2025年7月1日

西荻のこと研究所 メールマガジン98号 (2025.6.27)

投稿者: nishiogiorg

第4回(仮称)西荻デザイン会議
参加レポート1

デザイン会議の後半、グループ討議のレポートです。

私は第三班にてデザイン会議に参加いたしました。
私の班には、132号線沿いの地権者の方や、道路拡幅に反対されている方もいらっしゃり、多様な意見が交わされる議論となりました。
議論を通じて感じたのは、132号線の拡幅について「賛成」か「反対」かという二者択一で議論を進めると、意見が対立するように見えても、根底には「西荻の街が好き」という共通の思いがあるということです。
実際、グループのメンバーそれぞれが西荻の好きな点や、今後の方向性について話すと、「個人店が多い」「もっと歩きやすい街にしたい」など、その内容は驚くほど似通っていました。
一方で、それを実現するための具体的なアプローチについては、「道路拡幅の計画にどう住民の声を入れるか」「そもそも道路拡幅を止めるためにどうするか」といった考え方の違いが出てきていました。
デザイン会議の最後に、講師としていらっしゃった寺内先生が、「事業認可された都市計画道路の工事を止めるのは難しい。そうした中でも、まちづくりについては、みんなで話し合い、住民の声が反映されたものにしていかなければならない。」という趣旨の説明をされました。
この意見に対しては強く反発を抱かれた方もいらっしゃったと認識しており、最後のタイミングでの発言であったことも含め、反発された方々の考えもよく理解できます。
一方で、私自身は、132号線の拡幅の必要性について100%納得しているわけではないものの、街の声が反映されない道路になってしまうのは避けたいという思いでデザイン会議に参加しており、強いて言えば寺内先生の考えに近いと感じています。

街の会議には多様な人が集まります。最終的に出てくる意見が異なることもありますが、根底にある「西荻が好き」という思いは共通していると確信をしています。その共通の基盤があれば、異なる意見が出てきたときも議論を深めていくことができると思います。
デザイン会議が、今後も多様な意見を包摂しながら住民の声を集め、みんなの西荻の街を守りたい・良くしたいという思いを受け止める枠組みとして、維持・発展していくことを心から期待しています。

(杉浦岳志)


第4回デザイン会議に参加してきました!
回を重ねるたびに少しばかりの顔見知りも増えているようで、あちらこちらから、あら、こんにちは!とか、またお会いしましたね~なんて挨拶が聞こえてくるようになりました。
と言いつつも、初参加の方も毎回いらっしゃって、まだまだ周知が足りていないと感じました。
今回のデザイン会議では、話題提供として、都市計画や交通計画が専門の国士舘大学の寺内先生より、自転車道交通計画やウォーカブルなまちの事例についてのお話を聴く機会が設けられました。
その後、お話の内容をふまえてグループ討議に入り、西荻では何ができそうかなどについて意見交換をしました。

住宅街の中の通過交通についての課題や公共交通活用の話題では、歩行者や自転車が行きかう西荻の道、幅を拡げるのではなくバスを小型化したらどうか、まちをぐるりと回れるようなルートにすることで公共交通によるまちの回遊性も高くなるのではないか、などの提案が出てきました。
生活者目線でどうすればより快適で安全な道路がつくれるか、まさにまちに住む私たちが一番の“まちの設計者”になれるのかもしれません。
「さとことブレスト」からはじまり、対話型、市民参加型まちづくりへの挑戦の場として「デザイン会議」が生まれました。
「この会は官主導になっている。行政と市民の信頼関係の再構築と維持のためにも、そろそろ民主導の取り組みにしていかないといけないのでは。」…そんな力強い意見に参加者一同、それぞれの想いをもってうなずくこともありました。
同じ町に住む人たちが、まちのことをみんなで一緒に考える。当たり前と言えば当たり前の“共通点”が、これまで接点のなかった人たちを繋げ始めている。そんな気がしたデザイン会議でした。
まだ参加したことない方、ちょっと気になっている方、ぜひ次回は足を運んでみませんか。

(松本弘子)


私が割り当てられたグループは8班でした。人数は6名(女性5名、男性1名)、年齢層は40代~70代くらいという構成で初参加者は2名でした。私を除きみなさんは西荻窪エリア在住でした。第1~3回のデザイン会議と比べると各々が道路に係わるテーマを持っている印象でした。やってみたいことなど、前向きで具体的な発言も多かったです。
司会・進行役はコンサルタント会社の女性で、かなりこなれた雰囲気で進行して頂いたので、対話がスムーズでまとめ方も秀逸でした。

グループ討議では、テーマ① その前のプログラムで2名の講師の方の話題提供をふまえて「西荻窪で取り組みたいこと、参考になりそうなこと」、テーマ② テーマ部会活動にあたっての「ふさわしいテーマと活動で大切にしたいことや課題」という流れで活発に意見交換を行いました。

テーマ①では、“道路の空地を活用したい”、“道路活用の社会実験をしたい”、“参加型の調査をしたい、まち歩きで現場を知りたい、自転車交通を調査・改善したい”、“勉強会をしたい”、“居場所をつくりたい”、“健康という視点でまちを考えたい”、“まちの活動をもっと共有したい”、“運営組織について検討してみたい”などの具体的な視点での意見が見受けられました。中でも“健康という視点”というのが、今までのデザイン会議では出てこなかった視点でとても新鮮でした。歩いたり、走ったりと道路とも関係ありますよね。
テーマ②では、テーマ①で出た意見をもとにテーマ部会活動に向けたまとめを行いました。我々の班は意見の絞り込みが上手く進められたため、3つのテーマ部会検討シートを作成することができました。
(1)空地活用でくらしの価値が広がる、豊かになる
空地活用について様々なアイディア(緑関連、交流の場等)を出して課題を解決していく。
(2)老いも若きも住民参加の調査・実験を行うことで未来像を提案
【STEP1】まちの活動を共有→【STEP2】まち歩きえ現場を知る・調査をする・勉強会の行う→【STEP3】結果を踏まえて考察・道路活用の社会実験等
(3)コミュニティの中のわたしの居場所づくり
道路で分断されるかもしれない街のために、街の問題を共有できる新たな横のつながり、ここにしかない居場所をつくる。
資料で示されていた検討シートの内容をきっちりと詰めるまでには至らなかったのですが、何をテーマに部会で検討したいのかは結構具体的に挙げられたと思います。8班全員がこの3つのテーマにどれも参加したいという充実した討議となり、次回の(仮称)デザイン会議が楽しみになりました。

(平野亜紀子)

続きのレポートは99号にて掲載します。


都議会議員選挙の結果

6月22日に東京都議会議員選挙が行われ、即日開票されました。
杉並区選挙区の定数は「6」で、候補者は17人。投票率は51.15%と、コロナ禍だった前回2021年の44.01%に比べるとかなり持ち直しましたが、それ以前と比べるとだいたい同じくらいです。
結果は以下の通り。

35659 あかねがくぼかよ子 当選 
25678 関口健太郎 当選
22663 早坂よしひろ 当選
20098 まつば多美子 当選
19733 原田あきら 当選
19331 国崎たかし 当選
17,016 小宮あんり
14,267 小松久子
14,039 海保とくま
11,707 大谷しろう    
11,003 佐々木ちなつ
7,922 青柳みつや
7,234 増田よしひこ
6,947 松本みつひろ
4,276 小澄けんしろう
2,326 金まさのり
816 吉田博信

得票1位は都民ファーストのあかねがくぼかよ子さん。前回2021年もトップ当選。前回よりさらに5000票以上上乗せしてきました。以下、立憲民主党の関口健太郎さん、自民党の早坂よしひろさん、公明党のまつば多美子さん、共産党の原田あきらさん、国民民主党で元区議の国崎たかしさんとつづきました。
いわゆる「裏金」問題に関連して自民党の非公認となった小宮あんりさんが、もともと石原伸晃さんの秘書であり、自民党の区議でもあった国崎さんに競り負ける展開となりました。

2021年の選挙のときの当選ラインは22500票くらい。今回の選挙は19000票くらいなので、候補者が多く、それだけ票が割れた印象です。また、日本保守党(同名で別々の政党からそれぞれ1人ずつ出ています)の大谷さん、佐々木さんの票を足すと22710となり、当選ラインを越えてくること、石丸伸二さん率いる再生の道からでた3人の候補(青柳さん、増田さん、小澄さん)の票をあわせると19432と、これまた最下位当選の国崎さんより多くなることなども、今後の杉並区内で行われる選挙を分析するうえでも、注目すべきポイントなのではないかと思います。

(奥秋圭)


いつでもできます
ニシオギ大調査

  「西荻のこと研究所」で実施している「ニシオギ大調査」は、当初はイベント開催でしたが、現在では恒常的にできるようになっています。コースはAコースとBコースの2種類。
スタート地点から歩きながら、チェックポイントにてスマホで入力フォームにアクセス。それを繰り返すだけの簡単調査です。
コースガイドは「西荻のことカフェ」はじめ、西荻のいろんなお店のチラシラックなどにありますので探してみてください。こちらからPDFのダウンロードも可能です。


NEW!! 読みやすい杉並区議会議事録
内容をアップデートしました

杉並区議会・委員会の議事録より、「都市計画道路補助132号線」に関するやり取りの部分だけを抜粋した、読みやすい縦書きPDFを以前から公開しておりましたが、このたびバージョンアップしました。

収録の期間がぐぐっと増えて、

平成30年9月〜令和4年5月

となります。

令和4年5月を区切りとしているのは、令和4年6月19日に杉並区長選挙があり、ここで区長が交代しているためです。区長交代後の議事録も現在作業中。
どんなやりとりが行われてきたのか、ぜひチェックを。

以下よりダウンロードしてください。

https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2024/09/240922gijiroku132_01.pdf


大好評発売中!!!
「ニシオギ空想新聞Vol.2」

(全16ページ/フルカラー)
発行日 2023年3月15日
販売価格 330円(税込)

西荻の道路や開発のことを扱った「ニシオギ空想新聞2」。ぜひ多くの方に読んでいただいて、西荻の人自身で西荻のことを考える機運となればと願っています。

販売店(5/31現在・順不同)
西荻のことカフェ/信愛書店/古書音羽館/村田商會/カフェインザラフ/暮らしのいろいろ ていねいに、/三つ枝商店/インド料理ガネーシャガル/今野書店/Loupe/Dawner/やきとり戎/アトリエハコ/サロン+アトリエポルカ/Title/BREWBOOKS/ランチハウス/数寄和


目次:
◯抄録 ことビルオープニングトーク 「西荻のこと、まちのこと、これからのこと」     饗庭伸・中島直人
◯報告 ニシオギ大調査     コース紹介・参加方法・分析座談会
◯分析 さとことブレスト
◯インタビュー 都市計画道路担当課長・星野剛志さん
◯4つの疑問と6つの提案
◯インタビュー 西荻の人に聞きました2
やきとり戎/JR西荻窪駅/関東バス株式会社     信愛書店/あなたの公差転/杉並区長/中野書店     区議会議員(1)/区議会議員(2)
◯ニシオギ空想新聞図書室


お問い合わせメール
info@nishiogi.org

なお、3年前の2020年1月に西荻案内所から発売されたVol.1はこちらから無料でダウンロードできます。そちらも合わせてぜひチェックを。


西荻シネマ準備室の貸出について

西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。

展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど

1時間 平日2,200円 土日祝2,750円(利用は2時間から)
1日 平日22,000円 土日祝27,500円(9-21時)
いずれも税込


ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org

西荻のこと研究所
メルマガアンケート

メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
アンケートはこちらから

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西荻窪の未来を考える会議 議事録

2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会議」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。

西荻窪の未来を考える会議第1回

西荻窪の未来を考える会議第2回


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参加希望の方、まずはメールをお送りください。
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西荻のこと研究所 メールマガジン配信
次号 2025年7月3日(木) 予定


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