2026年1月3日

西荻のこと研究所 メールマガジン104号 (2025.11.10)

投稿者: nishiogiorg

杉並区都市計画審議会を
傍聴してきました。

11月6日木曜日 午前10時から区役所で「都市計画審議会」が開かれました。今回の審議会では「都市計画道路の次期事業化計画における区優先整備路線について」の報告が次第になっていたので傍聴してきました。

現在の「都市計画道路の整備方針(第四次)」は令和7年度末となっているので、都と区市町が連携して新たな「整備方針(第5次)」の策定に向けて検討をしています。
今回の審議会では、夏ごろに実施された区独自の指標に基づき、区内の各都市計画道路を整備した場合の効果検証によって「補助132号」「補助216号」「補助215号」「補助128号」「補助227号」(区施工路線)「補助133号」「補助61号」「放射6号」(都施工路線) が整備効果の高い路線と判断されました。
杉並区としては整備効果の高い路線から専門家や説明会で寄せられた区民意見なども参考にして、区施工の優先整備路線を決定して東京都、区市町による「都・区市町策定検討会議」に通知、検討会議で審議の後に令和7年度末に公表の予定です。

配布資料は杉並区のHPに掲載されています。以下URLから参照してください。
杉並区HP
https://www.city.suginami.tokyo.jp/s092/22197.html

杉並区の都市計画道路(現状)。
このなかから新たに「第5次優先整備路線」として制定される路線があるのか。発表は年度末を予定している。

(野田栄一)


ブックレビュー
『まちは言葉でできている』
(西本千尋 著)

「まちは誰の言葉でできているのか。」
まちづくりに20年関わり、NPOを運営する西本千尋さんは、その問いを手に現場を歩き続けてきました。

まちづくりというと、まずは道路や建物などハード面の計画や整備、イベントなど「形あるもの」が思い浮かびます。
ところが西本さんは、建築や都市計画の専門家でありながら、まちを「語り」や「声」に焦点をあてて観察します。
住民の何気ない言葉、掲示板のメッセージ、まち歩きの中で交わされる会話。
そうした言葉の積み重ねが、まちの風景や雰囲気をかたちづくっているのだと説きます。

本書の主張は、川越や中野、能登など、実際に西本さんが当事者から見聞きしたものをベースにしています。
例えば、神宮外苑の再開発には、街の機能面だけを並べた言葉に「わたし(という個人)」がいないと批判します。
また、杉並区の「さとことブレスト」への「形式的」「従来となにも変わらない」という住民の意見があることにも言及しています。
現在行われているまちづくり(行政主導の都市計画や、大手ゼネコンが仕切る再開発)からこぼれ落ちる方たちの声を大切にしたい、そんな想いが伝わってきます。


しかし、まちづくりには、ひとりひとりの言葉が大切、住民との対話が重要という主張には強く共感する一方で、こんな疑問も感じました。
「ひとりひとりの住民の声を大切にしてしまうと、結局何も決まらない、何も進まないのでは?」

例えば道路拡張の問題を考えても、賛成の方もいれば反対の方もいます。
地権者など当事者の方からSNSでちょっと見ただけという方まで、問題への関わり方、理解の度合い、立場もそれぞれです。
そんな人たちの意見を全て受け入れてしまうとどこにも進めなくなってしまいそうです。
また、意見の合わない住民同士の対立も生まれてきてしまいます。
実際に本書でも、大型マンション建設をめぐって周囲の住民同士の対立が激化した例が挙げられています。


そんなことを考えながら本書を読んでいて、「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を思い出しました。
詩人ジョン・キーツが語ったこの言葉は、「不確かさや曖昧さに耐えながら、すぐに結論を出さずに考え続ける力」を意味します。
精神医学の分野で使われることが多いですが、最近では教育やビジネスの分野で言及されることも増えてきました。

考え方や立場が違う人たちが話し合う時、誰かの「正解」を押し通すのではなく、違う意見が並存する状態にとどまりながら、時間をかけて考え続ける。その姿勢こそネガティブ・ケイパビリティです。

本書では「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉こそ使ってはいませんが、西本さんは同じような考え方をしてまちづくりに関わっていると感じました。

それは「プロセス」を大事にするということです。
能登での例として、地震の後の復興の際、行政主導の「スピード感を持った復旧」が急速に進み、プロセスが除かれてしまったと語る地元の声を紹介しています。

再開発や都市計画という大きな枠組み(明確で制度化された言葉)を問い直し、生活者の声(足元の言葉)をひろい直す態度には、答えがすぐ出ない、見落とされてきたものを拾い上げること(ネガティブ・ケイパビリティ)が大切、西本さんの文章からはそんな姿勢を感じました。


もちろんプロセスが大切と言っても、結果がどうでもいいわけではありません。
本書でも以下のような文章があります。

”すベて景色の前には「言葉」がある。わたしたちは「言葉」でまちをつくってきた。ある日突然、そこにブルドーザーが現れるのではない。必ず、その前に「言葉」がある。だからその「言葉」が変われば、ブルドーザーの現れ方も、立ち入り方も、去り方も変わり、まちのかたちも変わる。”

「言葉」(プロセス)を変えれば、「まちのかたち」(結果)も変えられる、この本はそんな希望を示してくれます。
まちづくりに興味ある方、ぜひご一読ください。

(福田倫和)


ハロウィン in 商友会 2025 報告

10月25日土曜日、毎年多くの子供達で賑わう西荻北銀座商友会のハロウィンイベントが行われました。

10月に入ると、街中には子供達の描いたカボチャやオバケなどの絵が飾られ、商店街の各店ではハロウィンにちなんだサービスやメニューでイベントを盛り上げます。
今年は、お隣地域の宿町町会さんのハロウィンイベントが同日ということで、地域の子供達にとって広範囲で楽しめるようにとご協力いただきながら、さまざまなゲームや催し物を準備しました。

その一つ『防災ゲーム』 
消火栓にスタンドパイプを素早く取り付け、炎と書かれた的(お化けファイア)に放水する体験を子供達にしてもらう企画。
普段、生活している街中の、どこに消火栓があるのか、どのように利用するのか、実体験で、経験できるゲームです。
いつも訓練に参加している商店会メンバーから5人がファイア・バスターズとして参加。
当日の進行を盛り上げようと、午前中からリハーサルしました。
荻窪消防署、第3消防団の強力なバックアップもとりつけ準備万端!

さらに、宿町町会さんとのコラボということで、みんな揃っての『ハロウィンダンス』を夕方時間で勤労福祉会館で行うことになりました。

沿道に多くある空地では、賑わいのためにワークショップやゲームを用意しました。

さて、心配なのはお天気・・・

そう、悪い予感は的中し、雨の開催となりました。

防災ゲームは小雨の中、傘を指して開催。
なんせ、震災は雨でも待っちゃくれない!!
それでも50組を超える親子連れ、友達連れの参加があり、ファイアおばけをやっつけてくれました。
消防車消しゴムやビスコのご褒美を手に、みんな満足そう。

空地を利用したゲームは全て勤労福祉会館で行うこととなり、準備万端だったはずの予定を全て組み直してのスタート!

道路空地に設置されたハロウィンコーナー。
(雨天のためコンテンツは勤労福祉会館に移動)

安全第一で~、と、パスポートを入手していながら、雨でお菓子を受け取りに来れなかった子供達には、別日を設けお菓子を配布することにしました。
内容変更をSNSでお知らせしたりと慌ただしく開催された商友会のハロウィンは、それでも多くの子供達がお菓子を受け取りに店を訪れてくれました。
雨の中、思い思いの仮装をして、お父さんお母さんに連れられた可愛いお化け達、その小さな手に小さなお菓子をお渡しする瞬間は、ほっこりと幸せを感じるときでもあります。
最後、勤労福祉会館は子ども達でいっぱいになり、劇団朋友の劇団員さんと共に歌って踊ってのハロウィンダンスは大盛況で幕を閉じました。

あいにくの天気でしたが、たくさんの方が楽しみにしていてくれたハロウィンイベントを、大勢の方に支えられて無事終えることができました。
お手伝いいただいた中小企業診断士の皆さま、ボランティアの皆様、消防署、消防団の皆さま、宿町町会の皆さま、勤労福祉会館の皆さま、ありがとうございました。

西荻北銀座商友会 松岡美由起(ガネーシャガル)


「西荻でハロウィン2025」開催!

今年で7回目の「西荻でハロウィン!」が開催されました。
前日の土曜日は、西荻駅北側でハロウィンイベントが行われましたが、
日曜日は、南側の西荻窪駅〜荻窪駅側の高架下から神明通りまでの三角のエリアの商店街と住宅地で行われました。
 
今回から、「西荻みなみの主催」ではなく、商店会と町会による実行委員会による開催となりました。消防団や社会福祉協議会も協力しています。
 
イベントの内容は、こども達がスタンプカードを持ってスタンプポイントを周り、お菓子をもらうという、シンプルなスタンプラリー。
 
スタンプポイントには、商店会の有志のお店と、こども達が危険を感じた時に駆け込める「ピーポくんの家」を中心にお願いしています。各スタンプポイントでは、お店、お宅の方やボラさんが、スタンプを押して、お菓子をあげます。
こども達にあげるお菓子は、お店や個人の方のご寄付でまかなっています。
 
今年のこどもの募集人数は600人。スタンプポイントを4つのルートに分け、人数が集中しないように各ルートは150人としました。前年度まで、あっというまに募集人数に達してしまい、参加できないこどもが多かったので、申し込み方法を変えたり、雨予報も出ていたためか、想定より少ない500人弱の申し込み。
 
今年のボランティア募集人数は、スタンプポイント60人、魔女ポイント20人、警備10人程度。
参加者の交通安全を見守る警備は、消防団と町会の方。道案内とスタンプラリーに参加できなかった子にお菓子を渡す魔女さんは、地域の道をよく知る町会などの女性たち。仮装をしてスタンプを押すポイント係は応募してくれた方、中高生(今年は9人の参加!中高生は杉並区の善行賞がもらえます)、保護者の方。この配置が、イベント開催のキモになるので、運営スタッフがそれぞれの方の状況を考慮して慎重に検討します。
 
ボラさんや商店の方の衣装も、毎年レベルアップで、スタンプ巡りのお楽しみ!

さて、今年の大問題は雨予報。
今まで、大雨がなく、なんとか開催してこられましたが、今年は100%のかなり強めの雨予報〜。急遽、お菓子やスタッフさんを準備してくださっているお店をメインに残して、スタンプポイントを半分にした縮小バージョンで開催することに!
公園にはタープを張り、商店会からテントをお借りしてスタンプポイントに設置、ボラさんには使い捨てカイロとカッパをお渡しして、何とか乗り切りました。
 
結局、参加してくれたこども達のほとんどが、西荻みなみと児童館前の公園にゴールインして、中学生が作ってくれた缶バッジをお土産にゲット!
 
お店の方、ピーポくんのお宅の方、消防団、大勢のボラさん達、付き添いの保護者の方、、雨の中、ほんとうにお疲れさまでございました!!来年は晴れるといいな〜

(石田摩美子)


いつでもできます
ニシオギ大調査

  「西荻のこと研究所」で実施している「ニシオギ大調査」は、当初はイベント開催でしたが、現在では恒常的にできるようになっています。コースはAコースとBコースの2種類。
スタート地点から歩きながら、チェックポイントにてスマホで入力フォームにアクセス。それを繰り返すだけの簡単調査です。
コースガイドは「西荻のことカフェ」はじめ、西荻のいろんなお店のチラシラックなどにありますので探してみてください。こちらからPDFのダウンロードも可能です。


NEW!! 読みやすい杉並区議会議事録
内容をアップデートしました

杉並区議会・委員会の議事録より、「都市計画道路補助132号線」に関するやり取りの部分だけを抜粋した、読みやすい縦書きPDFを以前から公開しておりましたが、このたびバージョンアップしました。

収録の期間がぐぐっと増えて、

平成30年9月〜令和4年5月

となります。

令和4年5月を区切りとしているのは、令和4年6月19日に杉並区長選挙があり、ここで区長が交代しているためです。区長交代後の議事録も現在作業中。
どんなやりとりが行われてきたのか、ぜひチェックを。

以下よりダウンロードしてください。

https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2024/09/240922gijiroku132_01.pdf


大好評発売中!!!
「ニシオギ空想新聞Vol.2」

(全16ページ/フルカラー)
発行日 2023年3月15日
販売価格 330円(税込)

西荻の道路や開発のことを扱った「ニシオギ空想新聞2」。ぜひ多くの方に読んでいただいて、西荻の人自身で西荻のことを考える機運となればと願っています。

販売店(順不同)
西荻のことカフェ/信愛書店/古書音羽館/村田商會/カフェインザラフ/暮らしのいろいろ ていねいに、/三つ枝商店/インド料理ガネーシャガル/今野書店/Loupe/Dawner/やきとり戎/アトリエハコ/サロン+アトリエポルカ/Title/BREWBOOKS/ランチハウス/数寄和


目次:
◯抄録 ことビルオープニングトーク 「西荻のこと、まちのこと、これからのこと」     饗庭伸・中島直人
◯報告 ニシオギ大調査     コース紹介・参加方法・分析座談会
◯分析 さとことブレスト
◯インタビュー 都市計画道路担当課長・星野剛志さん
◯4つの疑問と6つの提案
◯インタビュー 西荻の人に聞きました2
やきとり戎/JR西荻窪駅/関東バス株式会社     信愛書店/あなたの公差転/杉並区長/中野書店     区議会議員(1)/区議会議員(2)
◯ニシオギ空想新聞図書室


お問い合わせメール
info@nishiogi.org

なお、3年前の2020年1月に西荻案内所から発売されたVol.1はこちらから無料でダウンロードできます。そちらも合わせてぜひチェックを。


西荻シネマ準備室の貸出について

西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。

展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど

1時間 平日2,200円 土日祝2,750円(利用は2時間から)
1日 平日22,000円 土日祝27,500円(9-21時)
いずれも税込


ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org

西荻のこと研究所
メルマガアンケート

メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
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西荻窪の未来を考える会議 議事録

2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会議」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。

西荻窪の未来を考える会議第1回

西荻窪の未来を考える会議第2回


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2025年11月26 日(火) 予定


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