2020年11月24日

西荻のこと研究所 メールマガジン 12号 (2020.11.06)

投稿者: nishiogiorg

北銀座通り拡幅事業の自由研究発表会 開催レポート

秋晴れのお天気に恵まれた10月31日(土)・11月1日(日)の2日間、西荻窪の北銀座通りに面したギャラリーで、西荻のこと研究所主催による「北銀座通り拡幅事業の自由研究発表会」を開催しました。

展示内容

事業着手が決定した北銀座通り(都市計画道路補助132号線)の道路拡幅事業(杉並区)の概要や、それに係るアンケート調査結果、計画現況模型、参考資料など、西荻のこと研究所がこれまでに調査、情報収集して来た資料と、「こと研」メンバーで何度もミーティングを重ねた中でまとめた考え方、その他の団体の考え方などを幅広く展示しました。

来訪者はどんな方たち?
この両日、会場に立ち寄った人は、
1)興味を示した人     → 約450人
2)話をしていった人    → 約350人
3)アンケートに回答した人 → 205人
※3は1、2と被っています。

この両日は天候に恵まれ、日常の買物客のほか、西荻窪の街中でのイベントもいくつか開催されていたため、北銀座通りはとても賑わっていました。そんな好条件だったこともあり、2日間で約800人の人がこの研究発表会の様子を伺ったり、展示を見たり、会話を弾ませたりして下さいました。
若い学生さんから年配の人まで老若男女が来場したのが特徴でした。また、まちに対して意識の高い人が多かったように感じました。

来訪者の反応は?

自由研究発表会に訪れた人たちの意見は様々で、この道路拡幅事業に対して反対の人もいれば、進めてほしいと考えている人もいました。ただ、いずれの立場の方もこの展示内容をじっくりと見たことで様々な気付きがあったようです。

また一方では、道路拡幅事業があることを知らなかった人も多く、模型で拡張の線引きの位置を見て「こんなになってしまうの?」と驚いていました。

いずれにしても、展示に触れ、西荻のこと研究所のメンバーと会話を交わしながら、自転車の通行、店舗前の歩道の利活用、並木の保存など、道に係る具体的な問題をいろいろと考えるきっかけになったように思われます。他のエリアの道路や屋外の最新事例を見て、西荻でも実現できたらいいのにと思いを馳せた人もいたのではないでしょうか。

今後「こと研」に期待されること

今回の自由研究発表会を通じて感じたのは、西荻のまちの人たちの熱量のすごさです。普段から自分たちのまち、好きなまちに関心がある人たちはもちろんのこと、たまたま通りかかった、拡幅事業のことを知らなかった人たちからも何らかの反応をいただいたことは大きな成果でした。

また、コロナ禍の中、人と気軽におしゃべりをする機会が減って意気消沈していた方からは、このような立ち話ができる場所があるとうれしいという声が。“道路問題”とか“まちづくり”とかこういったことばに慣れていない人にとっては行政が主催するようなワークショップは敷居が高く、ちょっとした意見というものは取りこぼされているのではないかとも感じました。これまでもみなさんの関心が薄めだったのではなく、気軽に発言できる場が少なかったのではないでしょうか。また、何をして欲しいのかすらつかめないという人も多く、分りやすく開かれた情報発信の場の必要性を感じました。

さらに、「西荻のこと研究所」の存在についても理解を深めて頂けたようで、様々な考えがあるみなさんから、応援しているという声をたくさん頂きました。私たちはまちの人たち、行政(杉並区)、その他このまちに関わる様々な人たちをつなげながら、いつまでも“好き”と言える西荻らしい「北銀座通り」を目指す羅針盤を描くことが期待されているのではと感じました。

「西荻のこと研究所」はこの道路拡幅事業を西荻のまちづくりととらえ、これからもみなさんといっしょに活動を続けて行きます!

(平野)


気になるまちに行ってみよう vol.3
横浜元町商店街


“西荻窪は素敵なまち”であることはもちろん!なんですが、隣のまちにも、そのまた隣のまちにも……日本中、世界中、「あのまちいいよねぇ」という噂を聞くとついつい気になってしまいます。withコロナで色々と気を使いつつも、“気になるまち”を探訪してみなさんにご紹介できればと思います。

今回は横浜の元町にある商店街(元町ショッピングストリート、元町クラフトマンシップ・ストリート)に行ってみました。横浜といえば、港町・異国情緒・美しい景観・グルメ・買物……首都圏屈指の観光地、観光スポットにもなっている老舗中の老舗の商店街が元町にあります。あまりにも有名過ぎて、「ああ、元町ねぇ。行ったことあるよ。」という声がたくさん聞こえてきそうですが、調べてみるととても歴史がある商店街で、今も元町の“通り”を良くするため、一丸となって努力をされているということがわかりました。また、横浜市も地域まちづくりの一環として関わりを持っていて、このまちの「良さ」はまちの人たち(商店会や自治会等)と行政が連携しているところにも大きな要因があると考えられます。

観光地であり、また、日常生活にかかせない要素が詰まっていて、訪れるひとたちを優しく迎えてくれる心地よさがある“気になる素敵な”商店街です。

ちなみに、今回のレポートも観光☆とか買物☆とか、そんなお楽しみはちょっと横に置いて、道路や歩道などにどんな風に工夫がされているかなどの視点にしていますのであしからず。詳しくは「西荻のこと研究所」のホームページをご覧ください。写真をいっぱい載せているので、歩いたつもり……になって楽しんでみて下さい!

https://nishiogi.org/yokohamamotomachi/

(文・平野)


西荻のこと研究所
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読みやすい杉並区議会議事録

平成30年9月から令和2年6月までの杉並区議会より、都市計画道路補助132号線に関するやり取りの部分だけを抜粋したPDFを作成しました。
どんなやりとりが行われているのか、ぜひチェックを。
読みやすいように縦書きでレイアウトしてみました。

以下よりダウンロードしてください。
https://nishiogi.org/wp-content/uploads/2020/08/gijiroku132.pdf


西荻窪の未来を考える会 第1回議事録
2020年7月17日に西荻北銀座商友会の樋代会長と、杉並区の道路と都市計画と商店街関係部署(都市整備部土木計画課・市街地整備課・産業振興センター)の担当者と、西荻のこと研究所メンバーで会合を持ちました。その際の議事録をHPにアップしました。
この「西荻窪の未来を考える会」は、将来的には西荻窪エリアに住む住民にもっと開かれたまちづくり会合の場を実現するべく、その準備として行っています。
西荻窪の未来を考える会議第1回会合議事録

本メールマガジンに掲載したアンケートと座談会を収録した冊子ができました。300部限定で配布をしていますので、必要な方は西荻のこと研究所までご連絡ください。

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次号 11月26日(木) 予定

*配信時は19日予定としていました


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