2025年6月26日

西荻のこと研究所 メールマガジン95号 (2025.5.9)

投稿者: nishiogiorg

2025年度区民参加型予算、提案募集中
今年度のテーマは
「 健康・ウェルネス ~心身ともに健やかに~ 」

メールマガジン73号(2023.10.19)に「参加型予算って何?」という記事を書いて早1年半ほど経ちますが、4/15から三回目となる2025年度の提案募集が始まっています。

「区民参加型予算」は、岸本区政のもと2023年度から始まった仕組みで、東京23区では杉並区が初の導入でした。予算の使い道を区民が考え区民の投票で決める方法で、住民ニーズの多様化・複雑化に伴い、住民の意思を行政活動に直接的に反映できる方法として、近年注目されています。
海外ではフランスのパリ市、バルセロナ市などで導入されており、都内でも、事業提案制度という名称で東京都や豊島区も実施されています。

初年度は、採用された提案がどのように決められたのか、採用された提案は提案者が区と共に実行できるのかなど、はじめてのことで分からないことも多かったですが、2年のモデル実施を経て、今年度は本格実施となります。
※2年間の参加型予算モデル実施の報告はこちら 
https://www.city.suginami.tokyo.jp/documents/1432/modeljisshihoukoku.pdf

この区民参加型予算の大雑把な流れとしては、
区民からの提案募集 → 区民投票 → 予算編成 → 区議会の議決 → 実施
このようになります。(※詳細は下図をご覧下さい)

■2025年度の提案募集について
今年度のテーマは「 健康・ウェルネス ~心身ともに健やかに~ 」
です。
このテーマは、過去の区民参加型予算を実施した際に行ったアンケートや、区民を対象とした各種調査でも、世代を問わず皆さんの関心が大きい分野だったそうで、さらに、新型コロナウイルス禍における行動制限やリモートワークの普及等の社会情勢の変化により、直接的な人間関係が希薄化し、孤独感や孤立感が増加した状況などを踏まえ、「身体的だけでなく、精神的にも健康であること、そして社会的にもつながりを持ち、よりよく生活できる環境」を実現していくため、「健康」分野をテーマとしたそうです。

【提案できる人】杉並区在住・在勤・通学者、区内に活動拠点を有する法人、
その他団体(大学・企業・NPO等)
【提案期間】2025年4月15日(火)~6月30日(月)
【提案を考える上でのポイント】1事業につき2,000万円まで
【提案方法】こちらの提案フォームより受け付けています!(受付終了)

■区への提案を一緒に考えられるワークショップが開かれます!
区民参加型予算の提案事業を実効性の高い提案とするために、みんなで集まって考えるワークショップが開催されます。前年度までは無作為抽出によるワークショップでしたが、今年度から一般公募でも参加希望者を募るそうですので、興味のある方はぜひご参加ください!

【ワークショップ日時】(全3回)各回13時~17時(12時30分受付開始)
第1回:5月18日(日)
第2回:6月8日(日)
第3回:6月29日(日)
 ※原則、全3回、開催時間を通して出席が望まれる。
【場所】セシオン杉並 第8・9・10集会室(杉並区梅里1丁目22番32号)
【申し込み期間】2025年4月15日(火)~5月12日(月)

■「区民参加型予算」の詳細は「すぎなみボイス」をチェックしてみてください!
【記事1】「区民参加型予算」とは?
https://mygroove.city/organizations/11/projects/62/articles/687
【記事2】令和7年度のテーマ「健康・ウェルネス」について
https://mygroove.city/organizations/11/projects/62/articles/688
【記事3】提案募集が始まりました!
https://mygroove.city/organizations/11/projects/62/articles/689
【記事4】ワークショップを開催します!
https://mygroove.city/organizations/11/projects/62/articles/724
【記事5】ワークショップで実行性の高い提案を一緒に考えてみませんか?
https://mygroove.city/organizations/11/projects/62/articles/727

(カリノミエ)


外環道のトンネルが杉並区にやってくる!

東京外かく環状道路の本線トンネルは、2012年9月5日に東名ジャンクション-大泉ジャンクション間で地下40mの大深度地下トンネル工事が始まりました。
東名立坑をスタートした東名北工事区間は、2020年10月に起きた調布市での陥没事故により現在掘削作業は中断しています。

一方、大泉立坑をスタートし、井の頭通りまでの約7.0kmを掘り進む「大泉南トンネル工事」は2台のシールドマシン(愛称グリルドとカラッキィー)によって作業が進んでいて、先端部は4月24日現在西武新宿線を超えて「練馬区上石神井一丁目」と「練馬区上石神井南町」青梅街道の手前にあってもう少しで杉並区に進んできます。

外環道の掘削進捗状況は、東京外環プロジェクトのHPに公開されていて、グリルドとカラッキィーのイラストが地図上にわかりやすく表示されています。また、調布での陥没事故を受けて「振動」や「地表面計測」を公開しています。地下40メートルで進行している作業なので、工事が見えにくいですが進捗や情報を確認しましょう。

東京外環プロジェクトHP
https://tokyo-gaikan-project.com/

(野田栄一)


いおぎ丸バザー報告

いおぎ丸応援バザーに出店してきました!
4月26日土曜日、井荻小学校で開催されたいおぎ丸応援バザーに「西荻のこと研究所」で出店してきました。

ていねいに淹れたおいしいコーヒーと、しゅわしゅわスパイスのクラフトコーラ(シロップはガネーシャガル謹製)。
今年はせっかくだから小学生にもいろいろ聞いてみたい、ということで西荻のすきなとこ大調査もあわせて敢行〜!
くもり空で気温が低く肌寒い日だったので、ホットコーヒーが大人気。ハンドドリップが間に合わず嬉しい悲鳴、おまちいただいたお客さま、ありがとうございました。

今年も区から貸与していただいたリユースカップは「なみすけがかわいい!」と大人気でした。容量やや持ちやすさもちょうどよい使用感のカップなのです。使用後はお客さん自身でざっと洗い流して返却というルールにもご協力いただきました。
出店者としては、ごみを減らせるのと、使い捨ての容器を手配する手間も費用も削減できてありがたいことこの上なし。

大きなマップにシールを貼って、好きな場所を教えてもらう調査は、大人もこどももたくさん参加してくれましたよ。
ドリンク出店だけではなかなかできないおしゃべりがほんとうに楽しかったです。
井荻小学校に通う子どもたちの実感が伝わる調査だったので、ざっくりと私の印象に残ったポイントをいくつか。
・自分たちの通う学校は場所としても大好き。
・善福寺公園は好きだし、どんぐり公園大好き。
・井草八幡宮が好きな子もたくさん。お祭りの楽しい思い出が大きいみたい。
・卒園した保育園。(保育園の先生にお伝えしたい!)

小学生の行動範囲と、愛着を持っていて落ち着く好きな場所がよくわかる調査となりました。
子どものために場所を日々維持整備し、またイベントを用意してがんばってくださっている大人の方たちに、あらためて頭が下がる思いです。西荻の子たちは楽しい思い出を積み重ねてホームグラウンドとしてちゃんと認識して、地域のなかで育っているのですね。
この調査、なかなか楽しくまた興味深かったので、今後もいろいろなところでやってみたいです。

さて、ドリンク提供にマップ調査といそがしく楽しく出店していましたが、今年も途中で突然の雨!
(昨年のいおぎ丸バザーも終盤の大雨にびっくりしたのですが、2回目もとは。3回目が楽しみになってきました)
ちょっと早めにイベント終了、という感じにはなってしまいましたが、そんなハプニングふくめてとても楽しい1日でした。
また地域のみなさんとこういったイベントで出会ったりお話することを心待ちにしています。
いおぎ丸(井荻小学校支援本部)のみなさま、参加させていただきありがとうございました。
お隣でわいわいと出店してくださった「善福寺川を里川にカエル会」のみなさまにも感謝です。

(奥秋亜矢)


西荻のことカフェ/西荻シネマ準備室の
イベント情報1

竹内彩乃×杉並区長・岸本聡子×饗庭伸
「ガバナンスーー参加の仕組みづくりを読む」

『都市を学ぶ人のためのキーワード事典』レクチャー Vol. 17
日時:2025年5月14日(水)19:00~21:00(18:30受付開始)
会場:西荻シネマ準備室(〒167-0053 東京都杉並区西荻南3-6-2)+Zoom配信
参加費:1,000円(現地[定員30名]・Zoom共通)
※5月9日現在、現地参加は定員に達したとのことです。
詳細・申込:https://event-keyword17.peatix.com/view


書籍情報:
『都市を学ぶ人のためのキーワード事典 これからを見通すテーマ24』
四六判・288頁・本体2700円+税

都市について学ぶなら押さえたい話題について、気鋭の実務者・研究者が24のテーマ・約230のキーワードでまとめたハンドブック『都市を学ぶ人のためのキーワード事典』。

このレクチャーシリーズでは、本書の編著者・執筆者をゲストに迎え、テーマについて参加者とともにディスカッションするトークライブを開催します。

第17回目のテーマは、「ガバナンス」です。
民主主義の社会では、普通の人々が直接的あるいは間接的に、課題解決のための仕組みを制御できることが重要であり、その仕組みや行為が「ガバナンス」です。
ガバナンスは時に硬直化してしまったり、機能不全に陥ってしまったりするので、PCのOSの更新のように、新しい方法を既存のガバナンスに組み合わせ、更新し続けないといけません。
この分野について、どういったキーワードや事例を押さえ、また何を手引きに学びを深めていけばよいのか、ゲストとともに考えます。
今回は本テーマの執筆者である竹内彩乃さんと、東京都・杉並区長の岸本聡子さんをゲストにお招きして開催します。
ガバナンスのデザインにかかわる実践、その手ごたえや悩みについて、杉並区の取り組み「気候区民会議」などにも触れながらディスカッションします。ぜひご参加ください。

西荻のことカフェ/西荻シネマ準備室の
イベント情報2

中央線の謎とポートランド

ポートランドはなぜ変わったのか:
成長マシンからの脱却と都市の価値転換

講師:畢滔滔(ビイ・タオタオ/立正大学経営学部教授)
対談相手:三浦展(カルチャースタディーズ研究所代表)


2025年6月22日 日曜日 18時15分スタート
会場:西荻のことカフェ(杉並区西荻南3-6-2)
入場無料(1ドリンク制)・予約優先


最近話題のアメリカの街ポートランド、まちづくりの成功例として視察しに行く日本人も多い。でも調べて見ると、どうやら西荻と何だか似ているところがあるみたい。個人店が多い、自然食品・有機食品への関心が高い、自由に暮らす人が多い、音楽好きが多い、市民活動が盛ん、などなど。 ポートランドはこんな街という紹介本は多いけれど、どうしてこういう街ができてきたかはよくわからない。その歴史を解明してくれるのがタオタオ先生の『なんの変哲もない取り立てて魅力もない地方都市それがポートランドだった : 「みんなが住みたい町」をつくった市民の選択』です! ね、タイトルからして西荻を独立させて共和国にしたいと思っている人の心をくすぐりますよね。

中央線が好きな人、好きではないが、
どうしてこういう沿線文化が育ったか興味がある人
西荻が好きな人、好きではないが、
どうしてこういう文化が育ったか興味がある人
シンプルで地に足のついた生活をしたい人
自然食品・有機食品を選びたい人
ヒッピーやサブカルチャーに興味のある人
ソーシャルイノベーションをしたい人
ゲイ文化に興味のある人
ポートランドに興味がある人
その他、みなさまお越しください。

講師:畢滔滔
ビイ・タオタオ 立正大学経営学部教授
北京市生まれ。2000年、一橋大学大学院 商学研究科博士課程修了。博士(商学)。カリフォルニア大学バークレー校都市地域開発研究所客員研究員。 専門分野(商店街活性化、まちづくり、中心市街地再生、都市観光、合意形成、サンフランシスコ市) 。 著書 『なんの変哲もない取り立てて魅力もない地方都市それがポートランドだった : 「みんなが住みたい町」をつくった市民の選択』(白桃書房) 『シンプルで地に足のついた生活を選んだ ヒッピーと呼ばれた若者たちが起こしたソーシャルイノベーション: 米国に有機食品流通をつくりだす』(白桃書房) 『チャイナタウン、ゲイバー、レザーサブカルチャー、ビート、そして街は観光の聖地となった ― 「本物」が息づくサンフランシスコ近隣地区』(白桃書房)

問合:info@nishiogi.org(西荻のこと研究所)


いつでもできます
ニシオギ大調査

  「西荻のこと研究所」で実施している「ニシオギ大調査」は、当初はイベント開催でしたが、現在では恒常的にできるようになっています。コースはAコースとBコースの2種類。
スタート地点から歩きながら、チェックポイントにてスマホで入力フォームにアクセス。それを繰り返すだけの簡単調査です。
コースガイドは「西荻のことカフェ」はじめ、西荻のいろんなお店のチラシラックなどにありますので探してみてください。こちらからPDFのダウンロードも可能です。


NEW!! 読みやすい杉並区議会議事録
内容をアップデートしました

杉並区議会・委員会の議事録より、「都市計画道路補助132号線」に関するやり取りの部分だけを抜粋した、読みやすい縦書きPDFを以前から公開しておりましたが、このたびバージョンアップしました。

収録の期間がぐぐっと増えて、

平成30年9月〜令和4年5月

となります。

令和4年5月を区切りとしているのは、令和4年6月19日に杉並区長選挙があり、ここで区長が交代しているためです。区長交代後の議事録も現在作業中。
どんなやりとりが行われてきたのか、ぜひチェックを。

以下よりダウンロードしてください。

https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2024/09/240922gijiroku132_01.pdf


大好評発売中!!!
「ニシオギ空想新聞Vol.2」

(全16ページ/フルカラー)
発行日 2023年3月15日
販売価格 330円(税込)

西荻の道路や開発のことを扱った「ニシオギ空想新聞2」。ぜひ多くの方に読んでいただいて、西荻の人自身で西荻のことを考える機運となればと願っています。

販売店(5/31現在・順不同)
西荻のことカフェ/信愛書店/古書音羽館/村田商會/カフェインザラフ/暮らしのいろいろ ていねいに、/三つ枝商店/インド料理ガネーシャガル/今野書店/Loupe/Dawner/やきとり戎/アトリエハコ/サロン+アトリエポルカ/Title/BREWBOOKS/ランチハウス/数寄和


目次:
◯抄録 ことビルオープニングトーク 「西荻のこと、まちのこと、これからのこと」     饗庭伸・中島直人
◯報告 ニシオギ大調査     コース紹介・参加方法・分析座談会
◯分析 さとことブレスト
◯インタビュー 都市計画道路担当課長・星野剛志さん
◯4つの疑問と6つの提案
◯インタビュー 西荻の人に聞きました2
やきとり戎/JR西荻窪駅/関東バス株式会社     信愛書店/あなたの公差転/杉並区長/中野書店     区議会議員(1)/区議会議員(2)
◯ニシオギ空想新聞図書室


お問い合わせメール
info@nishiogi.org

なお、3年前の2020年1月に西荻案内所から発売されたVol.1はこちらから無料でダウンロードできます。そちらも合わせてぜひチェックを。


西荻シネマ準備室の貸出について

西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。

展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど

1時間 平日2,200円 土日祝2,750円(利用は2時間から)
1日 平日22,000円 土日祝27,500円(9-21時)
いずれも税込


ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org

西荻のこと研究所
メルマガアンケート

メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
アンケートはこちらから

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 83132102-f2fe-45e9-85d8-c78cce759210.png

西荻窪の未来を考える会議 議事録

2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会議」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。

西荻窪の未来を考える会議第1回

西荻窪の未来を考える会議第2回


研究所員をいっしょにやりませんか?
参加希望の方、まずはメールをお送りください。
info@nishiogi.org


西荻のこと研究所 メールマガジン配信
次号 2025年5月22日(木) 予定


西荻のこと研究所では、みなさんが気になっていることなどを取り上げてまいります。感想やご意見、取り上げてほしいことや疑問質問などお寄せください。また、「西荻のこと」についての投稿などもお待ちしています!

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