西荻のこと研究所 メールマガジン99号 (2025.7.4)
第4回(仮称)西荻デザイン会議
参加レポート2
デザイン会議の後半、グループ討議のレポートです。
(98号からのつづき)

第4回仮称西荻デザイン会議に参加しました。
私は5班で、同じ班には建築士の方や、地域ライターの方、エネルギー関連のコンサルさんなどがいらっしゃいました。デザイン会議でお会いする住民の方はみなさんしっかりとしたまちへの視点と知見をお持ちでお話をするのがとても楽しいです。
この回は、道路を中心としたまちづくりの参考になるお話をしてくれる有識者がおふたり。
そのうちのお一人、国士舘大学理工学部教授の寺内義典先生は、松陰神社前や二子玉川の事例をもとに、道路整備のハードでかなうこと、またソフト的な住民の取り組みで変えていけることをご紹介くださいました。
また、杉並区は徒歩、自転車、公共交通利用者の割合が圧倒的に多く、ウォーカブル、自転車フレンドリーなまちへの可能性がとっても高いのでは?というお話。まさにまさに、と大きくうなずき、しかし多数である歩行者、自転車がどこでも通行しやすいわけではないのはなぜだろう、とあらためて考えるきっかけとなりました。
寺内研究室の活動では、「かたち、しくみ、こころ」の包括的なアプローチにより、生活道路と呼ばれる身近な道路の交通事故をなくし安心して歩ける道にすることを目指しているそう。現象分析と地域住民との協働による活動の実績実例などもっと詳しくお聞きしてみたいと思いました。
グループ討議でも、お話を参考に、まずはまち歩き調査や現況調査をしたい、という意見があがりました。
まずはしっかりと現況を共有しながら対話を続け、そして具体的な仕組み、ルールづくりや社会実験に進んでいきたいですね。
ちなみに道路計画の効果検証についてのパネル展示もこの日午前中に行われていたのですが、デザイン会議において対話のベースとなるこの情報が私の理解とはずれている部分があり、職員さんの説明もすんなりと納得の行くものではありませんでした。
対話の前提となる情報だとしたら、もっとこのパネルの内容を理解したかったという思いがあります。これはまた勉強会か、分科会での取り組みとなるのでしょうか。まずはこのパネルを作成した行政の方たちと住民の「対話」が必要なのではないかと感じました。住民同士の対話にも、気づきや、一緒に考え思いを交換する喜びはあるのですが、行政としての考え方も理解したいし、また各交通事業者や、防災、交通安全に関わる方もまじえた対話が行えれば、この道路計画に対してほんとうの納得と住民参加が始まると思うのですが。
(奥秋亜矢)
第4回仮称西荻デザイン会議に参加しました。
私は、第4班になりました。メンバーは、A.(60代男性 こと研で活動)、B.70代男性(西荻南側で地域コミュニティーで活動)、C.60代男性(132号線で店舗を経営)、D.70代男性(西荻に在住)、E.40代女性(親の代から西荻在住 町内会などで活動)、 F.50代男性(西荻在住 編集者 今回初参加)、G.40代男性(西荻在住 PTAなど地域活動)の7名でした。
グループ討議では、「どんな部会を作りたいかを検討シートにまとめて行きしょう」と、ファシリテーターから発言があり、皆さんはどんな問題に興味を持っていますか? という問いかけに対して、各人が自己紹介を兼ねて発言していきました。その結果、「道路」と「地域のつながり」についての発言が多く、このふたつの問題を中心に話し合いを進めていきました。
道路については大切にしたい事として、「住民の生活が継続できる」「西荻らしい街づくり」「商店街や地域住民を考慮しないと西荻らしさが失われる」「第二期工事は反対」などの意見が出ていました。
今年度から取り組みたい事として、「空き店舗などで若者がビジネスをできる施策」「広場をつくろう(地域の中心)」歩道の空いているスペースに「お休み処を作りたい」「店舗に立ち寄る駐輪場」「花壇」「社会実験の場所」などが出ていました。
実施に向けた課題として、最初に「当事者の方に丁寧な説明」これは絶対に必要という意見が出ていました。こうした取り組みを誰が中心となって進めるのか?「地域の誰に話をもって行けばよいのだろうか?」という質問に対して、「商店街や町内会には高齢化などで中心になる人材はいない」という意見がでました。
そうした状況を考えると、グループ討議の前にあった参考事例紹介にあった松陰神社周辺の事例などの「成功例」「失敗例」の学習が必要といった意見がありました。
ファシリテーターが区役所の若い技術職の方だったこともあり、最初は話し合いが上手くまわりませんでしたが最後の方は意見が出てこのような形にまとまりました。外部スタッフの慣れた方とは違い、区の若い職員さんがこうした場に出てきてくれるのは、私たちの生の意見を直接話せたのが良かったと思う反面、あまりに事情がわかっておらず少しイラッとする場面もありました。
(野田栄一)
第4回デザイン会議に参加しました。
午前中、デザイン会議の前の時間を使って、区の情報提供パネル展示がありました。その場には区の職員さんもいて、質問に答える形式。普段は話をすることのできない土木課の若い職員さん達と、自転車がこわい、どこを走ったら安全?など気さくにディスカッションできてとても良かったです。
午後は、前半の話題提供として、国士舘大学の寺内義典さんよりウォーカブルなまちづくりの取り組み事例のお話。杉並はすでに、移動に車よりも自転車や徒歩を使う人が多い、ウォーカブルな街になっているとのこと。それなら自転車に乗る人と歩く人に使いやすい道とは?? 後半の話題提供は、奥村玄さんより、シモキタのまちづくりの長い歴史と、様々に進化しながら現在も活発に活動している部会の様子を紹介。短時間では語り尽くせない内容の濃い活動を垣間見たかんじ。さて、われらの「西荻デザイン会議」のゆくえは??
その後のグループ討議では、顔見知りの方も増えていますが、初参加の方や、1回目参加後は都合が合わず久しぶりに参加という方も。今回は以前よりも若い方が多いように見えました。年齢層も幅広く、毎回、参加者の方の熱意を感じます。
私のグループには、地権者さんが複数いらして、それぞれの立場からの発言があり、それを聞いていた他の参加者も、それぞれの発言に深く納得。お互いの立場や状況を知るということの大切さを皆で実感。終了が名残惜しく、ではまた、と解散。
このような瞬間は、少人数、車座で、1時間以上、ゆっくり対話のできるデザイン会議ならではの醍醐味ですね。話題は、132号線の道路にとどまらず、自転車のこと、住宅街を通る神明通りの危なさ、善福寺川の水質のこと、など話題が尽きず、時間切れで延長も。もっともっと話していたい!の雰囲気が充満しているアツい体育館でした。部活のノリで参加してみてはいかがでしょう〜。
(石田摩美子)
竹内彩乃×杉並区長・岸本聡子×饗庭伸
「ガバナンス――参加の仕組みづくりを読む」
トークライブを聴いて

5/14(水)に「ことビル」にて、饗庭伸先生(東京都立大学)、竹内彩乃先生(東邦大学)、岸本聡子さん(杉並区長)をお招きしたトークライブが開催をされました。テーマは「ガバナンス」。
『都市を学ぶ人のためのキーワード事典』の編集者でありまちづくりの専門家である饗庭先生と、その本において「ガバナンス」について執筆をした竹内先生の対談からはじまり、杉並区において日本中から注目をされる住民参加型のガバナンスを実践している岸本区長が途中から議論に参加する、大変見ごたえのあるイベントでした。対談のキーワードは「無作為抽出型会議」でした。無作為抽出型会議とは、対象となる地域において参加者を無作為で選び、人口構成や男女比などを実態に合わせて整え、その人たちが決められたテーマについて情報提供を受けた後に、議論をして、提言をしていくという住民参加の手法です。竹内先生は、「無作為抽出型会議」を研究テーマとしており、会議に参加することで地域課題に関わっていなかった市民が課題を自分ごと化し、地域課題解決の担い手の育成にも繋がるという仮説を持っています。岸本区政においては、代表的なもので、「気候区民会議」「聴っくオフ・ミーティング」「デザイン会議」「すぎなみボイス」「すぎなみプラス」等、「参加のガバナンス」を実現するために、無作為抽出型会議を初めとした様々な対話の場が設けられています。例えば、気候区民会議においては、厳密に無作為抽出された区民が区長や部長級の区職員と話し合って、杉並区に提案を行うところまで議論を行っています。
私は実際に「聴っくオフ・ミーティング」に参加したことがあります。テーマは、「20代から始めてみよう 杉並の地域づくり~地域と関わるきっかけについて考える~」でした。
会議には無作為抽出された方と、自ら応募して参加した方がおり、20代から始めるというテーマの一方で、参加者の年齢構成は幅広く設定をされていました。当日は町内会や地域活動をしている人からお話を聞き、グループで意見交換をし、その後、岸本区長と対話を行いました。
当日の内容が面白かったのはもちろんですが、会議を通して、20代で参加した同世代のメンバーと仲良くなり、その後は私も含む4人で高円寺の町内会の会合に参加するようにまでなりました。
彼らが「聴っくオフ・ミーティング」に参加した理由は、ポストに入っていたはがき(無作為に送られている)を見て、地域活動には興味はあるけど、きっかけがなかったから、参加してみたというものでした。
まさに竹内先生がおっしゃっていた、「地域課題解決の担い手の育成」を実現しており、非常に重要な取り組みだということを改めて実感をしました。対談の中で、岸本区長より、住民参加型のガバナンスを実践していくうえでの最大の課題は「時間」であるという話がありました。
意見の異なる多数の区民と対話をしながら、合意形成をしていくのは非常に難く、饗庭先生も1-2年でできるようなことではなく、平気で4-5年かかるものであるとコメントをしていました。
また、竹内先生も信頼関係の醸成をしていくことは時間がかかる。一方で、物事を強引に進めると反対運動が起こってむしろ時間がかかることもあり、しっかり住民との合意形成を図って進める方が結果的にいいとおっしゃっていました。
そうした時間のかかる対話による合意形成を着実に実践しつつ、一方で道路などの問題においては東京都から期限を決められてプレッシャーをかけられている岸本区長の苦労を感じる場面でした。
「西荻のこと研究所」のメンバーの多くは、岸本区長が始めた、西荻のまちづくりについて考える「(仮称)デザイン会議」に参加しています。
(仮称)デザイン会議には毎回50名を超える方が参加をしており、それぞれの立場によって意見も異なり、この場を一つの合意にまとめていくのは容易ではないことを感じています。
しかし、これまではこうした対話の場すら存在しておらず、住民参加のスタート地点にも立っていなかったことを考えれば、困難が予想されてもデザイン会議の場で話し合いを行っていくことには大きな意義があると思っています。現在苦労をしながらも「住民参加型の区政」「対話の区政」を作り上げていっている岸本区長に、住民として何ができるかを考えると、それは「時間」を与えることなのではないかと、今回のイベントに参加して思いました。
区長の任期は4年です。饗庭先生・竹内先生の話を踏まえると、合意形成を実現するためには短いと言えます。
2026年には杉並区長選挙がありますが、万が一「対話」を否定する区長に代わってしまった時には、これまでの対話の積み重ねがスタート地点に戻ってしまいます。岸本区長には、これまでやってきたことを継続して、様々な課題において合意形成までたどり着くべく、再び頑張ってほしいと思います。学術的な知識も身につけることができ、それが今の杉並区政と合致して、今後の杉並区政、自分が住む杉並区の発展がより楽しみになる、そんなイベントとなりました。
(杉浦岳志)
西荻まち歩きマップ2025
出来
もともとは「西荻案内所」をやっている奥秋です。年1度の更新「西荻まち歩きマップ2025」が出来上がりました。ラベンダーとピンクがかわいいとのお声をいただいてます。
西荻まち歩きマップ2025は掲載189軒の店頭と、西荻窪駅北口の交番などで受け取ることができます。西荻散策をしたい方、友達に西荻案内をしたい方など、ぜひ見つけてみてください。西荻のことカフェ内では下の写真みたいな感じで置いてます。

サイズ感がバグりますが、これはマップが小さくなったのではなくて、マグカップがめちゃでかいんです。
今回の2025年版の最大の特徴は、地図面左下の広告枠を撤廃したこと。
このエリアは完全に住宅街でトピックも少なかったので広告枠にしたのですが、この広告があると単なる宣伝媒体とみなされて、2024年度から駅前にある「なみじゃない、杉並!」のラックに入れさせてもらえないということになってしまったのですね。で、今年のバージョンでは広告枠なしにしてみたんだけど、今度は、裏面の情報欄は宣伝ですよね??…みたいなことを、設置場所のJR東日本さんから指摘されてしまい、今年も配架できない結果となりました……残念!
吉祥寺南町まち歩き
というわけで気を取り直してまち歩き。広告枠で隠れていたエリアを重点的に調査しました。すると、道路ごとに手書き標識があることを発見。

古桜小路と◯◯◯INGU通り(判読できず)「いんぐ」とはなんだろうか。

古桜小路の名前のもとになっていると思われる桜の木はすでに伐採されてました。ソメイヨシノ系はもう寿命と言われているので、この木もそういうことだったのでしょうか。

あっ! さっきの判読できなかったやつって、JOGINGU DORI でしたか。その綴りは想定外でした。

地図にも反映させました。こういう独自道路名は町内会でつけてるのかなと思って、武蔵野市の事情に詳しい方に聞いてみると、武蔵野市にはそもそも「町内会」は存在しないらしいんです。遡ってGHQの時代、隣組制度の廃止に伴って、それに通じる町内会が再編されなかったということらしいです。ここらあたりの事情はそのうちまたメルマガで紹介できたらいいかなと思ってます。(西荻案内所HPより転載・修正)
(奥秋圭)
いつでもできます
ニシオギ大調査
「西荻のこと研究所」で実施している「ニシオギ大調査」は、当初はイベント開催でしたが、現在では恒常的にできるようになっています。コースはAコースとBコースの2種類。
スタート地点から歩きながら、チェックポイントにてスマホで入力フォームにアクセス。それを繰り返すだけの簡単調査です。
コースガイドは「西荻のことカフェ」はじめ、西荻のいろんなお店のチラシラックなどにありますので探してみてください。こちらからPDFのダウンロードも可能です。


NEW!! 読みやすい杉並区議会議事録
内容をアップデートしました
杉並区議会・委員会の議事録より、「都市計画道路補助132号線」に関するやり取りの部分だけを抜粋した、読みやすい縦書きPDFを以前から公開しておりましたが、このたびバージョンアップしました。
収録の期間がぐぐっと増えて、
平成30年9月〜令和4年5月
となります。
令和4年5月を区切りとしているのは、令和4年6月19日に杉並区長選挙があり、ここで区長が交代しているためです。区長交代後の議事録も現在作業中。
どんなやりとりが行われてきたのか、ぜひチェックを。
以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2024/09/240922gijiroku132_01.pdf

大好評発売中!!!
「ニシオギ空想新聞Vol.2」
(全16ページ/フルカラー)
発行日 2023年3月15日
販売価格 330円(税込)
西荻の道路や開発のことを扱った「ニシオギ空想新聞2」。ぜひ多くの方に読んでいただいて、西荻の人自身で西荻のことを考える機運となればと願っています。
販売店(5/31現在・順不同)
西荻のことカフェ/信愛書店/古書音羽館/村田商會/カフェインザラフ/暮らしのいろいろ ていねいに、/三つ枝商店/インド料理ガネーシャガル/今野書店/Loupe/Dawner/やきとり戎/アトリエハコ/サロン+アトリエポルカ/Title/BREWBOOKS/ランチハウス/数寄和
目次:
◯抄録 ことビルオープニングトーク 「西荻のこと、まちのこと、これからのこと」 饗庭伸・中島直人
◯報告 ニシオギ大調査 コース紹介・参加方法・分析座談会
◯分析 さとことブレスト
◯インタビュー 都市計画道路担当課長・星野剛志さん
◯4つの疑問と6つの提案
◯インタビュー 西荻の人に聞きました2
やきとり戎/JR西荻窪駅/関東バス株式会社 信愛書店/あなたの公差転/杉並区長/中野書店 区議会議員(1)/区議会議員(2)
◯ニシオギ空想新聞図書室
お問い合わせメール
info@nishiogi.org
なお、3年前の2020年1月に西荻案内所から発売されたVol.1はこちらから無料でダウンロードできます。そちらも合わせてぜひチェックを。
西荻シネマ準備室の貸出について
西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。
展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど
1時間 平日2,200円 土日祝2,750円(利用は2時間から)
1日 平日22,000円 土日祝27,500円(9-21時)
いずれも税込
ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org
西荻のこと研究所
メルマガアンケート
メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
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西荻窪の未来を考える会議 議事録
2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会議」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。
西荻窪の未来を考える会議第1回
西荻窪の未来を考える会議第2回
研究所員をいっしょにやりませんか?
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次号は100号です! 2025年7月24日(木) 予定
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