗りを開催。
急な募集にも関わらず参加していただいた方々、ありがとうございました!
18日(日)には床はがし作業を行います。
今回も手伝ってくれる方を大募集!
床をガシガシする、結構大変な作業になりそうなので、お子さんだと少し厳しいかもしれません。
ことビルに関心があるので見学だけしたいという方も大歓迎です。
(※床はがし作業は終了しています)
「西荻シネマ準備室」の内装のコンセプトは「昔の学校」。
ワークショップやミーティング、展示企画、イベントなどで使えるレンタルスペースとして貸し出しをしながら、まちづくりのイベント、そしてゆくゆくは映画上映などもしたいと思っています。(詳細は後日お知らせします)ビル全体のグランドオープンは9月になります。
内装の工事の様子やテナントさんのことなど、SNSなどで随時発信していきますので、ぜひフォローをお願いします!
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(福田倫和)
気になる!サイクルトレイン
ひと昔(?)前、デンマークを旅した時、郊外に行く普通の電車に自転車をそのまま乗せているのを見て、ものすごく感動したのをお覚えています。ママチャリでどこでも行きたい自分にとって、自転車といっしょに電車に乗れることが羨ましくて仕方がありませんでした。
あれから○○年を経て、身近な鉄道である西武多摩川線で自転車をそのまま電車に乗せられる実証実験を行うという情報を目にしました。万歳!!
いわゆる、輪行と言って、スポーツサイクルなどを折りたたみ袋に入れて、電車に乗せられるという方法は知っていたのですが、簡単には折りたためないし、混雑していたら肩身せまいし、ましてやいつもママチャリなんて無理、、、と諦めていたのですが。
西武多摩川線 サイクルトレイン実証実験
西武多摩川線 サイクルトレイン実証実験
西武鉄道株式会社(本社:埼玉県所沢市、社長:喜多村 樹美男)は、2021 年 7 月 1 日(木)から3か月間、多摩川線で、自転車を折りたたまず、そのまま車内に持ち込める「西武多摩川線サイクルトレイン」の実証実験を行います。
今回の取り組みは、定期運行列車を使ったサイクルトレインで、普段のお買い物やサイクリングなどにおけるお客さまの行動範囲を広げることにより地域交通の利便性を拡充します。また、自動車に比べて CO2 の排出量が少ない電車と自転車を組み合わせてご利用いただくことにより、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の取り組みとして自然環境・地球環境に配慮した移動手段の選択肢を提供します。
西武鉄道では、「サイクルトレイン」の運行を通して、お客さまの生活に寄り添い、新たな価値を提供することで、魅力的な沿線の実現を目指していきます。
参考)西武鉄道記者発表資料
https://www.seiburailway.jp/news/news-release/20210610_cycletrain.pdf
参考)西武多摩川線 サイクルトレイン実証実験 利用案内
https://www.seiburailway.jp/cycletrain/index.html
とにかく、2021年7月1日(木)~2021年9月30日(木)の間、西武鉄道多摩川線(武蔵境駅~是政駅)の武蔵境駅よりの1号車を使って8台まで自転車を持ち込めるとのこと。持ち込み台数は一人1台まで、その他、自転車のサイズや原則として中学生以上等の制限はありますが、私がデンマークで見たのと同じ、まさに自転車をそのまま電車に乗せられる試みのようです。
サイクルトレインを体験してみました!
本来なら自分の自転車で体験してみたかったのですが、何と27インチの私の自転車は若干のサイズオーバー、ここはきちんとルールに則らねばと、諦めて他の人が利用している様子を伺うだけにしようかと思ったのですが、武蔵境駅の高架下に「suicle(スイクル)」というSuica(モバイルSuica、PASMOでもOK)がそのまま会員証として使えるシェアサイクルがあることを思い出し、それを利用してみることにしました。
参考)suicle(スイクル)http://suicle-ccs.jp/
JR武蔵境駅高架下のsuicle(スイクル)で自転車をレンタル!事前に会員登録して一時利用。
さて、ドキドキのサイクルトレイン乗車です!
西武多摩川線武蔵境駅の改札を自転車ごと通り、駅構内のエレベータに乗車ホームへ。
自転車待機位置で電車を待つ。是政駅行きの電車が到着。
西武多摩川線武蔵境駅の改札を自転車と一緒に通る際、本当に入っても大丈夫なのか不安だったので、窓口の駅員さんに思わずアイコンタクトを取ってしまいましたが、何となくOKっぽく返してくれたので一安心。ホームに降り立った時、夢が叶う喜びでいっぱいでした。
乗車したら、こんな感じでサドルを備え付けのバンドで固定。
マジックテープ式なので留めやすかったです。
乗車した車両は武蔵境駅よりの1号車で、この車両には制限台数の8か所にオレンジ色のバンドが付いていて、これで転倒防止のため自転車を固定します。人はバンドが付いている端の席に座り、さらに自転車を自分で支えます。その他、特に特別な器具みたいなものはなく、普通の車両のままでした。また、1両に自転車を持ち込んだ8人だけが乗車するのではなく、一般客も普通に乗車します。この日、乗車した時間は昼前だったので人はまばらでした。でも、写真は撮りませんでしたが、向い側の席には本格的なサイクリング車を従え、ウエアもそれなりの男性が乗って来ました。
ちなみに、suicle(スイクル)でレンタルした自転車はサイズが小さめだったので、エレベータにも乗せ易かったし、電車に乗せるのも楽だったので助かりました。
終点の是政駅(なかなかの渋い駅)。ここは高架ではないので、ホームからそのまま改札口を出られました。
ここまでで、往路のサイクルトレインの体験は無事終了。自転車といっしょに乗車しただけで楽しかったです。実は西武多摩川線はあまり利用したことがなく、是政駅って降りたことあったけ?というくらい。東京都下の鉄道路線は東西方向に走る路線は多いのですが、南北方向はJR武蔵野線、西武国分寺線、西武多摩湖線、多摩モノレール、そしてこの西武多摩川線くらいでしょうか。貴重な路線です。そして、下流に向かうゆったりとした多摩川に足を運ぶことが少なかったので、この機会に多摩川沿いを少しだけサイクリングしてみることにしました。
是政駅のすぐ南側は多摩川。是政橋というカッコいい橋が架かってます。北側にはJA東京競馬場。
この日は梅雨の合間の晴れで、かなりの高温。水分補給をしながら、サイクリングロードを西の方向に向かって走ってみました。平日にも関わらず、本格的なサイクリング車で颯爽とサイクリングロードを走って行く人が多く、びっくり。在宅ワークやフレックスタイム導入で新しい時間の使い方をしている人が増えたんでしょうか。もちろん、ただのママチャリでノンビリと自転車を漕ぐおじいちゃんの姿も。私も負けじと、レンタサイクルで多摩川の風を感じながらサイクリング。おかげ様ではっちりと日焼けしましたが(笑)。
青空と緑と多摩川。サイクリングロードを15分くらい走ったら、あっという間に関戸橋まで。
このまま調子に乗り過ぎると立川方面まで行ってしまう勢いだったので、そこそこのところで折り返して、是政駅に戻りました。いや~、楽しかったぁ。
是政駅からの復路もしっかりと自転車を固定して乗車。武蔵境駅まで12分。レンタサイクルも無事返却
是政駅からは往路と同様に自転車を乗車させて、武蔵境駅に到着。1時間ちょっとで多摩川サイクリングを堪能することが出来ました。自宅から自転車だけ使って多摩川まで行く場合、4~50分はかかるし、案外高低差もあるので、帰りは結構キツかったりします。そこを電車でショートカットできるのは本当に有難い。自転車+鉄道の組合せがあれば、例えば行先でバスの本数が少ない、タクシーがなかなか捕まらないといった場所でも時間を気にせず行動ができます。行先の世界が断然広がりますね。
西武多摩川線のサイクルトレインの実証実験はこの路線自体が短く、乗降客数が少ない時間帯があるという条件の下での実験で、このように実施できる路線は少ないかもしれません。でも、少しでも可能性のある路線があれば、検討してみてほしいなぁと思いましした。特に新たな装備は自転車を固定するベルトと改札口を入ってからの自転車のルートサインくらいでしょうか。大袈裟に費用をかけていないようなので、他でも導入し易いのではないでしょうか。例えば、西荻窪駅ならば平日の総武線の大久保駅までとか。1車輛くらいどうにか確保できそうな、、、そこから先の新宿界隈を自分の自転車で巡ることが出来たら便利だし、楽しそうですね。
デンマークで見て以来、憧れていたサイクルトレイン、この実証実験の結果をしっかりと検証して貰い、新たな交通手段として可能性を広げてほしいと思います。
あ、それから今回、何気にsuicle(スイクル)も使ってみたのですが、suicle(スイクル)のステーションのあるところならどこでも返却可能という便利なレンタサイクルです。観光地ではないところでのレンタサイクルも便利でいいですね。今後も是非活用してみたいと思います。
(平野)
杉並区新基本構想
パブリックコメントについて
今後10年の指標となる「杉並区新基本構想」の答申案が出され、パブリックコメントを募集しています。締切は7月21日(水)。メールフォーム・郵送・メール・ファクスにて受付。
新基本構想(案)は下記リンクにあります。
https://www.city.suginami.tokyo.jp/news/r0306/1066334.html
27号メールマガジン(←リンク)では、「杉並区新基本構想と現基本構想を比べてみる」と題して、2012年にできた、現行の基本構想と2022年からの新しい基本構想(案)を読み比べる記事を掲載しています。パブリックコメント提出の参考になれば幸いです。
なお、西荻のこと研究所メンバーも、それぞれの視点で本基本構想へのパブリックコメントを提出する予定です。
ちょっとだけ抜粋して紹介します。
西荻で新しくお店をはじめたい方がたくさんいます。
一方で、営業もしていないけど新しい店舗を募集もしていない物件がたくさんあります。
閉めたままにして人に貸さない理由として、「信用」の問題があるようです。
人に貸すとトラブルになったり退去してもらえなかったりすることを心配している所有者の方がいると聞きました。
そこで、行政や商店会が間に入って、所有者と物件を借りたい方をマッチングする仕組みを作ることができるといいのではと提案しました。(福田)
これまであった「住宅都市」という概念がやや後ろに下がり、「多様な魅力と交流」「にぎわいのある」などの商業地・観光資源としての都市のあり方が表立ってきている基本構想となっていることが興味深い。その前提で考えると、杉並区最大の国際的観光資源は、中央線各駅の近くにあるごちゃごちゃした飲食店街だ。魅力あるこれらの飲食店街がこれまで、杉並独自の文化を育み、多様な魅力と交流を生み出してきた、という認識が抜け落ちていることが気にかかる。
この魅力的なエリアを防災的な観点のみで捉えるのでは、将来に重大な損失をすることになりかねない。にぎわいやシビックプライドの観点からも、住民と行政がともにこのエリアについて考えていく必要があると考えます。(奥秋圭)
福祉・地域共生の項目で「すべての人が認め合い、支え、支えられながら共生するまち」とあります。取り組みの方向性の中に「国籍や性別、年齢の違いや障害の有無、性的指向や性自認などに関わらず、お互いを理解しあうための機会や場所を身近な地域につくり……」とあります。とても良いことだと思います。でも、この問題は今後10年後の展望を構想すると少しスピードが遅くないかなぁと。特にこの分野では「パートナーシップ協定を推進する」とか「国籍や年齢を理由に住宅が借りにくさをなくす」とか具体的な取り組みの提案が少ないことが気になります。是非、お互いの立場を理解する場所とお互いの立場を理解して議論できる環境を整えて行きたいと思っています。(野田)
西荻のこと研究所
メルマガアンケート
メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
アンケートはこちらから
読みやすい杉並区議会議事録
平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。
以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf
西荻窪の未来を考える会 議事録
2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。
西荻窪の未来を考える会議第1回
西荻窪の未来を考える会議第2回
本メールマガジンに掲載したアンケートと座談会を収録した冊子ができました。300部限定で配布をしていますので、必要な方は西荻のこと研究所までご連絡ください。
西荻のこと研究所のミーティングに遊びに来ませんか。
毎週水曜19時〜21時くらい
西荻エリアにて(主にカフェインザラフ)
研究所員をいっしょにやりませんか?
参加希望の方、まずはメールをお送りください。
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西荻のこと研究所 メールマガジン配信
次号 2021年7月29日(木)
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