西荻のこと研究所 メールマガジン90号 (2025.1.15)
第2回 (仮称)デザイン会議
報告
のつづき&傍聴記
(序文は89号と同じです)
2024年12月1日、桃井第三小体育館で、第2回(仮称)デザイン会議@西荻地域が行われた。区側からこれまでの報告と説明が前半あり、質疑が多かったものがQ&Aにまとめられ回答された。特に重要だと考えるこの会の目的について、「対話による区政の実現」「区民参画の仕組みづくり」という区側の意図を踏まえ、以下のような回答があったので、ここに記しておきたい。
「(中略)この会の大きな目的は、都市計画道路の整備を契機として、西荻窪のまちがどうあってほしいか、どうあるべきかを、皆様と考えていくことです。将来的には、西荻窪駅周辺まちづくり方針の策定の検討等に繋げていくことも視野に入れ、進めていけたらと考えています。
この会議は、参加者の皆さんと考える目指すべきまちの将来像の実現のために、次年度以降も継続して開催していきます。今後は、検討テーマごとの部会を設置して具体的な取組の議論を深めていくことを予定していますが、目的やゴールの設定、検討範囲は、検討テーマごとに具体的に決めていく必要があると考えています。」
後半は以下の5つのテーマに分かれ、それぞれ話し合われた。
①交通・道路・街並み
②自然環境
③文化・コミュニティ
④商店・商店街
⑤防災・治安
その後、各テーマでの話をファシリテーターが発表し全体共有を図った。
テーマごとの報告については、各グループに入ったこと研メンバーがそれぞれ報告します。
(石井祐樹)
① 交通・道路・街並み
西荻デザイン会議の第3回目は、事前に希望を伝えておいたテーマごとのグループに分かれて着席。各グループ7、8人の構成は前回と同じ。
私は「交通・道路・街並み」を選びましたが、このグループには、北銀座通りでお店をやっているお知り合いの方も複数いらっしゃいました。
会議が始まる前から、雑談が始まり、いきなりテーマ別にグループ分けするのではなく、みんなで同じテーマについて話し合いたいよね、全部のテーマに参加したい、全部繋がった話なのにね、、などのご意見が出ていました。確かに、全部のテーマが気になります。
話し合いの冒頭には、区の担当者の方からの全体説明が1時間くらいありました。いろいろな資料をわかりやすくまとめて頂いてたと感じましたが、内容が多岐に渡り、ついていけていない方も多かったのではないでしょうか。とくに、各テーマごとの基礎知識の部分は、もっと丁寧に説明しても良かったと思います。資料を事前に見せてもらって予習をしてから、区の担当者さんの話を聞いた方が良さそうですね。
その後、各テーマごとのグループ討議に入り、私たちは「交通・道路・街並み」について意見や問題点が活発に発言されました。
具体的には、自転車が怖くて危ない、自転車は車道と歩道のどちらを走るべき?、補助132号線の計画では神明通りでクランクする?駅前ロータリーの計画は?など多数の発言がありました。
疑問や意見はたくさん出るのですが、それに対する具体的な資料が何もないので、解決に向けての議論が深まらず、またもや??の飛び交う時間となってしまいましたが、北側の地権者の方や南側の神明通り付近の住民の方が、車座になり、それぞれの立場から意見が言える、貴重な時間でした。
このような話し合いの場では、共通の知識と情報の共有が不可欠だと強く感じました。なかなか、皆さんの足並みを揃えるのはむずかしそうですが、そこのところを色々な立場の人が共有できると、とても良い議論に進むのではないかと感じました。資料の準備は、区役所の方にも伝えたので、次回に乞うご期待ですね。
(石田摩美子)
⑤ 防災・治安
私は防災・治安のグループに参加しました。参加者は6名で老若男女いらっしゃり、テーマについて興味のある方が集まったこともあり、誰もが話しやすい雰囲気で良い感じで意見出しはできたと思います。各参加者の発言で印象的だったことは以下の通り。
商店街の会長や民生委員をやっていらっしゃる方:商店街で消防訓練などを続けているが、参加者が少ない。それでも、発災時に最初に何をやったら良いか、繰り返し伝え続けている。学校毎にも訓練をしているが、防災に関して関心が薄いようだ。
阪神淡路大震災で被災、その時小さな子どもだった方:現在、西荻地域に一人暮らしのため、回りに顔見知りもおらず、有事の時に協力するためには日常の関係が重要。それをどうできるか。
子育て中の女性:あらたに家を建てて入ってくる人なども多く、地域の中でつながりが希薄になっているし、避難物資も足りているるのか。災害時、女性や子ども、障害のある方など、弱い立場の人のケアも考えたい。地域発電(再生可能エネルギー)も大切。
西荻北にお住まいの方:自分でできることはやっているが、地震で火災が起こったとき、少しでも自分たちでしょうかできれば亡くなる人も減るので、その対策について関心がある。
善福寺にお住まいの方:コンビニで買った物を食べ歩きしてゴミが散乱していたりする。座って食べられるベンチや広場、ゴミ箱設置など、何か工夫が必要では。西荻は細街路が多いため、電柱など倒れたら車両が通れず容易に道路が寸断されてしまうため、ハードソフト両面整備が必要。
やはり、住民がそれぞれの立場、経験、想いなどを持ち寄り、顔が見えたり想像できたりする他者が災害に遭っても何とか助かってほしいという思いをもちながら、防災・治安について考え、身近なところから積み上げていく災害対応のための備えとなる活動や計画を、都市計画の視点からインフラ整備していくことに接続していくことを発明していくことが、このデザイン会議でできればと改めて思いました。
話し合いを終え、改めて振り返ってみて、1回だけの会議では意見出しだけしかできないので、グループで出た意見をどのようにアクションに結びつけるかまでもう一度このメンバーで話し合えると良いなと思います。そんなこともあり、グループでご一緒した女性3名は、終了後、まずはメールでつながるところから始めています。
(狩野三枝)
デザイン会議の傍聴に行ってきました
13時までに他の場所イベントがあり、遅刻して14時に会場に行くと受付で「お名前は?」と聞かれ「野田」ですと答えると……
野田さん……「スミマセン。参加申込はされましたか?」と、「えッメール来ていたけど……申込必要なの?」とチョット、むッとして答えると。スミマセン。参加申込のない方は「傍聴」となります。と言われて今回は、傍聴者として参加になりました。
傍聴席につくと傍聴者の注意事項があり「意見は言えません」「参加者に話しかけないで」「写真撮影・録音の禁止」などの規制がありますが、席を移動して各グループを見学することが出来たり、他のグループではどんな感じで話をしているのか?と冷静な目で会議全体を俯瞰してみることが出来ました。今回は自分のミスで傍聴となりましたが意外と良かったというのが感想です。
デザイン会議には興味があるが……という方は一度、傍聴に来てはいかがでしょうか? 会場に来て受付で傍聴希望と伝えれば必要事項を記入して傍聴出来ます。
(野田栄一)

いつでもできます
ニシオギ大調査
「西荻のこと研究所」で実施している「ニシオギ大調査」は、当初はイベント開催でしたが、現在では恒常的にできるようになっています。コースはAコースとBコースの2種類。
スタート地点から歩きながら、チェックポイントにてスマホで入力フォームにアクセス。それを繰り返すだけの簡単調査です。
コースガイドは「西荻のことカフェ」はじめ、西荻のいろんなお店のチラシラックなどにありますので探してみてください。こちらからPDFのダウンロードも可能です。


NEW!! 読みやすい杉並区議会議事録
内容をアップデートしました
杉並区議会・委員会の議事録より、「都市計画道路補助132号線」に関するやり取りの部分だけを抜粋した、読みやすい縦書きPDFを以前から公開しておりましたが、このたびバージョンアップしました。
収録の期間がぐぐっと増えて、
平成30年9月〜令和4年5月
となります。
令和4年5月を区切りとしているのは、令和4年6月19日に杉並区長選挙があり、ここで区長が交代しているためです。区長交代後の議事録も現在作業中。
どんなやりとりが行われてきたのか、ぜひチェックを。
以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2024/09/240922gijiroku132_01.pdf

大好評発売中!!!
「ニシオギ空想新聞Vol.2」
(全16ページ/フルカラー)
発行日 2023年3月15日
販売価格 330円(税込)
西荻の道路や開発のことを扱った「ニシオギ空想新聞2」。ぜひ多くの方に読んでいただいて、西荻の人自身で西荻のことを考える機運となればと願っています。
販売店(5/31現在・順不同)
西荻のことカフェ/信愛書店/古書音羽館/村田商會/カフェインザラフ/暮らしのいろいろ ていねいに、/三つ枝商店/インド料理ガネーシャガル/カフェカワセミピプレット/今野書店/Loupe/Dawner/やきとり戎/アトリエハコ/サロン+アトリエポルカ/Title/BREWBOOKS/ランチハウス/数寄和
目次:
◯抄録 ことビルオープニングトーク 「西荻のこと、まちのこと、これからのこと」 饗庭伸・中島直人
◯報告 ニシオギ大調査 コース紹介・参加方法・分析座談会
◯分析 さとことブレスト
◯インタビュー 都市計画道路担当課長・星野剛志さん
◯4つの疑問と6つの提案
◯インタビュー 西荻の人に聞きました2
やきとり戎/JR西荻窪駅/関東バス株式会社 信愛書店/あなたの公差転/杉並区長/中野書店 区議会議員(1)/区議会議員(2)
◯ニシオギ空想新聞図書室
お問い合わせメール
info@nishiogi.org
なお、3年前の2020年1月に西荻案内所から発売されたVol.1はこちらから無料でダウンロードできます。そちらも合わせてぜひチェックを。
西荻シネマ準備室の貸出について
西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。
展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど
1時間2,200円 または1日22,000円(9-21時)
※2025年4月から料金改定
土日祝の料金が1時間2750円、1日27500円(いずれも税込)となります。
ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org
西荻のこと研究所
メルマガアンケート
メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
アンケートはこちらから

西荻窪の未来を考える会議 議事録
2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会議」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。
西荻窪の未来を考える会議第1回
西荻窪の未来を考える会議第2回
研究所員をいっしょにやりませんか?
参加希望の方、まずはメールをお送りください。
info@nishiogi.org
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次号 2025年1月30日(木) 予定
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