2022年5月3日

西荻のこと研究所 メールマガジン 39号 (2022.1.28)

投稿者: nishiogiorg

6月19日の杉並区長選に向けた動き
1月30日に「住民思いの杉並区長をつくる会」の発足集会

今年の6月19日、杉並区長選挙の投票日の日程が決まりました(開票は翌日)。
 区長選に向けて『住民思いの杉並区長をつくる会』が発足するそうです。
 ネットやチラシでこの動きを知ったひともすでにいらっしゃるのではないでしょうか。
 発足集会は、コロナの感染拡大を受けてオンラインでの開催、1月30日の13時からということで、参加申込は以下にメールを送ると、配信のURLが送られるそうですので、
ご興味ある方はぜひ。
2022suginami@gmail.com

チラシを見てみると、いくつかのまちの問題について地域住民からの報告があるというのが、
◯都市計画道路(西荻132号線、成田東133号線)
◯駅前再開発(阿佐ヶ谷、西荻窪)
◯児童館の廃止(西荻北)
◯児童館廃止後の学童クラブと民間委託(東原)
と、西荻窪のことが大半です。西荻のこと研究所メンバーもぜひオンラインで参加したいと思います。

住民思いの杉並区長をつくる会 ウェブサイト
https://2022suginami.wixsite.com/0000


桃井原っぱ公園にて、
PCR検査無料実施がスタート

杉並区では、東京都が行っている無料PCR検査事業の需要増にともない、桃井原っぱ公園のワクチン接種会場を1月24〜2月20日までの期間、無料PCR検査の仮設会場として使用することとなりました。

検査はいちばん下にある「川崎重工業 PCR検査サービス」のサイトから必要情報を登録したうえ、事前に予約をしておく必要があります。

SNSで検査を受けた方の投稿を見ると、検査結果は中1日くらいでメールで送られてくるようです。仮に陽性だった場合でも、それが医師の診断となるわけではないので、再度、医療機関にて検査を受けることになります。それで陽性が確定した場合、宿泊療養施設への入所などの措置が取られることとなります。

検査資格のある方は以下の通り。

東京都在住で、名前、現住所及び生年月日が確認できる身分証明書を提示できる
現在、発熱等の症状がない
現在、新型コロナウイルス感染症と診断されていない
濃厚接触者と認定されていない

ほか、以下のような疑わしい症状がないこと。
 息苦しさや強いだるさ(倦怠感)を感じていない。
 37.5℃以上の発熱や、4日以上続く微熱や風邪の症状がない。

また、検査を受けるにあたっての事前準備等も。
綿棒を使った唾液採取を受けられること。
食後30分以上経っていること。
自分でWEB登録ができること。

杉並区ホームページの無料PCR検査情報
https://www.city.suginami.tokyo.jp/news/kansensho/covid-19/1070825.html

桃井原っぱ公園PCR検査の予約サイト
https://package-reservation.g-khi.com/signin


2月5日
第6回西荻窪駅周辺まちづくり懇談会 開催

前回のメルマガでもお知らせしましたが、
令和4年2月5日(土)午前 に
第6回 西荻窪駅周辺まちづくり懇談会 を開催です。

参加要件がふたつあります。
1つは(PDFに記載の)対象区域に住んでいる、営業している、土地建物を所有している、対象区域の商店会・自治会・町会に所属している方
もう1つは、この懇談会に継続参加できる方


です。

また、参加要件を満たしていなくても傍聴はできるとのこと。

参加の場合も傍聴の場合も、コロナ対策で実地での開催のほか、zoomでの参加が可能。

希望の人はお早めにPDFに記載の連絡先(杉並区都市整備部・市街地整備課・拠点整備係)までご連絡を。

西荻窪駅周辺まちづくり
https://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/machi/machidukuri/1034440.html

まちづくりだより5号PDFへの直リンク
https://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/034/440/mtayori5.pdf


ブックレビュー
「その島のひとたちは、ひとの話をきかない
―精神科医、「自殺希少地域」を行く―」

森川すいめい著

自殺が少ないまちでの生きやすさとは?
自殺で亡くなる人が少ない地域といえば、どのようなイメージが思い浮かぶでしょうか。
人間関係がとても密で、いつでも住民同士が気にかけあっている。どんな時でも力になってくれるような近くて強いきずながある。そんなイメージでしょうか。
しかし、そのイメージは、ことごとく裏切られます。タイトルにあるとおり、その地域のひとたちは「ひとの話を聞かない」のです。
この本は、精神科医である森川さんが、実際に自殺が少ない地域に行って、なぜその地域で自殺が少ないのかを考えた本です。かといって、むずかしそうな専門書というわけではなく、旅行先の地域の人とのエピソードが、たくさん出てくるので、かるい旅行記のように誰でも気軽に読めます。

離れているけど助け合う
例えば、作者が最初に旅をする旧海部町では、人々のかかわりは決して緊密ではありません。近所でもあいさつ程度の関わりの人が多く、みな自分の意見があって、相手に同調することがありません。
しかし、あいさつ程度のつきあいでも、突然雨が降ってきて洗濯物が干している家があったら、それが他人の家でも洗濯物を取り込んであげる。仲が良く、緊密な付き合いがあるひとだけを助けるのではなく、その地域には多様な人が住んでいることを知っていて、どんな人が相手でも助かるまで助ける。
あいさつ程度のつきあいという、適度な距離の人間関係が孤独を癒す。それは、外からも人がやってきて、古いものと新しいものが混在する、ここ西荻窪でも考えられそうなテーマです。

「ひと」のためのまちづくり
さらに、この本が面白いのは、「自殺」や「精神科医」といった分野だけではなく、「まちづくり」を考える人が読んでも、参考になるような内容が、ちりばめれているところです。
例えば、ベンチの話で、まちに置いてあるベンチは普通のベンチなのだけれど、その途中途中に老人が座っている。通りすがりに人々が老人にあいさつをして話が始まる。もしベンチがなかったら、その人は外で座る場所がなく家に閉じこもっているかも知れず、ベンチの存在が地域のコミュニケーションを生んでいます。
その他にも、非営利組織(NPO)が地域の中心となる事例も書かれていました。

対話をする力
また、ある別の地域の職員の話では、ある日住民から、「行政は何度も住民と話し合ったというけれど、説明はするが、相談をしたことは一度もなかった」という声があがったといいます。「説明はするけど相談をしない」という言葉に気づかされて、その地域の行政職員は、何度も何度も、住民と対話し物事を決めていく場を、あきらめずに作り続けました。疲れることもあったし、決定にとても時間はかかってしまったけれど、一年後、対話を始めたその地域では、行政と住民との不信感が消え、地域を好む声が増えました。
対話によって相手をどうこうするのではなく、ただ対話を重ねていく、相手を尊重した態度が、互いの生きやすさに繋がっていく、というのは納得できる主張ですし、現在はそれが失われてしまっていて、ここでも、どの場所でも、必要なことだと感じます。

誰もが生きやすく暮らせるようなまちを考える
行政の人であっても、長年地域コミュニティーに関わってこられた人であっても、最近外からその土地にやってきた人であっても、「まち」や地域に関わる、全ての立場の人にとって、自分がその地域の「ひと」が生きやすく暮らせるためになにができるのか、それぞれの視点からヒントを得られる。『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』は、そんな本です。ここで紹介したのは、作者が、自殺が少ない地域の特徴として考えられる、重要な観点の7つのうちのたったの1つなので、ぜひ本書を手に取って、残り6つの生きやすさのきっかけを知ってほしいと思います!


西荻シネマ準備室の貸出について

西荻シネマ準備室は、西荻窪からなくなって久しい「映画館」の復活を目標に、その実現に向けての調査研究・準備をするために設けられたスペースです!……が、ふだんは多目的スペースとして以下のようなご利用が可能です。

展示会○販売会○新製品発表会○ワークショップ会場○トークイベント会場○ミーティング・会議○撮影スタジオ○習い事○読書会○学習会○お教室○記者会見○オンライン配信会場 などなど

1時間1,500円 または1日15,000円(9-21時)

(コロナ自粛期間特別料金です)

ご利用のお問い合わせ kabu@nishiogi.org


西荻のこと研究所
メルマガアンケート

メルマガ読者の皆様からの叱咤激励をいただきたく、アンケートを作ってみました。何度でも構いませんので、新しいご意見を思いつきましたら、ぜひ投稿してください
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読みやすい杉並区議会議事録

平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。

以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf


西荻窪の未来を考える会 議事録

2020年7月17日と11月20日、西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。

西荻窪の未来を考える会議第1回

西荻窪の未来を考える会議第2回


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参加希望の方、まずはメールをお送りください。
info@nishiogi.org


西荻のこと研究所 メールマガジン配信
次号 2022年2月11日(金) 予定


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